石川の震度6弱  「世界的にも珍しい」現象とは

石川の震度6弱  「世界的にも珍しい」現象とは

震度6弱 世界的に珍しい現象

石川県で19日(2022年6月)午後3時8分ころ、震度6弱の地震があり神社の鳥居が倒壊するなど多くの被害が出た。能登半島では過去1年半に震度1以上の地震が148回も群発しており、その原因は高温の水やガスなど「流体」で、世界でも非常に珍しい現象であることがわかった。20日の「めざまし8」が特集した。

■「めざまし8」が伝えた識者見解

震度6弱を記録した珠洲市では、神社で鳥居が倒壊したほか、地蔵や灯篭、狛犬も倒れた。市内のスーパーの防犯カメラには、揺れた瞬間に、天井からつるした照明が大きく揺れ、棚にあった大量の商品が一気に床に飛び散る店内の映像が残されていた。レジの周辺では、荷物をカバンに詰めていた女性が、慌てて台の下に隠れる姿が映っていた。神社の近くにいた男性は、「びっくりした。揺れが全然違う。地面が動くから、気持ちが悪かった」。酒店では「ほとんど割れました。どれくらいだか、いまは、考えられない。冷蔵庫の中もガチャガチャです」。

同市の海岸近くにある軍艦島では、揺れた後に、10メートル以上はある崖が茶色い土煙をあげて崩れる様子を、現場にいた視聴者が番組に届けた。「けっこう揺れた後で撮影したんですけれど、(音に気付いて)振り返った時には、すごい勢いで岩や砂が落ちたりして、けっこう怖かった。もしかしたら津波が来るんじゃないかという恐怖もありました」。

能登半島では、2020年12月以降、震度1以上の地震を148回記録している。今回の地震では、手首を骨折するなど6人がケガをした。

金沢大学の平松良浩教授によると、今回の地震には、高温の水やガスなどの「流体」が関係している、という。地下構造の調査では、震源が集中している地下10数キロに幅広く「電気を通しやすい」部分=「流体」があるというのだ。

東大地震研究所の青木陽介・准教授は、「今回の地震活動は非常に珍しく、流体が絡む地震と言えば、だいたい火山地域を想起するのですが、このあたりには火山はない。このあたりの地下の動きは必ずしも明らかではない」。

能登半島周辺での群発地震の原因については、(1)地下で複数の流体が合流して膨張した(2)流体が断層のすき間に流れ込んで、断層面がずれた、の2つが考えられると、平松教授らは見る。青木准教授は「こうした現象は世界的にも珍しい。50年ほど前に長野県松代でありましたが。能登でも初めて見られた。ただ、地震は、数カ月か1年か続くと考えられる」。

(栄)

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