英テロ事件の翌日、ファンの群れに飛び込んでハグをしまくったケイティ・ペリーに賛否両論

英テロ事件の翌日、ファンの群れに飛び込んでハグをしまくったケイティ・ペリーに賛否両論

マイリー・サイラスの件もあるから、ベリーショートにされると違うステージに行ったかと心配になる

 5月22日にイギリスのマンチェスター・アリーナで開催された歌手アリアナ・グランデのコンサート終了直後、大きな爆発が起き、8歳の少女を含む22人が死亡。59人が負傷するという大惨事は、犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」のテロだったと報じられている。アリアナのコンサートの観客層は少女や若い女性たちで占められているために警備も緩やかで、テロリストはその盲点を突いたのだと見られている。

 この卑劣なテロに、アーティストたちは大ショック。Twitterで次々と哀悼の意を投稿した。人気歌手のケイティ・ペリーも「被害者の家族やアリアナのことを思うと、悲しみではち切れそうになる。この世の状況を思うと悲しみでいっぱいになる」とツイートし、15万以上の「いいね」を集めた。

 そんなケイティが、テロ事件の翌朝、出待ちしていたファンの群れに飛び込む映像が紹介された。

 米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」は、23日の朝にラジオの収録を終えたケイティが、出待ちしているファンの群れの中に両手を広げて飛び込む映像を公開。ケイティは「みんなにハグしたくて。全員にすることは無理だけど、私がどれだけみんなのことを愛してるのかを伝えたいの」と、ファンを次々とハグした。

(ハグ動画はこちら)

 一人ひとりとアイコンタクトをとりながら「アイ・ラブ・ユー」と言い、手早くハグをしていくケイティに、パパラッチは「マンチェスターの事件を受けて、ハグをしているのですか?」と質問。ケイティは質問には答えず、ファンとだけ向き合い続けた。ファンの波にのまれそうになるケイティのそばには、ボディガードらしき男が緊張した面持ちで寄り添っているが、ケイティは笑顔でファンとハグをし、写真撮影に応じている。

 「みんなに『愛してるよ』って伝えて。愛することを恐れてはだめよ、オッケー?」と教訓じみた言葉を残して立ち去りかけたケイティに『私もハグして』と声をかけてきた若い女性をさっと抱きしめたあと、ボディガードに誘導されながら車に乗り込んだ。

 積極的にファンサービスをすることで知られるケイティは、このような出待ちファンにも丁寧に対応することが多いが、数人とサインや写真撮影をして車に乗り込むというパターンが多い。今回のようにファンの群れに飛び込んでいくことはめったにない。危険な目に遭う可能性もゼロではく、警備のことも考えているからだ。

 パパラッチは、ファンとの交流を終え車に乗り込むケイティに、「これがあなたのマンチェスターの事件に対するメッセージですか?」と再度問いかけたが、彼女は無言だった。「TMZ」はこれを、「マンチェスターのテロ事件があったにもかかわらず、セキュリティーを振り払って、ファンに愛を伝えたケイティ」という見出しで報道。ネット上では、感激したファンによる「さすがファン思いのケイティ!」「どこにテロリストがいるのかわからないのに、ケイティは危険を顧みずにファンの中に飛び込んでいった!」という称賛が巻き起こった。

 だが一方で、「TMZ」のコメント欄にはシビアな意見が殺到。「アホか」「ボディガードがそばにずっとくっついているじゃないか」「数えることができるほどのわずかなファンと、ボディガードを従えて交流してるだけ。なにがすごいのかわからない」「ハグやキスじゃ、なにも解決しないだろうに」といったコメントばかりが書き込まれているのだ。

 今回のテロ事件を受けて、大手イベントプロモーター「ライブ・ネーション」は、イギリスで行われるコンサートのチケットを購入しているが「怖くて行けない」という人に返金すると発表。「TMZ」によると、対象になるのは、ケイティ、アイアン・メイデン、KISS、ロビー・ウィリアムズ、フィル・コリンズらのコンサート。現時点ではイギリスでの公演のみだが、世界各地で行われるコンサートについても同様の対応を検討していると伝えたが、実際に返金を求める問い合わせは少ないとのこと。イギリスのメイ首相は「同じようなテロは今後も起こり得る」と警戒レベルを最高に引き上げたが、アーティストたちは「コンサートを行う」と発言しているため、ファンも「なにがなんでも行く」と心に決めているようである。

 ケイティは、6月9日に発売するニューアルバム『Witness』を引っさげ、9月からツアーをスタートすることになっている。アリアナのテロ事件後、ケイティ側はツアースケジュールについてコメントしておらず、今回ファンの群れの中に飛び込んだ様子を見る限り、予定通りこなすものと見られている。

 イギリスでは今週末の27日と28日にも、「BBCラジオ1」主催の音楽フェス『BIG WEEKEND』が開催されることになっている。約5万人の観客を集めるこのフェスは、毎年恒例の大イベント。今年はケイティをはじめ、ロード、ラナ・デル・レイ、イマジン・ドラゴンズら大物アーティストたちの出演が発表されている。このフェスも予定通り行われる予定。というのもアーティスト全員が、「テロに屈しない」と固く決意しているからだ。むろん主催者側は「最上級の厳重な警備をする」と発表しているのだが、緊張感が漂うフェスになるだろうと見られている。

 ネット上では、テロ事件に端を発した一連の動きについて、「一番悪いのはテロリストであり、被害者にはなんの落ち度もない」「アリアナも自分のコンサートを楽しんでくれたファンが直後に命を落としたり、負傷したことに、トラウマ的な強いショックを受けているだろう」という意見がほとんどだが、「テロに屈しないという姿勢を見せるのは立派だが、リスクを背負うのはファンだろ?」「アーティストのエゴを感じる」という声も。テロという脅威が身近に潜むようになり、アーティストとファンの距離感や、コンサートの開催すらさまざまな危険と背中合わせの、難しい時代に入ったといえそうだ。

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