ロックダウン上海で「餓死したくない!」 長嶋一茂「市民がかわいそう」

司会の羽鳥慎一が8日(2022年4月)、最初に伝えたのは、新型コロナ感染が拡大している中国・上海のニュース。「上海では12日間ロックダウンが続いており、市民からは食料が底をついたという不満が相次いでいます」と切り出し、SNSの動画を紹介した。

動画では上海市民の「ご飯を食べた〜い!」「物資が欲しーい!」という声が高層マンションが立ち並ぶ地域に響いている。これは、配給が届かないトラブルに抗議する集会を開き、警察と衝突した様子を映したものだ。「餓死したくない!」「生きたい」「なぜ封鎖されるのか?」「ここから出たーい!」などの叫びが続き、大騒ぎになっている。

現地支局長からの報告も

上海市では4月5日までロックダウンの予定だったが、6日に新規感染者数が1万9982人と過去最高となったため、人口2500万人の全市民に対しロックダウンが延長され、全市民を対象にPCR検査か抗原検査が行われると発表された。市民の不満は沸点に達している中、中国政府がゼロコロナ政策を続ける理由は何なのか。

テレビ朝日上海支局長の高橋大作もロックダウン中なので自宅から中継。自宅マンションの窓から外を見ると通勤時間帯にもかかわらず街はガラガラ。道路を通るのは警察車両だけだ。高橋支局長は「ロックダウンは想像以上に厳しく、玄関から外に出ることすら禁じられている」と話す。

高橋支局長が冷蔵庫を開けると中はスカスカ。「日本から送られてきた味噌と、肉はサラミが少し残っているだけ。たんぱく源が欲しいと思っています。中国からは1度配給がありましたが野菜だけ5キロ。玉ねぎやニンジン、茎レタスが届きましたが、配給があったということは封鎖が続くんだろうなと覚悟するだけです」とリポートした。

羽鳥は「大変な状況で、しかもロックダウンの期限も示されていません」とコメント。

上海ではロックダウンが始まった3月28日には新規感染者数が4477人。ロックダウンが始まったにもかかわらず感染者数は増え続け4月6日には約4倍の1万9982人に増えている。

感染が拡大しているのに中国がゼロコロナ政策を辞めない理由について高橋支局長は、習近平にゼロコロナ政策の成功体験があり、放棄するとこれまでの政策を否定することになるのでできないというのが理由の1つ。そしてさらに都市部と農村部の格差があるためという。病院や施設が整っている上海都市部から医療が整っていない農村部に感染が流入すれば壊滅的になる可能性があり、それを避けたいからだと分析している。

テレビ朝日のコメンテーター、玉川徹は「ウィズコロナ政策に必要なのはワクチンと治療薬です。中国はワクチン接種率が88%と高いのですが、独自開発のワクチンでmRNAワクチンではない。有効性について当局も評価していないのかもしれません。治療薬についてもファイザー製を認可しましたが少ししか入っていない可能性がある。それでウィズコロナ政策に転換できずにいるのかもしれない」と分析。

バイオリニストの廣津留すみれは「上海にいる知人は雇用されているので配給があるが、住む地域や雇用状況によって配給の質も違い、格差が明らかになっている」と指摘。

スポーツコメンテーターの長嶋一茂は「ゼロコロナ政策をしている国はほかにはない。ウィズコロナか『so what(コロナがどうした)』政策です。スペイン風邪が100年前に流行って、インフルエンザは今も残っている。コロナも100年なくならないと思う。それなのに国民に犠牲を強いる中国は恐ろしい。市民がかわいそうだと思う」とコメントした。

(バルバス)

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