動物園の人気者、規制で見られなくなるかも 加藤浩次「ちょっとでも長生きしてほしい」

動物園や水族館で人気のラッコやゴリラ、アフリカゾウが、近い将来、日本国内では見られなくなるかもしれない。その実態を、1日(2022年3月)の「スッキリ」が伝えた。

日本動物園水族館協会の調べでは、ピーク時にニシゴリラは49頭(1987年)いたが、現在は19頭に、アフリカゾウは69頭(1985年)が28頭に、ラッコは122頭(1994年)が4頭に激減した。高齢化などのため、繁殖が難しくなっているのだそうだ。

■ラッコ、ゴリラ...

三重県の鳥羽水族館には、キラちゃん(13歳)、メイちゃん(17歳)という2頭のラッコがいる。ラッコ飼育歴39年の石原良浩さん(61)は、去年の正月はお年玉としてアイスケーキを2頭にプレゼントした。メイちゃんは人間でいうと40〜50代。ラッコは1982年に米国のアラスカ州から6頭輸入された。その2年後に、鳥羽水族館で赤ちゃんが誕生するとたちまち「ラッコブーム」になった。ラッコを主人公にしたテレビアニメ「ぼのぼの」も誕生。みんなのうたでは「ラッコの曲」までできた。1994年には122頭が飼育されていたが、2021年には3つの施設で4頭だけに。法律や条約ができてラッコが獲れなくなり、輸入できなくなったのだという。毛皮を目的とした乱獲や、1989年にはラッコの生息地アラスカ沖で、タンカー事故が起きて原油が流出。野生のラッコは一気に減少した。

その後、ラッコは絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約の規制で輸入できなくなった。国内での繁殖が重要になるが、「世代を重ねるにつれて、野生と比べると繁殖能力が非常に落ちてきている」(石原さん)という。国内のラッコはほかに、福岡県・マリンワールド海の中道のリロちゃん(オス、14歳)と千葉県・鴨川シ―ワールドの明日香ちゃん(メス、23歳)がいるが、ラッコは15~16歳で子どもが作れなくなる。キラちゃんとリロちゃんは兄妹のため交配できない。

ゴリラも、「このままだと本当に見られなくなる、ことはありうる」(千葉市動物公園)。国内で飼育されているのはすべてニシゴリラだが、国際自然保護連合(IUCN)は「絶滅の可能性が極めて高い」動物に指定している。「高齢化がどんどん進んでいき、繁殖よりも死ぬ方が多くなっている」(同)。同公園には、オスのモンタ(37=人間で50代)とメスのローラ(44=人間で60代)がいるが繁殖は難しい。

アフリカゾウも事情は同じだ。埼玉県の東武動物公園のメスの2頭はいずれも推定42歳。輸入規制などの事情がある。

MCの加藤浩次は、「日本にいる動物たち、ちょっとでも長生きしてほしい」

(栄)

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