元子役といえば“お騒がせ”の時代は終了?今の子役出身者が進む道とは

元子役といえば“お騒がせ”の時代は終了?今の子役出身者が進む道とは

元子役といえば“お騒がせ”の時代は終了?今の子役出身者が進む道とは(C)AFLO

 子役からキャリアをスタートさせ、大人になっても俳優として活躍しているハリウッドスターは多い。だが、一昔前の子役は、若くして成功した結果、ドラッグとアルコールなどに手を出し、そのままゴシップスタートしてマスコミを賑わすか、正直、消えていく人が大半だった。しかし、最近の子役出身者はちょっと違う。どこがどう違うのだろうか。

 一昔前のお騒がせ俳優といえば、『フォーチュン・クッキー』でティーンから絶大な支持を得たリンジー・ローハン、『ホーム・アローン』のスーパーヒットで日本でも人気作となったマコーレー・カルキン、海外ドラマ『The OC』の主人公マリッサ役で知られるミーシャ・バートン、『シックス・センス』でアカデミー賞にノミネートされたハーレイ・ジョエル・オスメント、『ターミネーター2』のジョン・コナー役で大ブレイクしたエドワード・ファーロングなどが有名だろう。

 なかでも壮絶なのが、マコーレーとリンジーだ。マコーレーは、自分が稼いだお金を巡って両親が泥沼裁判を繰り広げ、その疲れもあって俳優業を引退。後に、ドラッグ所持で逮捕、激やせによる余命半年説や死亡ニュースまで流れてしまう。一方のリンジーは、アルコール依存症のリハビリ施設に入所し、禁煙セラピーに通い、ドラッグ所持や万引き、暴行容疑、引き逃げの疑いで逮捕。トラブルメーカーの名を欲しいままにしてきたが、最近では、何をしようが、ゴシップ誌にもスルーされてしまう状態に。

 では、最近の子役出身の俳優を見てみると、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で世界的人気を博したエマ・ワトソン、『シェキラ!』や『ティーン・スパイ K.C.』で知られるゼンデイヤ、『ネバーランド』『チャーリーとチョコレート工場』で様々な賞を受賞したフレディ・ハイモアなど、第一線で活躍する俳優がずらり。

 そんな彼らのキャリアに共通するのが、子役時代のイメージを払拭しようと、予想外のキャラクターに挑戦するだけでなく、学業にいそしんだり、事業を立ち上げたり、慈善活動を行ったりなど、チャレンジを忘れない点。例えば、エマがイェール大学、ケンブリッジ大学を蹴って、ブラウン大学に進学。『ハリー・ポッター』シリーズで稼いだお金は不動産投資に回し、女性の権利についての活動を2014年からスタート。黒人の父と白人の母を持つゼンデイヤは人種問題に敏感で、多様性についての発言を続けるかたわら、2011年にシンガーとして音楽活動を開始。2016年には自身のオンラインアパレルブランドも立ち上げた。最後に、フレディ・ハイモアは一時期演技を離れてケンブリッジ大学ヘ進み、現在は海外ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』で主演を務め、地に足のついた生活を送っている。

 一昔前の子役のように、お金があるからと浮かれて騒ぎ、薬物に手を出し、周りに流されて生きるのではなく、努力を続け、自分のやりたいことをきちんと見つけている、今の元子役たち。この堅実さと、自分自身を冷静に客観視できることが大切なのだ。セルフブランディングに長けた彼らが、実力派俳優として名を馳せる日も近いだろう。

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