ラケットを破壊したジョコビッチ選手「国のためにメダル獲得できず悔しい」

ラケットを破壊したジョコビッチ選手「国のためにメダル獲得できず悔しい」

ラケットを破壊したジョコビッチ選手「国のためにメダル獲得できず悔しい」の画像

31日に行われた東京オリンピック・テニス男子シングルス3位決勝戦で、ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)がパブロ・カレノ=ブスタ選手(スペイン)に敗れた。男子シングルス準決勝と混合ダブルス準決勝で立て続けに敗れたジョコビッチ選手は、試合中にラケットを投げたり破壊するなどメダル獲得が遠のいたことに対する怒りを露わにした。


ノバク・ジョコビッチ選手は7月30日のテニス男子シングルス準決勝戦でアレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)に敗れ、すでに金メダル獲得を逃していた。さらに同日行われたテニス混合ダブルス準決勝では、ジョコビッチとニナ・ストヤノビッチ組がロシアオリンピック委員会(ROC)のエレナ・ベスニナとアスラン・カラツェフ組に敗れた。

31日の3位決定戦では6-4、6-7(6-8)、6-3でパブロ・カレノ=ブスタ選手が勝利。ジョコビッチ選手は銅メダルを手にすることができなかった。

ジョコビッチ選手は年内にオリンピックの金メダルと4大大会(グランドスラム)の全てを制覇する「ゴールデンスラム」を達成することを目指して、今大会に挑んでいた。

この日は第2セットでカレノ=ブスタ選手にマッチポイントを握られ、決着をつけようとしたものの、第3セットの序盤でブレークできなかった。これによりジョコビッチ選手の不満が爆発し、ラケットをスタンドの無観客席に勢いよく投げたり、もう1本をネットポストに叩きつけて破壊するなどした。この行為により警告を受けたが、ペナルティにはならなかった。

その後、ジョコビッチ選手は混合ダブルスの3位決定戦でストヤノビッチ選手と一緒にプレーする予定だったが、左肩の怪我を理由に棄権した。そのため銅メダルはオーストラリア代表のアシュリー・バーティ選手とジョン・ピアース選手ペアに手渡された。

ジョコビッチ選手は今年すでに、全豪オープン、全仏オープン、全英オープンを制している。8月末に開催する全米オープンで勝利すれば、同年内に4大大会を制覇する「カレンダーグランドスラム」を達成することになる。1969年にロッド・レーバー選手が制して以来、記録は更新されていない。

ジョコビッチ選手は「自国のためにメダルを獲得できなかったことがとても悔しい。ダブルスでもシングルスでもチャンスを逃してしまった。昨日も今日も成果が出ず、テニスのレベルが下がったのは心身ともに疲労していたからだ」と言い、こう続けた。

「オリンピック出場は後悔していない。人生に偶然はなく、全ての出来事に意味がある。これまでにも大きな大会で敗北したが、それらの経験が私を強くしてくれた。パリ・オリンピックに向けて、国のためにメダル獲得できるよう戦うつもりだ。」

「自分の力をすべて出し切った。コートの上ではそのことを実感した。身体的な影響は全米オープンに向けて問題にならないことを願っているが、今はまだ、そのことについてはよく分からない。」

画像は『Eurosport 2021年7月30日付Instagram「The Journey to the Golden Slam comes to a bitter end」』『ATP Tour 2021年7月31日付Twitter「2 hours & 47 minutes.」』『Novak Djokovic 2021年7月26日付Instagram「R3」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

関連記事(外部サイト)