キエフ郊外で「バンバンと撃つ銃声、朝方まで」 現地会社経営者が「スッキリ」に語った「今」

ロシア軍のウクライナへの侵攻をめぐる両国の停戦交渉は5時間以上にわたって行われ、「交渉継続」とし、数日後に再開することになった。首都キエフ市内になお残る高垣典哉さんは(15年在住)は「ウクライナ、ロシアの兵士の命を救うためにも早期にやめてほしい」と訴えた。1日(2022年3月)の「スッキリ」は、高垣さんの声を生中継で伝えた。

■双方の情報戦が激化

1日未明の停戦交渉の終了後、ロシア側は「いくつかの点でウクライナと共通の立場を見出すことが可能」とし、ウクライナ側は「主に停戦について話し合った。優先課題に関して一定の決定をした」。数日中にポーランドとベラルーシの国境で再開される予定だ。一方で、国連総会の緊急特別会合が日本時間の1日午前零時過ぎに開かれ、ロシアによるウクライナ侵攻について「最も強い言葉で遺憾の意を表する」との決議案が出され、2日にも採択される。他方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、EU(ヨーロッパ連合)に対し、ウクライナの加盟を特例で認めるよう要請した。

高垣さんは、現地で会社を経営、妻と2人の子どもはキエフ郊外に避難した。現地は午前1時過ぎ(日本時間午前8時過ぎ)。「ぼくとしては話し合いで、早く平和になってもらいたい」「2日前までは爆音がすごかった。ドーン、ドーンとだんだん近づいてきて。昨夜に爆音は消えたが、今度はバンバンと撃つ銃声が市内で聞こえていた。朝方まで続いていた」。夜間は電気を使わないように要請されているが、水道やインターネットなどライフラインはつながっている。昨日は外出禁止令が解かれたので、近くのスーパーに並んで、残り物の食料を買い込んできた。「キエフの3分の2くらいの人は逃げたと思うが、後の男性らは闘うと言っています」。

ウクライナ・ロシア双方の情報戦が激化。ロシア兵捕虜の映像が流されている。「戦争しに行きたくなかった。私たちは訓練をしにいくと言われた」「最初は2週間の訓練、と言われて訓練所へ来た。(ロシア軍に)携帯電話を押収された。その後ウクライナの国境に行くよう命令された。プーチン大統領の命令により、ウクライナに行かされた。お母さんお願い。家に戻してください。もうここにいたくない」。ウクライナ政府側は映像を公開した理由について、ウクライナ内務大臣ビクトル・アンドルーセブ顧問が、「多くのロシア兵の家族は、自分の子どもや夫などの安否が分からなくて心配しているでしょう。だれでも情報を確認できるようにこのサイトに投稿したい」と動画を流している。

笹川平和財団の小原凡司さんは、捕虜の映像について、「いきなり戦争を始めろと言われた、とあえて誇張。そもそもなんのために戦っているのか目的が定かでないロシア軍の兵士の士気が下がることを狙っている」。一方で「ロシア国内の批判を恐れて、反戦機運が高まるのを恐れて、ロシアがウクライナに戦争を仕掛けているという情報をほとんど流していない」。

(栄)

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