『グッド・ワイフ』主演のジュリアナ・マルグリーズ、放送局からの不当な扱いと男女差別を告発

『グッド・ワイフ』主演のジュリアナ・マルグリーズ、放送局からの不当な扱いと男女差別を告発

いまでもアリシアのイメージが強い、ジュリアンなのに……

 2016年に韓国版、19年1月に日本版リメイク作が放送されるなど、世界的に高く評価されていた米ドラマ『グッド・ワイフ』(09〜16)。本格的リーガルドラマで、緊張感のあるストーリー展開が秀逸だったが、なにより、夫に浮気され、専業主婦から弁護士に復帰した主人公アリシア・フロリックのキャラクターと演じたジュリアナ・マルグリーズが同作の大きな魅力でもあった。

 ジュリアナは、今年3月にフランスで受けたインタビューで、“賃金の男女平等”のために闘い続けると宣言。「オファーされた仕事があったのだけど、自分が求めた額よりも低い報酬を提示されたからお断りした」と明かし、『グッド・ワイフ』のスピンオフ作品『ザ・グッド・ファイト』に関する話なのではないかとウワサされ、不穏な空気が漂っていた。

 4月には米エンタメサイト「Deadline」のインタビューで、「『ザ・グッド・ファイト』に出演する話があった。でも放送局の米CBSが、『グッド・ワイフ』の主役を演じた私に、“ゲスト出演者に支払う額”を提示してきたので断った」と告白。「もし、『マッドメン』のスピンオフに(主役の)ジョン・ハムがカムバックしたり、キーファー・サザーランドが(主演を務めた)『24 -TWENTY FOUR-』のスピンオフに出たいと言ったりしたら、彼らにはそれなりのギャラが支払われるはずなのに」と、テレビ業界の賃金はまだ男女平等ではないと憤りをあらわにした。

 そして21日にインターネットラジオ「シリウスXM」の番組に出演したジュリアナは、CBSがいかに彼女を見下していたかを激白し、ネットでは話題騒然となっている。

 番組でのトーク中、『ザ・グッド・ファイト』への不参加に話題が及ぶと、ジュリアナは、まず「お金のことはあまり話したくないの。くだらないことだと思うから」「でも、いいかげんに男女平等に賃金を得るようにしないと」「自分は仕事を選べる、恵まれた立場にいて、オファーされた仕事を“ノー”と断ることができる。これはとても幸運なことだと思っているのよ」と前置きした。

 そのうえで、「(新作ドラマ)『The Hot Zone』撮影中に、番組クリエーターから電話をもらったの。『<ザ・グッド・ファイト>も放送開始から2年がたち、番組として独り立ちしたから、そろそろ出演してみないか?』って」「大興奮しながら『イエス!』って即答したわ。出演するのは3話、(『グッド・ワイフ』を作り上げた)友達と一緒に働けるなんて最高でしょう。『久しぶりにアリシアを演じられる!』とうれしくなったわ」と、明かした。

 「その後、CBSの上層部から電話がきたの。『番組に出てくれるって、本当なのか?』って。『もちろん、100%イエスよ。それ相応のお礼はもらうけどね』と答えたわ」「私は別に、1話につき100万ドル(約1億1,000万円)を要求したわけじゃない。50万ドル(約5,400万円)でもない。『<グッド・ワイフ>でもらっていた額を下さい」と言ったのよ」「破格の額を要求することだってできたのよ。だって、私が主人公だった番組のスピンオフだから。(『ザ・グッド・ファイト』は)私が主役を演じた番組がなければ、存在しなかった番組なんだもの」と強い口調で語った。

 ジュリアナは、「出演することで、ほかのキャストから注目を奪おうなんてことは考えなかったわ。アリシア・フロリックのショーにしようなんてことはしたくないし」とも述べ、あくまでCBSにアリシアとそれを演じた自分へのリスペクトを示してほしかっただけだと主張。しかし、それは物別れに終わった。

 「その数カ月後、テレビ映画のフェスティバルの審査員を務めるためにフランスに行ったの。そこで外国メディアの取材を受けた時、『ザ・グッド・ファイト』に出演する可能性を質問されたの。私は出演しない言い訳をいろいろと作りながら答えていたんだけど、ふと思ったの。『私、なんでCBSをかばってるんだろう』って。私は『イエス』と言ったのに、CBSの方が『ノー』と突き放したのよ」とイラついた口調で告白。

 「後に続く女優たちのために、道を切り開く必要があると思ったわ。(CBSには)私がスピンオフの出来に満足していないから出演しないのだろう、とまで言われたしね。これはもう、『私は本当は出演したいのよ』と世間に公表しなければならないと思ったの」と、スピンオフ不参加に関して悪者にされていることへの不満を爆発させた。

 そして、「私にゲスト出演のギャラを提示するのは、不当もいいとこだわ。私はゲストのキャラクターを演じるわけじゃない。アリシア・フロリックを演じるのよ。アリシアを演じていた時に払っていた額を支払うのは当然でしょ」「実はね。私、スピンオフへの出演をオファーされる(『グッド・ワイフ』の)男優たちは最低でも50万ドルのギャラを提示されていたことを知ってるのよ」と激白した。

 最後には「いろいろぶっちゃけたけど、私は別に怒っているわけじゃない。真実を語らなきゃと思っているだけ。権力に対して声を上げているだけよ」「実はCBSの新番組に出演する話が進んでいるの。だからCBSと仕事をしないわけじゃない。ただ、私に『ザ・グッド・ファイト』に出てほしいのなら、以前と同じ出演料を支払ってほしいだけなの」と締めくくった。

 ちなみにジュリアナの『グッド・ワイフ』(1シーズン22話)のギャラは、1年間で400万ドル(約4億4,000万円)だったため、1話につき18万1,000ドル(約2,000万円)もらっていた計算になる。通常のゲスト出演扱いされたということは、これよりはるかに低い額を提示されたのだろう。

 ネットでは、「なんで『グッド・ワイフ』と同じギャラを支払えと怒っているのか不思議だったけど、男優には50万ドル以上でオファーしてるのが事実なら、ひどい話だ」「男女不平等にもほどがある」「ウソの情報を流すなんてCBSがクソすぎる」などの意見が噴出し、ジュリアナに同情的だ。

 52歳になった今でも、ドラマの主役を務めるジュリアナ。これからもテレビ業界の悪事をどんどん告発してほしいと、彼女を応援する声が多く上がっている。

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