「東大でなくとも医者にはなれる」 テスト会場刺傷事件で玉川徹「釈然としない」

東京大学の前で大学入試テスト直前の受験生ら3人が切りつけられた事件で、逮捕された高校2年生(17)は、男性らを走りながら切りつけ、「ぼくは来年東大を受験するんだ」と叫んでいたことが分かった、などと17日(2022年1月)の「モーニングショー」が伝えた。

警視庁によると、少年は、地下鉄の東大前駅から地上に出て、すぐ目の前にいた70代の男性を走りながら刺し、その後、大学共通入試テストを受けに来た女子高生と男子高校生に次々と切りつけた。襲われた3人は全員、背中を刺されていた。目撃者は、「ぼくは来年東大を受験するんだからね、と叫んでいた」と証言する。

■可燃性の液体が入ったペットボトルも

少年は調べに対し、「去年から事件を起こそうと考えていた」「包丁(刃渡り12センチ)やナイフ(刃渡り6センチ)、(折り畳み式)金属ノコギリを買った」「事件前に、東大近くの駅周辺で火をつけた」と供述。可燃性の液体が入ったペットボトル3本を持ち、事件があった正門脇には飲料の瓶8本が残されていた。さらに少年は、「医者になるために東大を目指していたが、1年位前から成績が上がらず、自信を無くした」「医者になれないなら、自殺しようと思った。自殺する前に人を殺して罪悪感を背負って、切腹しようと思った」。

逮捕された少年を知る人は、「(高校の成績は)1、2位くらいで、東大以上なんじゃないか。東大どころか海外の大学に行くのでは」。少年が通っている学校関係者は「担任によると、たいへんまじめで勉強に打ち込んでいた。成績はクラスの中でもよい方でしたが、目標まではいっていなかった。成績がプレッシャーになってしまったのではないか」「無断欠席は今回以外になかった」。少年は生徒会長に立候補したこともあったが、落選した。去年9月の三者面談では、進路について迷っていた。少年の父親は、弁護士を通じて「被害にあわれましたご本人様には、心より申し訳なくお詫び申し上げます」。

被害にあった受験生について、末松信介・文科大臣は、「本人の状況と意向を確認して、今後の追試験が可能かどうかを含め、受験の機会確保に最大限の対応をしたい」。

コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日社員)は、「大阪の放火事件もそうでしたが、これも多くの人を巻き込んで死ぬ『拡大自殺』の一つかもしれない。何らかの社会への絶望があるんだが、今回のケースは釈然としない。東大でなくとも医者にはなれる」

(栄)

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