リンジー・ローハン、難民支援活動家としてトランプ大統領を擁護

リンジー・ローハン、難民支援活動家としてトランプ大統領を擁護

大人になったといえばそうなんだけど

 熱心にシリア難民支援活動を行っている人道活動家で女優のリンジー・ローハン(31)が4日、ドナルド・トランプ大統領を擁護するツイートを投稿。アンチ・トランプから「相変わらずのバカ女」と叩かれている一方で、ネット上では「リンジーが言いたいのは、トランプ一族を貶すのはいい加減にしたらってことでしょ」と、アンチたちを非難する声が多数上がっている。

 3歳でモデルの仕事を始め、カルバンクライン・キッズなどの広告をこなし、人気昼メロドラマ『Another World』で天才子役の名を欲しいままにしたリンジー。その後も、ジェイミー・リー・カティス演じる母親と心が入れ替わる娘役を演じた『フォーチューン・クッキー』(2003)、不朽の名作となった『ミーン・ガールズ』(04)で主役を演じ、国民的アイドル女優へと駆け上がった。赤毛の美女としてもてはやされるようになった彼女は歌手としても活動し、パリス・ヒルトンやニコール・リッチーたちと共に「流行の最先端を行く若きセレブ」「イケイケのパーティーガール」としてパパラッチに追いかけ回される日々を送る。

 しかし、彼女はその後、絵に描いたような転落人生を送ることになる。激痩せした上に夜遊びしまくりで、仕事に支障が出て出演オファーは激減。2007年1月には、20歳で薬物依存の更正リハビリ施設に初入所。同年5月に飲酒運転で自損事故を起こし、再び施設入り。そしてこのリハビリを終えた2週間後にまた飲酒運転、コカイン所持容疑で逮捕され免許停止となった。

 07年11月に刑務所で“84分間”服役した後も、リハビリ、飲酒運転、コカイン摂取を繰り返した挙句、DJのサマンサ・ロンソンとの交際を開始。ブルーノ・マーズとのコラボ曲「アップタウン・ファンク」が世界的ヒットとなったDJマーク・ロンソンの妹であるサマンサは同性愛者で、リンジーがバイセクシュアルだったことに世間は大きなショックを受けた。その後2人は泥沼の破局劇を繰り広げ、事態はより悪化する。

 10年7月、リンジーは再び服役するはめに。23日後に釈放されたものの、リハビリ、薬物乱用を繰り返し、11年1月には万引容疑がかけられ、2月に起訴、8月に禁固刑が言い渡される。12年にはひき逃げやクラブでの暴行容疑で逮捕されるなど、私生活はボロボロ。『ボビー』(06)、『チャップター27』(07)、『マチェーテ』(10)といった出演作での演技は高く評価されたものの、度重なるトラブルで全米から総スカンをくらってしまい、12年、逃げるようにロンドンに移住してしまった。

 ロンドン移住後はしばらくは落ち着いていたが、昨年、婚約していたロシア人富豪の御曹司エゴール・タラバソフと破局した際には「妊娠している」と嘘をつくなど、「相変わらずサイコ」「全然変わってない」と話題に。彼への当てつけ的に交際を始めたとされるギリシャ人実業家の後ろ盾を得て、アテネにナイトクラブをオープンし「まだアルコールを飲んでるのか」と呆れられたりもした。

 そんな男がらみの騒動が一段落つくと、リンジーはトルコのシリア難民を訪問。難民キャンプの子どもたちと交流したり、病院でボランティアをしたいと申し出るなど、支援団体から「本気で難民のことを思っている」と感謝される。難民キャンプに栄養ドリンクを送りたいという妙な発言もしていたが、真面目に熱心に活動を行うリンジーを評価する声が高まり、「難民支援活動家」と呼ばれるようになった。

 難民支援を通してリンジーは自分の人生を振り返り、心を入れ替えたのだろう。今年に入り、これまでインスタグラムに投稿した写真を全て削除。再スタートしたアカウントには、難民支援活動写真やスピリチュアルな写真を投稿し「美しい大人へと成長した」と話題を集めた。女優業復活にも本腰を入れ、今年イギリスのケーブルチャンネル「Sky 1」で放送される新作シリーズ『Sick Note』シーズン2に出演することが決定。同作は『ハリー・ポッター』のルパート・グリント主演のコメディで、アメリカでもヒットするのではないかと期待が寄せられている。

 人道支援活動をすることで再び人生をリセットしたリンジーが、4日、祖国アメリカの独立記念日にアメリカの大統領を擁護するツイートを投稿したのだ。

 リンジーが擁護したアメリカの大統領とは、言うまでもなくドナルド・トランプ大統領のこと。トランプはアメリカ独立記念日を目前に控えた2日、ツイッターに「プロレス会場でCNNロゴの頭の男を叩きのめすショート動画」を投稿。これは07年に自身がWWEの試合で同団体CEOのビンス・マクマホンを殴り倒した時の映像を使用し、ビンスの頭をCNNのロゴにコラしたものだった。

#FraudNewsCNN #FNN pic.twitter.com/WYUnHjjUjg

― Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年7月2日

 WWEとトランプが、密な関係を持つようになったのは1989年から。カジノの町として有名だったニュージャージー州アトランティック・シティにトランプが所有していたホテルで、WWEの人気イベント「レッスルマニア V」を開催したのが始まりだった。その関係は長く続き、04年のマディソンスクエア・ガーデンで開催された「レッスルマニア XX」ではWWE引退後にミネソタ州知事になったジェシー・ベンチェラからインタビューされ、07年1月に開催されたイベント「Raw」ではビンス・マクマホンに対抗するため会場の天井からドル札をバラまき、大きな話題を集めた。そして同年の「レッスルマニア 23」でトランプはビンスと対決。双方がレスラーを立て、トランプのレスラーが勝利したためリングの上でバリカンを使いビンスの頭を丸坊主にした。

 ビンスの妻リンダ・マクマホンを中小企業庁長官に任命するなど、WWEとは今も良好な関係を持つトランプ。選挙期間中からトランプを非難するCNNを叩くのにWWEの動画を利用したことは、お見事だったと言えよう。

 CNNは、トランプから「フェイク・ニュース」認定されてからというもの、ますますトランプ叩きに拍車がかかり「トランプのロシア疑惑」をスクープしようと躍起になっていた。その結果、事実誤認満載の記事を掲載してしまい大問題に発展。CNNは記事を削除し謝罪。記者など主要従業員が3人も辞職するはめになった。この失態にトランプが黙っているわけもなく、「詐欺ニュースCNN」というハッシュタグを付けてツイッターに動画を投稿したのである。

 これに対してCNNは「本日、米大統領がレポーターへの暴行を奨励しました。とても悲しい日です」と批判文を投稿。「我々はこれまで通り与えられた業務に励みます。大統領も大統領の仕事をきちんとすべきです」と説教し、アンチ・トランプも「そうだ!そうだ!」と大騒ぎ。ネット上は大炎上した。

 4日のアメリカ独立記念日、ツイッターに「自分の失敗にぐちぐち言ってるCNNのみなさん。トランプがあなた方のロゴを叩きのめす動画のことをいつまでも愚痴ってないで、大統領が何をしているのかしっかり見たらどう?」という投稿をした者もいた。この投稿には、「難病に侵され生命維持装置なしには生きられない生後11カ月のイギリスの乳児に対して、英最高裁と欧州人権裁判所は医師団の勧め通り尊厳死を支持する判決を下した。しかし両親は希望を捨てずアメリカでの治療を望んでおり、トランプ大統領は喜んで支援するというツイートをした」という記事が添付されていた。

 このツイートに、人道支援家として活動しているリンジーが反応したのだ。

 リンジーは「これが私たちの大統領なのよ。彼をいじめるのはもうやめて、彼を信じましょうよ」とツイート。大統領が人道的に良いことをたくさんしていると讃え、「アメリカを支持してくれることに感謝するわ」とつぶやいた。

 その後も、リンジーは、インドのモディ首相と会談前に熱い抱擁を交わすトランプ大統領の写真に「この写真を見ると、まるで自分の兄弟のように感じる。昨年の今頃の大統領とは違う大統領なんだって感じるから」と述べる感想ツイートに反応。投稿者に、「ドナルド・トランプ、イヴァンカ・トランプ、メラニア・トランプ、ドナルド・トランプ・ジュニアは、親切な人たちなのよ。アメリカ人として、なぜ人を貶すことができるのか、理解できないわ」とリプライを送った。

 当のトランプは、04年に毒舌司会者ハワード・スタンのラジオ番組に出演した際、当時、お騒がせセクシーセレブとして話題を振りまいていたリンジーについて聞かれ「そばかすがいいよねぇ。胸のそばかす、たまんないねぇ」と回答。「10代の問題児とセックスすること、想像できる?」というゲスな質問には「まあね。問題を抱えている女性ほどベッドでは最高だからね。不思議だよねぇ」と答えている。

 今年に入り、英大手タブロイド紙「デイリー・メール」のFacebookライブインタビューを受けたリンジーは、04年にひどい発言をしたトランプをどう思うかと聞かれ、「世間の目にさらされているってことは、じろじろ見られるってことだから」「彼は大統領なんだから、味方につくべきよ。倒せないんだから、味方になるべきでしょ」とコメント。いつまでもトランプ叩きをせずに、アメリカを良くしようと思っている彼を信じて前に進もうという彼女の意見に、ネット上から「めずらしく良いこと言うじゃないか」と賛同する声が上がった。

 リンジーは、昨年11月にトランプに「一緒にシリア難民訪問をしよう」と呼びかけていた。彼が当選してしまったことを多くの米メディアが愚痴っていた頃、リンジーは「大統領になったんだから仕方ないじゃない!」「さっさと手を組んで、難民を支援しなくちゃ」と行動していたのだ。しかし、メディアも世間もいつまで経ってもトランプ叩きを止めない。トランプもいちいち反応して、そのことばかりが報道される。難民たちの現状を見ているリンジーとしては、「そんなことより早く支援を!」と憤りを感じるのだろう。だから、今回のようにCNNに「もうやめてくれ」とツイートしたのかもしれない。

 とはいえ、先月末にはブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトン、ビヨンセに「ナイスガールズたち、ミコノス島で開催する私の誕生日パーティに来て」と呼びかけたり、「エマ・ストーン、一緒に『ミーン・ガールズ2』をやろうよ!」と提案するなど、仰天ツイートを連発し、「またおかしくなった」と世間を騒がせたばかり。エマへのツイートには「誕生日の(願いを込めた)トランプ・ツイートよ」と書かれていたため、ギャグとして投稿したものと見られるが、アンチ・トランプたちから「お騒がせ女が、いつまでたってもおかしなことを言っている」「トランプ擁護も頭がおかしいから」と捉えられても仕方ないだろう。

 10代後半からタブロイドやメディアに追いかけ回され、世間からイヤというほどバッシングを受けてきたリンジー。だからこそ「大統領叩きはもうやめよう!」という彼女の言葉に説得力があるという意見もある。果たしてリンジーの思いはアメリカの国民に届くのか。リンジーとトランプの今後の発言や、そしてそれを伝えるCNNにもぜひ注目していきたい。

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