ロシア国営TVで退役大佐が「苦戦」認める 玉川徹「容認した上で」とハプニング否定論

23日(2022年5月)の「モーニングショー」は、戦闘が長期化する中、ロシアで次々と起こっているという「異変」を取り上げた。

その1つは、軍の指揮系統。司令官の処分が相次いでいるロシア軍で、責任回避のため、司令官がより上層部に決定をゆだねているというのだ。

■指揮命令系統に関する報道も

司会の羽鳥慎一は、英ガーディアン紙と米CNNの情報を紹介。「こうした状況で、プーチン大統領が自ら指揮をとっているのではないかという情報も出て来ています。『ドンバス地方でのロシア軍部隊の移動もプーチン大統領が自分で指示をしている』、『攻撃の陣形の位置や作戦上の目標など、通常なら下位の将校が決めるような細かいところまで決定することもあるんだ』という指摘です」。

朝日新聞論説委員の駒木明義氏は「プーチン大統領は軍事の専門家ではない。KGB出身ではあるけれども戦場で指揮をとった経験もないですし、大学は法学部ですし。こういうことを実際にやっているとすれば、作戦がうまくいないことの苛立ちがあるということと、『自分の方がうまくできる』という過信というか、独裁者が陥りがちな罠に陥っているという可能性がある」と話す。

また、防衛省防衛研究所の高橋杉雄氏は「戦争が始まった時に最高指導者が細かく口を出すのは珍しいことではない。ただ、戦場というのは動いているので、全てを上に聞いてしまうような形だと変化していく状況に対応していくのは難しい。対照的なのがウクライナ軍で、統合司令官が軍隊の指揮に関する全権を持っている。今回の戦闘では、ウクライナ側はほとんどミスを犯していないと評価しているが、それは指揮系統が完全に1本化されているという背景があると思う」と分析した。

番組はもう1つの「異変」にも注目。ロシアの国営放送で今回の戦争について苦戦を認める発言が見られたということだ。発言は生放送の討論番組「60Minutes」でのもの。

英BBCによると普段は政府のあらゆる主張に沿った宣伝が繰り広げられているが、この放送では退役大佐が「ウクライナ軍の心が折れているという情報があるが、現実には即していない。彼らは最後のウクライナ人まで戦う準備ができている」「我が国は完全に国際的に孤立しており、実質的に全世界がロシアを敵視している。この状況から脱却しなければならない」などと発言。司会者もほかのゲストも黙っていたという。

玉川徹(テレビ朝日)「この人が危ないと思ったら生では出せない。これはたまたましゃべっちゃったんじゃないと思う。しゃべる中身まで容認した上で出しているんだと僕は思う。逆に言うと、容認しているのはなぜか。軍事作戦から戦争になって動員することまでしてでもNATOとの戦いでは勝たなきゃいけないという論理を作るためには、『今なかなか難しい状況にある』と言ってもいいタイミングなのかもしれない」

(ピノコ)

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