『ワイスピ』レティ役女優が「女性の描き方がひどい」とブチ切れ! ヴィン・ディーゼルが慰めた?

『ワイスピ』レティ役女優が「女性の描き方がひどい」とブチ切れ! ヴィン・ディーゼルが慰めた?

もっと女性が強いほうが観てる側もアガると思う

 アクションもこなせる人気女優のミシェルが、自身の代表作の一つである『ワイルド・スピード』シリーズから降板するかもしれないと示唆したのは、6月27日のこと。

 インスタグラムに、シリーズ最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影ショット3枚をつなげた画像と共に、「『F8(引用者注:「ワイスピ ICE BREAKのこと)』デジタル配信が今日から始まったね。次回作からさ、このフランチャイズにかかわる女たちへの愛を見せてもらいたいもんだって願っちゃうよね。じゃなきゃさ、アタシ、この愛するフランチャイズにさよならって言うかもね。今まで最高だったよ&何年もアタシに出演する機会を与えてくれたファン&製作スタジオに感謝してる……」というキレ気味なメッセージを投稿。「One Love(またね!)」と締めくくったのだ。

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Michelle Rodriguezさん(@mrodofficial)がシェアした投稿 – 2017 6月 27 8:43午前 PDT

 『ワイルド・スピード ICE BREAK』は、全世界で今年4月に公開されたシリーズ最新作。プロデューサーも務める主演男優ヴィン・ディーゼルの活躍と、WWE出身で“ハリウッド・マッチョ俳優”として引っ張りだこの「ロック様」ことドウェイン・ジョンソンが男の中の男を演じる姿、そして前作から引き続き最恐のヴィランとして登場するジェイソン・ステイサムが見所だ。シリーズを重ねるごとに演じるキャラクターの深みが増してくるタイリース・ギブソンにリュダクリス、カート・ラッセルなど、おなじみの面々も顔を揃え、今回も手に汗握る激しいアクションとど迫力のカーチェースを「これでもか!」と繰り広げ、世界的な大ヒットを記録した。

 この『ワイルド・スピード ICE BREAK』でミシェルは、ヴィン演じるドミニクの幼なじみで腕っ節のいいストリート・レーサー&整備が得意というレティを演じている。レティは「気が強く、男勝りの最高にカッコいい女」で、ドミニクとはソウルメイト的な相思相愛の設定。男勝りの役所を得意とする彼女にとって、最高の当たり役だと人気を集めているキャラクターだ。

 出せば大ヒット間違いなしのシリーズということもあり、本作にはミシェルや天才ITエンジニアのラムジー役を演じるナタリー・エマニュエルのほかに、オスカー女優のシャーリーズ・セロンが重要な役所で出演。超大御所オスカー女優のヘレン・ミレンもちょい役で登場し話題になったが、観客の印象に残るのは今回もやっぱり「男たちが繰り広げるぶっちぎりのアクションバトルやカーレース」だった。ネタばれになるので詳しくは書かないが、女性キャラクターのほうは「えっ!? そりゃないでしょ」と思われても仕方のないような、雑な描かれ方をされていたのだ。

 ネット上でも「『ワイルド・スピード ICE BREAK』での女性キャラクターの描かれ方は、あまりにもひどい」と話題に。「強引すぎる」「かわいそう」という声まで上がり、ミシェルはそんなネット上の反応を見て「やっぱりそう思うよね」とうんざりしたのかもしれない。そして、「カッコいいレティを演じさせてもらっているし、ほかにも強い女性キャラクターが登場しているけど、結局は男たちのお飾り」「メインキャラクターはあくまで男。だから女たちの描かれ方が雑になる」と、インスタグラムで怒りを爆発させたのではないかと見られている。

 実はミシェルが『ワイルド・スピード』降板について考えたのは今回が初めてではない。2015年3月に米ニュースサイト「The Daily Beast」のインタビューを受けたときに、「脚本家たちが、ドミニクとブライアンとレティとの三角関係を描こうとしているのを知って泣いたわ。そして、降板するって言ったの」と告白。彼女が演じるレティがドミニクを裏切ることは「現実的じゃないから」絶対に演じたくないと思い、「お願いだから(違約だからと)アタシを訴えないで……ごめんなさい。そんなこと何百万人もの前でできない」と脚本家たちや製作プロダクションに訴えたと明かしたのだ。

 脚本家たちがレティというキャラクターを軽んじてきたわけではないだろうが、「どうにでも動かせるコマ」のように扱われていた節はある。ミシェルは、13年に受けた米「Yahoo!Movies」のインタビューで、「シリーズ4作目の『ワイルド・スピード MAX』(09)で死んだと思っていた自分の役が実は生きていたことを、映画館で観たシリーズ5作目の『ワイルド・スピードMEGA MAX』で知り仰天した」「私を驚かせたくて(秘密にしていた)」と語っていたが、もしかしたらこの時から「アタシのこと軽く見てるんじゃない?」「ムカつく!」と思っていたのかもしれない。

 ミシェルはこのシリーズに出演するため、22歳で自動車の運転免許を取得したことを明かしており、レティ役に並々ならぬ思い入れを持っている。ファンも「ドミニク一筋のぶれない女」「ドミニクとは相思相愛」だと思ってきた。しかし、『ワイルド・スピード ICE BREAK』では、その部分もやや強引に描かれているように感じる。

 ちなみに、『ワイルド・スピード ICE BREAK』に出演したシャーリーズは、米人気トーク番組『エレンの部屋』に出演した際、ヴィンとのキスシーンについて「死んだ魚にキスしてるみたいだった」とバカにしたように語っており「最高にカッコいい男を演じてるのに、キスは下手だって」と笑い者になった。ヴィンは後に「なに言ってんだよ!」と笑顔でおどけながら否定したが、今回ミシェルが降板を匂わす投稿をしたことで「ミシェルの心の内を知っているシャーリーズが、男ばかり活躍する映画をプロデュースしているヴィンの顔に泥を塗ろうと思ってやったことなのでは」という憶測が流れるようになった。

 また、シリーズ5作目から出演しているドウェインが昨年8月「女性共演者たちは素晴らしい人ばかり。最高。でも男性共演者の中にはプロ意識のないムカつく野郎がいる」「もしオレが『ワイルド・スピード ICE BREAK』でマジギレしてるみたいなシーンがあったら、演技じゃないから」という書き込みをフェイスブックに投稿。「オレ様一番」なヴィンに対する批判だと話題を集めたことがあったが、「わざわざ女性キャストについて書いたのは、ヴィンが女性をバカにしていることにも腹を立てていたんじゃないか」という見解を示す者も出てきた。

 ヴィンが製作兼主演を務めているため「『ワイスピ』はヴィンが演じるドミニクを最強&最高にかっこよく描く映画」だと思われがち。『ワイルド・スピード ICE BREAK』でも、ドミニクを悪者にしないために「女性キャラクターを雑に描いた」という見方もできる展開があった。ミシェルは、そんなヴィンに我慢できなくなり、インスタグラムで不満を爆発させたのでは、とも報じられたのだが、1日、彼との間にはわだかまりがないこと、それどころかヴィンはミシェルの味方であることが明らかになったのだ。

 1日、ヴィンはインスタグラムに、ミシェルとのツーショット動画を投稿。ヴィンに肩を抱かれたミシェルはノーメイクに近いリラックスした表情で「ヴィン、あなたはもう何年も前から強い女性たちの味方でいてくれるよね」と言い、ヴィンは感激した表情でミシェルの額にキスをする。

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Vin Dieselさん(@vindiesel)がシェアした投稿 – 2017 6月 30 8:33午後 PDT

 ミシェルは続けて、「あなたのそういうところ、本当に感謝している。何年もね。それと……」と言いヴィンの胸に顔を押しつけ「もしアタシが何かを投稿したとしても、それはあなたのことじゃないってことを伝えたくてね」と明かし、カメラに向かって投げキッスをする。ヴィンもその言葉を噛み締めるように聞きながらうなずき、最後に「もちろんわかってるさ」と言い、ミシェルに蹴りを入れる仕草をして2人で大笑いする、というところで動画は終了する。

 ヴィンはこの投稿に「オレたちのサーガに乾杯……でもさ、オレたちは毎回もっと上を目指さなきゃならない。挑戦することが一番の楽しみでありエキサイティングな部分だからな。オレたちのサーガが、冒険物語が、このレベルまで達したのもみんなで挑戦してきたからだ……オレたちは映画史上最高のファンを持っており、そのことは永遠に感謝しているんだぜ」というメッセージを「ドム(ドミニク)とレティ」の連名で添えた。

 ヴィンとの絆は本物であることを証明したミシェル。ミシェルのこと、レティというキャラクターを自分が演じるドミニクと同じように大切に思っていることを明かしたヴィン。米ゴシップ芸能サイト「Hollywoodlife.com」は、「ドウェインとジェイソンの主演コンビで『ワイスピ』のスピンオフ映画が製作される見込みだとミシェルが知ったとき、ひどく落ち込んだ。レティを主人公にしたスピンオフこそ製作すべきだと思っているからだ」と報道。ネット上では、「ドウェインとジェイソンに対して怒っているわけではなく、プロダクションや脚本家に対して怒りを感じているのだろう。でも、きっとヴィンが説得したはず」だと安堵の声が広まった。

 しかし、一方で「次回作で、シリーズ史上最強のヴィランと言われているシャーリーズを上手く描き、なおかつレティの出番を多くしなければミシェルは降板するのでは」「第二のワンダーウーマン目指して降板することを、すでに決心しているのではないか」と心配する声も多数上がっている。

 『ワイルド・スピード』の4〜7作目に出演していたガル・ガドットは今、世界中で爆発的なヒットを記録している『ワンダーウーマン』に主演し「強い女」旋風を巻き起こしている。ミシェルも「『ワイスピ』を踏み台に強い女が活躍する作品に主演し羽ばたいてやる!」と思っていても何ら不思議ではない。

 少なくともあと2作製作され、19年と21年に公開される予定となっている『ワイルド・スピード』。脚本家たちが意識を変え、ミシェルが納得する「強い女性もきちんと活躍するストーリー」を書き上げてくれることを祈るのみである。

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