エリザベス女王、国会開会式で演説を行う 王配の死後初の伝統行事

エリザベス女王、国会開会式で演説を行う 王配の死後初の伝統行事

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エリザベス女王が現地時間11日、伝統行事である国会開会式(The State Opening of Parliament)で恒例の演説を行った。ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)に到着した女王は、チャールズ皇太子に付き添われて玉座に座り、伝統的なローブや王冠などは身につけず議会を開会するための演説を行った。


英国の国会開会式は、政府の施政方針を示すエリザベス女王の演説により、議会が正式に始まることを意味する伝統行事だ。立法府の3つの構成要素である上院(貴族院)、下院(庶民院)、議会における女王(君主)が一堂に集結する、唯一の定期的な場である。

伝統的には国会議事堂に到着した女王が式典のローブを着用し、上院玉座に着席するのが習慣だ。しかし今回女王はローブを身につけず、花柄のドレスの上に刺繍を施したライラック色のロングコートを羽織り、同色の帽子を被って姿を見せた。

通常の式典は600人以上が出席し華やかな雰囲気に包まれるが、今回はパンデミックの影響で規模が縮小された。出席者は新型コロナウイルス検査が陰性であり、マスクを着用しなければならない。この日は演説を行う女王だけがマスクをつけずに出席した。

以前は女王の玉座の隣には配偶者が並び、エディンバラ公フィリップ王配や代理のチャールズ皇太子が着席していた。しかし今回、女王は1人で玉座に座ることになった。

女王に付き添ったチャールズ皇太子は、女王から少し離れた席にカミラ夫人と並んで着席した。皇太子は王配が引退する直前の2017年7月、2019年10月と12月の式典に出席し、今回が4回目となる。2020年の式典は行われなかった。

この日、国会の開会を告げる演説を行った女王は冒頭で「私の政府の優先事項は、パンデミックからの国家的な復興を実現し、英国を以前よりも強く健康で豊かな国にすることです」と述べ、次のように続けた。

「そのために政府は、雇用やビジネスや経済成長を支援し、パンデミックが公共サービスに与える影響に対処することで、英国全土の回復の機会を増やします。」

その後女王は、困難だったこの一年を反映し「政府は国民の健康を守り、ワクチン接種プログラムを継続し、NHS(国民保健サービス)を支持するための追加資金を提供します」と医療に関する演説を述べた。

女王が国会開会式で演説を行うのは、今回で67回目だ。女王が到着する前には王冠が赤いビロードのクッションの上に置かれ、専用車で国会議事堂に運び込まれた。女王は2016年以来、王冠はつけていない。

画像は『House of Lords 2021年5月11日付Twitter「‘Other measures will be laid before you.’」「#StateOpening: @RoyalFamily the Queen, the Prince of Wales and the Duchess of Cornwall arrive in the #HouseofLords chamber for the #QueensSpeech.」』『The Royal Family 2021年5月11日付Twitter「This was the 67th occasion on which The Queen has opened Parliament #StateOpening.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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