星新一の不思議な不思議な短編ドラマ どれも良い出来、原作朗読番組も面白そう

7月(2022年)からNHK総合夜ドラ枠で「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」の放送が始まった。この4月からBSプレミアム/BS4Kで放送しているものを総合でも放送するようになったかたちだ。今年4月から新設された「夜ドラ枠」だが、「卒業タイムリミット」「カナカナ」と2作品作ったところで、BSドラマの再放送を持ってくるとは、早くもネタ切れ!? あるいは「チコちゃん~」でお馴染み、NHK名物「働き方改革」だろうか。

■「ボッコちゃん」では水原希子が主演

それはともかく、「星新一~」だが、どれも面白い。これまでに水原希子主演「ボッコちゃん」、永山瑛太主演「生活維持省」、林遣都主演「不眠症」、高良健吾主演「地球から来た男」を見たが、どれもよく出来ていると思う。

これらの作品も「ボッコちゃん」(新潮文庫)に入っている短編小説などを原作にしており、遠い遠い昔、小学生時代に読んだ記憶があるものの、こんな話だったっけ、すっかり忘れていたので、これを機に、もう一度読み直してみた。

で、わかったのは、原作のほうがさらにいい、ということ。ドラマは現代に置き換えたり、オリジナル設定を作ったりと、原作どおりではなく、新たな工夫を凝らしているのだが、その部分が蛇足に思えるところも......。

文庫本の奥付を見たら初版は昭和46(1971)年5月25日。初出は当然それ以前だから、かれこれ50年以上も前の作品ということになる。それなのに、今、読んでも決して古いと感じることもなく、むしろ、星の先見の明に驚かされた。

ドラマ化もいいが、星の描いた物語をあますことなく味わうのなら、いっそ朗読のほうがいいかも。だとしたら、読み手は誰がいいだろう、などとつい考えてしまった。

昨日、近所の大型書店に行ったら、ちょっとした星新一コーナーが出来ていたが、「ボッコちゃん」は売り切れだった。ドラマを見て原作を読み返したくなった視聴者は大勢いるらしい。

(大熊猫)

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