逮捕のアーロン・カーター、Twitterで「何があっても愛してる」アピールの兄ニックを批判

逮捕のアーロン・カーター、Twitterで「何があっても愛してる」アピールの兄ニックを批判

ちょ、えっ、えっ、えぇ〜〜〜〜!?(写真は逮捕時)

 1990年代後半から2000年代初めにかけてアイドルとして絶大なる人気を誇り、その後転落していったアーロン・カーター(29)が、最近逮捕されたと報じられた。今回の容疑は、DUI(Driving Under the Influence:アルコールまたは薬物の影響下での運転)とマリファナ所持。兄のニック・カーター(37)は、すぐに「何があっても愛してる」「お前が求めるなら、いつでも助けるから」などとツイート。しかしアーロンは「本当にそう思ってるなら、ツイートじゃなくて直接電話するだろ!」とピシャリ。長年にわたる兄弟の対立は、まだまだ続くようだ。

 アーロンは、7歳の頃から歌手活動を始め、97年にドイツのベルリンで開催されたバックストリート・ボーイズ・コンサートのオープニングを務めたことで注目されるようになった。同グループの最年少メンバーだったニックを兄に持ち、彼にもMVに出演してもらったシングル「Crush On You」(97)は大ヒット。デビューアルバム『Aaron Carter』(同)は10歳にしてプラチナディスク認定を受ける売り上げを誇った。3年後にリリースしたセカンドアルバム『Aaron’s Party (Come Cet It)』(00)では、チャラい格好でラップをする軽いノリが少女たちに刺さり、「お兄ちゃんよりもイケメン」とチヤホヤされまくる。絶頂期だったブリトニー・スピアーズのツアーのオープニングなども務め、史上最年少でビルボードのTop40に4曲チャートインさせた男性ソロアーティストとしての記録を樹立。私生活でも、これまた人気絶頂だった頃のリンジー・ローハンとヒラリー・ダフに二股をかけるなど、押しも押されもしない圧倒的アイドルとしてアメリカの音楽界に君臨していた。

 しかし、18歳から彼の転落人生が始まった。「これからは自分が稼いだお金を自由に使える」と思ったものの、いきなり2億円を超える負債を抱えるハメになったからだ。

 アメリカには子役を守るクーガン法という法律があり、マネジャーを務めていた両親はアーロンが得た報酬の15%を彼名義の銀行口座に入れなければならなかった。7歳から働いていたアーロンは大金を稼いでおり、最低でも口座には2,000万ドル(約22億5,000万円)が入っているはずだった。しかし、口座には200万ドル(約2億2,500万円)しかなかった。おまけに両親がきちんと税金を納めていなかったため、400万ドル(約4億5,000万円)もの税金滞納分の支払いを抱えてしまったのだ。

「アイドルなのに、自己破産なんて恥ずかしいことはできない」とアーロンは必死に働くようになるが、何をしてもかわいかった年齢を過ぎ、良い仕事は回ってこない。もともと細身だったのが一層ガリガリに痩せこけ、11年にはリハビリ施設に入所したため「重度のヤク中」「末期」などとうわさされるように。世間の声を気にせず、退院後も細々と活動し続けたがどうにもならず、26歳になる13年に自己破産を申請した。

 昨年、アメリカのカリスマ的司会者オプラ・ウィンフリーの『Oprah:Where Are They Now-Extra』(「あの人は今」的番組)に出演したアーロンは、「自分は7歳の時から、休む間もなく、家族のために働いてきた。両親がマネジャーで、金を稼ぐためにと、休ませてもらえなかった」「ニックが18歳の時、自分は10歳で、その頃からめちゃくちゃ稼ぐようになった。18歳になるまでに、2億ドル(約225億円)以上は稼いだね」「家が12軒建ってるような広い敷地に住んでて。1000万ドル(約11億2,500円)くらいしたんだけど、そのほとんどを自分が払った」「たくさん支払いをしたのに、自分には何も残ってない。今に至るまで自分の家を所有したこともないんだよ」と激白。

 18歳の時に、自分の口座に200万ドルしかなくて400万ドルの税金を滞納していることを知りショックだったと明かし、「両親からネグレクトされたと感じている」と言いつつも「でも自分は金がすべてじゃない、幸せと愛が一番大事なんだって思ってたしね」と発言。そんな両親の離婚で家族が離散したことをきっかけに気分が沈みがちになり、浴びるように酒を飲むようになった、そのせいで11年にリハビリ治療を受けることになったのだと明かした。さらに「やる気はあるが、レコードレーベルからは興味を持ってもらえないと愚痴りつつも「それでもいい。今後もポジティブに芸能活動を続ける」と誓ってみせたのだった。

 薬物依存のうわさについては、今年4月にツイッターで、「自分は19歳の時に食道裂孔ヘルニアだと診断された。自分に選択肢なんかなかった」と明かし、この病気のせいでストレス性摂食障害になり、激ヤセしてしまったのだと告白。「ヤク中なんかじゃない」と断言し、「もし(自分の外見のせいで)ファンをがっかりさせたり、恥ずかしいと思わせてしまったのなら、本当に済まないと思ってる」と謝罪。「でも、君たちのハートは必ず奪い返してみせるからねっ!」と元アイドルらしくツイートし、ファンを喜ばせた。

 1月にリリースしたニューシングルを1人でも多くのファンの前で歌いたいと、積極的にステージに立ち続けていたが、6月、ファンたちが彼と気づかず「がん患者みたいにガリガリ」「チーズバーガー5つ食べたほうがいい。死にそうだから」などと言っているのを間近で聞いてしまい、ショックでダウンして入院。すぐに退院したが、全米から同情の声が寄せられていた。

 そんなアーロンが15日、DUIとマリファナおよび薬物関連器具所持の容疑で逮捕されたというニュースが流れたのだ。

 米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、ジョージア州のハーバーシャム郡の警察官にDUIを疑われたアーロンは、呼気検査、尿検査などを拒否したため、逮捕された。マリファナや薬物に関する器具も見つかったとして、それに関する容疑もかけられているとのこと。車内には交際相手のマディソン・パーカーもいたが、彼女も逮捕されたと報じられた。

 逮捕される数時間前、アーロンはツイッターで「交通に関する問題が発生したため、カンサス市で行う予定だったパフォーマンスに行けなくなってしまった」と発表していたことから、ネット上では「彼女と、酒&マリファナ・パーティーでもしてたんじゃないか」と叩く声が上がった。アーロンは08年にもマリファナ所持容疑で逮捕されており、「なんだかんだ言いながら、マリファナ中毒では」という臆測も流れた。

 逮捕のニュースを聞いた兄ニックは、すぐに「オレの弟へ:何があっても、お前を愛してるぜ & 助けが必要なら、オレはいつだってここにいるから。そして、お前を助けることができるから」とツイート。「複雑な家庭もあるけどさ。(お前が求めるのなら)オレたちは、いつだって助けるからさ」という言葉も添え、ツイッターを通してアーロンに呼びかけた。

To my brother: I love u no matter what & if u feel the need to reach for help, I am here and willing to help you get better.

― Nick Carter (@nickcarter) 2017年7月16日

 しかし、この心温まる兄からの言葉を、アーロンは「本当に心配してるわけじゃねぇだろ!」と痛烈に批判したのだ。

 逮捕報道後初となったツイートで、アーロンは「みんなのオレへの祈りや想い、本当に感謝してる。会えなかったファンにはマジで済まないと思ってる。真実は明らかになるから! オレの声明文、呼んでください」と長文を添付。

Thank you ALL for your prayers & well wishes. I am so sorry to all my fans that I missed. The truth will come out! Read my statement here: pic.twitter.com/XaiKqUeXxh

― Aaron Carter (@aaroncarter) 2017年7月17日

 三人称で語られるこの声明文では、まず逮捕の経緯を、「ヒット中のニューシングル『Sooner or Later』のプロモーションのため、休む間もなくサウス・イーストを移動し続けていた。そんな中、新しく入れた車のタイヤのアライメントの調子が悪くなってしまったので、調整するためにジョージア州コーネリアのカー用品店チェーン『AutoZone』に入った。店に入り「車のタイヤを見てくれ」と頼んだところ、攻撃的な複数の警察官により逮捕されてしまった。警察官たちは(米国憲法修正第6条で保障されている公民権である)弁護士の立ち会いを求める権利を一方的に無効にした」と説明。マリファナに関しては「長年患っている不安神経症の治療のために医療用大麻を処方されており、購入するための免許を所有している」と述べ、合法なものだと主張した。

 その上で、「アーロンは自分が”有名人”だから逮捕されたのだと感じており、この点について弁護士を通して争う構えだ。AutoZoneの監視カメラも、アーロンがDUIで逮捕された時に車を運転していなかったことを証明してくれるだろう」と憤りをあらわにしている。

 続けて、「引き続きプロモーション・ツアーを行う。今回の法的問題で迷惑をかけてしまったファンには心から謝罪したい。予定通りにツアーをこなせなかったことも申し訳なく思っている。埋め合わせはするつもりだ」と謝罪し、「次に行くのはアラバマ。2017年7月18日火曜日に行く予定だ」と宣伝。

 そして「最後に、アーロンは兄ニックが公なTwitterでツイートした件についてコメントしたいと言っている」とし、「オレと血を分けた兄弟が、本当にオレの健康状態を心配してくれてるんだったら、オレに直接電話するんじゃね? 誰もが見られるところに書き込みするとかじゃなくて、直接オレと会話するんじゃね? オレのことを自分のPRに使うのはマジ、クールじゃないよね。ひどい状態だったオレを蹴り上げたくせに。ま、オレは良い時も悪い時もどんな時でも家族のことを愛してるけどね」と怒りに満ちた言葉を公開した。

 実は、アーロンがニックのことを強い口調で批判するのは今回が初めてではない。

 昨年3月にも米男性誌「GQ」のインタビューで、「兄は18歳の時に家を出た。家計なんて支えちゃいない」と激白。「オレが芸能活動を始めたのは7歳の時。その頃から家計を支えていた。別に同情してもらいたいんじゃない。ありのままを伝えたいだけだ」と語り、ニックがバックストリート・ボーイズのメンバーとして華やかな日々を送っていた一方で、11〜12歳のアーロンが家族の生活を支えていたのだと暴露した。

 アーロンとニックは、もともとソリが合わず、06年に放送されたカーター家のクレイジーな日常を追うリアリティ番組『House of Carters』でもカメラの前でシャレにならない大げんかをし、全米がドン引き。放送から間もなくしてニックは家族と絶縁状態となり、12年2月に2人の間の姉妹レスリーが25歳の若さで薬物の過剰摂取で亡くなった時には、葬儀にも参列しなかった。ニックは「日程を知らされなかった」と説明したが、アーロンは「来たくないから来なかったんだ、絶対に許せない」と批判。世間も「いくらなんでも妹の葬儀に行かないなんて」と、ニックをバッシングした。

 その後、ニックは人気トーク番組『Dr.Phil』に出演し「家族全員から、妹が死んだのは俺のせいだって責められたんだ」と言い、だから葬儀に行けなかったのだと暴露。「俺は家族のために尽くしてきたし、今だっていろいろやってあげているのに。本当にフェアじゃない」と悲しげな顔で語り、「父親は支配欲が強い男で、怖がらせることで子どもたちをコントロールしてきた」「父親よりも俺は稼いでいたから、父親のような存在だった」と不幸な家庭に育ったことを嘆き、世間の同情を集めた。

 ニックとアーロンたちの間にできた溝は深まる一方で、14年にアーロンの双子の姉エンジェルが結婚式を挙げた時は、今度はアーロンが姿を見せず。15年にニックに子どもが生まれた時には、アーロンは祝福の言葉を送ったものの実際には会わなかったようで、ずっと交流していなかったと見られている。

 しかし今年5月に父親が65歳で亡くなった時には、さすがにニックも駆けつけ、家族が集結した。レスリーの遺灰と共に、父親の遺灰をフロリダの海に散骨する計画があるようだとも報じられ、「父親の死により、家族がまたひとつになった」「家族で悲しみを分かち合っている」と、美談として伝えられた。

 しかし、恋人と一緒に車で地方巡業しながらシングルのプロモーションを行うアーロンと、ワン・ダイレクションの兄貴分として人気が復活し、大金が舞い込むラスベガス定期公演を開催しているバックストリート・ボーイズのニックとは、あまりにも住む世界が違う。ネット上では、「ニックは面倒なことに巻き込まれたくないと、距離を置いているんじゃないのか」「だから、ちょこっとツイートして終わりにしたかったのでは」と見られている。アーロンもそれを察しており、今回の「助けてやる」発言も「口ばっかり」「自分のイメージを上げるため」と苦々しく感じてしまったのだろう。

 アーロンが逮捕される数日前、パパラッチに向かって「シャイア・ラブーフは捕まったけど、俺はDUIでは捕まらないぜ。酒なんて飲まないし!」と上機嫌でジョークを発する動画も今となってはとても痛々しい。今回の騒動に、さぞかしファンは心を痛めていることだろう。

「TMZ」の最新情報によると、警察は「アーロンはAutoZoneの駐車場をめちゃくちゃに走行していたため」停止するよう命じたとのこと。運転席のアーロンの目は充血してうつろで、独り言を言ったり、車外に出てからもフラフラしたりしていたため、飲酒運転容疑をかけられたのだと報じている。「TMZ」は警察官の取り調べを受けているアーロンの写真も公開したのだが、写真ではなんとも判断できない。ただ、とても疲れたように見え、29歳とは思えないほど老けて見える。

 これから彼が無実だと証明されたとしても、人気アイドルの面影もないようなすさんだ外見をさらしてしまったことで、イメージダウンは免れないだろう。そんなアーロンを、勝ち組として多忙な日々を送っているニックが本当に助けるのだろうか。ネット上では「このまま放置」「アーロンとニックは、永遠に仲直りすることなんてない」と悲観的な声で占められている。

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