KDDI障害の教訓 対策3カ条とは (めざまし8)

花火大会で待ち合わせた仲間とは「全然連絡とれない」、宅急便の配達員は「集荷も再配達依頼も回れない」、公衆電話を使おうにも「小銭がない」。音声電話やデータ通信がつながりにくい状態になったKDDIの大規模通信障害は最大で3915万回線の利用者に影響が出た。原因と対策を4日(2022年7月)の「めざまし8」が伝えた。

2日未明に起きた通信障害は55時間たった今も、全面復旧には至っていない。「通信に頼った生活の思わぬもろさ」が見えた。

■ITジャーナリストの三上洋氏が指摘

東京・三鷹市の小田急線バスの発着予定を伝える電光掲示板は「案内停止中」に。「営業所にお問い合わせいただきましても、接近情報はわかりかねます」。バスの運行自体には、大きな影響はなかったようだ。携帯の普及で街角の公衆電話は少なくなったが、「会社の勤務で電話しようと」やってきた20代のau利用者は、小銭の持ち合わせがなかったために銀行のATMに行ったが、土曜日のために小銭が下せず、自販機でくずした。

岐阜県の大垣共立銀行では、店舗外のATMの約86%が使用不可になった。気象庁では、全国の約1300カ所のアメダス観測点のうち、500カ所余りの観測データが収集できなかった。日本郵政は、郵便物やゆうパックなどの一部に遅れが発生する恐れがあると発表した。ヤマト運輸の配達員は「きょう朝、出勤した時には(会社が使う)携帯が通じなかった。配達先など、どことも連絡とれず、個人携帯で同僚と連絡とりあっています」

フードデリバリーの配達員には、スマホの契約会社によって「明暗」が分かれた。auを使う配達員は、「無料のWi-Fiスポットを探さないと、依頼を受け取ることができない」「たまに電波が回復する時があったんで、合間を見計らいながら」とお手上げ状態。一方で、ソフトバンクユーザーの配達員は、注文の合図が鳴りっぱなし。「ひっきりなしです。うれしい悲鳴です」。とくに土曜の夕食時は依頼の取り合いとなるが、「ダブルで注文が入ったり、すごく距離の長い注文が入った」。

ITジャーナリストの三上洋氏は、「定期メンテナンスでルーターを交換する時に設備障害が発生。15分間だけ、一部の音声通信が不通になったが、元に戻した時にアクセスが集中、音声通話交換機がパンクして、つながりにくい状況になった」。去年10月のドコモの障害と似た状況だったという。さらに位置情報もからんで障害が拡大した。

こうした通信障害があった場合の今後の対策として、三上氏は(1)通信会社が異なる2回線目を持っておく、(2)公衆Wi-Fiがある場所を事前に把握しておく、(3)自宅に固定電話を引く、をあげた。

(栄)

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