カニエ・ウェストの“White Lives Matter”Tシャツに“Black Lives Matter”が声明文で強く批判「明らかな侮辱だ」

カニエ・ウェストの“White Lives Matter”Tシャツに“Black Lives Matter”が声明文で強く批判「明らかな侮辱だ」

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現地時間3日、カニエ・ウェストがパリ・ファッションウィークで自身のブランド『Yeezy(イージー)』のサプライズショーを開催した。この際カニエは、「White Lives Matter(白人の命は大切)」とプリントしたTシャツを着て登場したことから、SNSで大きな物議となった。これを受け「Black Lives Matter」が声明文を発表し、カニエを強く批判した。


カニエ・ウェストが着たTシャツは、フロントにはローマ教皇の故ヨハネ・パウロ2世の顔写真が、バックには「White Lives Matter(白人の命は大切)」との文字が大きくプリントされていた。

「White Lives Matter」は、黒人に対する人種差別や暴力などを訴える社会運動「Black Lives Matter:BLM(ブラック・ライブズ・マター/黒人の命は大切)」に人種差別的に反応した、白人至上主義のスローガンだ。

カニエはショーの開演前にスピーチを行い、「ここにいる誰もが、俺がリーダーだってことを知っている。俺を管理することはできない。これは管理できない状況なんだ」と語りかけた。

ショーでは数人のモデルがこのTシャツを着てランウェイを歩いたが、ゲストとして会場に出席した保守系の政治評論家キャンディス・オーウェンズ氏(Candace Owens)もそのうちの1人だった。アフリカ系米国人女性のオーウェンズ氏は、民主党やBLMに対して批判的であり、ドナルド・トランプ前大統領を支持している。

そのオーウェンズ氏がショー当日に自身のツイッターで、カニエと色違いの「White Lives Matter」の文字入りTシャツを着たツーショットを公開したのだ。

これを受け、SNSでは「嫌悪感を抱かせ、危険で無責任だ」「コンセプトがよく分からない。人種差別で命を落とした黒人を馬鹿にしている」「白人を含むあらゆる人種が声を上げる権利を支持するが、あのスローガンは、抗議運動で黒人の声を封じるために作られたように思える」と大炎上する結果となった。

こういった事態を受け、ブラック・ライブズ・マターが米メディア『TMZ』を通して声明文を発表、「この演出は、史上最大の人種的正義運動として威厳を持つブラック・ライブズ・マターへの明らかな侮辱である。黒人モデルも同じスローガンを掲げてランウェイを歩いていた」と強く批判した。

そして「『Black Lives Matter』運動に対する暴力的な反論として、『All Lives Matter』や『White Lives Matter』は、白人至上主義者やクー・クラックス・クランなどのヘイトグループによって長い間利用されてきた」と加えた。

この他にも、ファッションエディターのガブリエラ・カレファ=ジョンソンは「弁解の余地がない行動だ」とカニエのTシャツ姿を批判した。この後カニエは自身のInstagramでガブリエラの写真を投稿し、「これはファッションの人じゃない」と反論したのだ。

するとモデルのジジ・ハディッドが「いじめっ子で、ふざけた奴。あなたに彼女の知性の1パーセントでもあれば良かったのにね」とコメントを残したのである。

その後カニエは自身のInstagramで、ガブリエラと直接会い、お互いに謝罪し合ったと明かした。

俳優ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスはショーの会場に来ていたが、後に自身のツイッターで「僕は退場しなければならなかったよ」と述べ、途中で席を立ったことを明かした。そして「誰のショーだろうが気にしない。メッセージに共感できなかったら、その場を去るだけだ。僕達はより進歩的な未来を求める」と加えていた。

画像は『nssmagazine 2022年10月3日付Instagram「IT/GB Dopo aver aperto l’ultimo show di Balenciaga e aver presenziato a quello di Givenchy,」』『Ye 2022年10月4日付Instagram「GAB IS MY SISTER」』『Candace Owens 2022年10月3日付Twitter』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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