玉川徹、阿武町長に苦言 「今頃言っても遅い。仮差押えすべきだった」

山口・阿武町で誤って4630万円が送金された問題で、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された男が山口地検に送検された。花田憲彦町長は「全額使ってしまったと言うが信じられない。どこかに可能性があるのではないかと思う。訴訟の中で聞き出して、回収していきたい」と強調している。

■若狭弁護士「(全額回収は)ほぼ不可能だと思われる」

番組ではネットカジノにハマり2000万円以上を失ったという30代の男性に取材した。この男性は「自分も最高で1日1300万円失ったことがある。1300万円は借金して作った金で、これを元手にして増やして、返そうと思っていた。自暴自棄になっていた。1回のゲームに100万円使ったり、際限がない。そうなると100万円もただの数字にしか感じられなくなる」と自らの体験を語った。

そして、送検された男について「最初に5000ドル入金している点から、利用は初めてではないのではないか。初めてなら登録が必要で、その日に振り込みするのは不可能。また、仮にサイト内にお金を残そうとするなら、初めから全額入れると思う。複数回にわたって入金しているので、掛け金がなくなって次々につぎ込んだのではないか」と推測した。

スタジオゲストの若狭勝弁護士によると、「刑事訴訟で懲役3年、民事訴訟で返済を求められると考えられる」とし、家や土地などの資産があれば差し押さえとなるが、資産がない場合は給与を差し押さえることになると説明。その際は、手取り額の4分の1、手取りが44万円を超える場合は33万円を超える分を差し押さえられる。また、家族は連帯保証人ではないので、家族が請求されることはないと解説した。

仮に月々5万円を返済するとしたら、元本だけでも77年2カ月かかる計算になる。実際には3%の利子が発生し、年間で138万円の利子が発生する。また、ギャンブルで負けた場合には自己破産も認められないという。若狭弁護士は「町が4630万円を取り戻すのは、ほぼ不可能だと思われる」と断言した。

スポーツキャスターの長嶋一茂が「実刑3年となってしまったら働きのも難しくなる気がする。その3年で利子だけで400万円以上になる」とコメントすると、若狭弁護士は「町としては執行猶予にして働いて返してほしいと思うかもしれないが、町民はそれを許さないだろうから、そう言うことはできないでしょう。悩ましい話です」と話した。

バイオリニストの廣都留すみれは「目先の利益に飛びついてしまった結果、こうなったのだと思う。ギャンブルにハマる人は多いかもしれないが、うまくいくはずはない。一方の自治体側にも、システムが甘かったという点はある。どのように反省してどう変えるかにも注目したい」とコメント。

テレビ朝日の玉川徹は「町長は全額回収したいと言うが、今頃言っても遅い。使えないように仮差押えすべきだった。なぜやらなかったのか不思議ですよ」と指摘。

若狭弁護士は「町は口座を差し押さえると逆切れされて返してくれない可能性があると考えた。母親を連れて説得して拒否された4月14日に差し押さえるべきだった。この時点で返していれば、執行猶予になる可能性もあった」と話した。

■ギャンブル依存症問題にも言及

ここで司会の羽鳥慎一が「ネットカジノ依存症が増えている」と切り出し、森山アナがアンケート結果を紹介した。それによると、ギャンブル依存症の患者は20〜40代の働き盛りや子育て世代が8割以上で、借金の平均額は494万円、最大で9200万円借金している人もいたという。

玉川が「カジノ法案で依存症の人間は出入り禁止にするとしたが、カジノが出禁になったらネットカジノに流れてしまう」と指摘すると、若狭弁護士は「その通りです。もってのほかです」と応じていた。

(バルバス)

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