『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入園編』発売記念 モンズースーさんインタビュー

『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入園編』発売記念 モンズースーさんインタビュー

『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入園編』モンズースー 1100円(税別)KADOKAWA

長男・次男・そして自身も発達障害を持つモンズースーさんの大人気ブログを書籍化し、ロングセラーとなっている『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』。長男の幼稚園入園や進路の問題を綴った新刊『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした 入園編』も評判です。著者、モンズースーさんにお話を伺いました。

――待望の第二弾の発売ですが、そもそも、発達障害に関するコミックエッセイを描こうと思ったきっかけを教えてください。

長男の療育のため母子同伴で幼稚園に入園したため、家にいながら何か仕事ができないかと考えていた時、コミックエッセイの作品募集のサイトを見て、少しでも収入になればと思いチャレンジしてみました。 

発達障害をテーマに選んだのは、当時は今より発達障害の情報が少なく、手探りの育児で大変だったので、同じような境遇の方に一例として情報を伝えたいかも……と少し考えていたからです。

でも結果としては、ブログのコメントや本の感想などで、私の方が色々な情報を聞くことができとても勉強になりました。

――書籍やブログについて、どんな反響が届いていますか?

読者さんからは共感の声や、それぞれの家庭の状況、困りごとなどお話を聞かせていただいています。同じ発達障害でも色々な方がいて、色々な問題があるのだと気づかされました。

以前は「こんな変わり者は自分だけ」「うちの子みたいな子は他に見たことがない」……と思っていたので、ポジティブなことではないのですが、共感して頂けたこと自体が不思議と嬉しくてなんだか安心しました。

また私と同じように一人で悩みを抱えていた方も多かったようで、「描いてくれてありがとう」「代弁してくれてありがとう」といった声を頂くこともあり、驚きました。

――二冊目の書籍発売かと思いますが、工夫した、大変だった、印象に残っている点などがあれば教えてください。

通所支援施設や手帳のお話を描く時は、制度や名称が複雑で苦労しました。自分ひとりでは難しいと考えて「発達ナビ」さんにご協力をお願いしたのですが、想定していたよりずっと複雑で説明が難しかったです。

調べたり、機会がないと知ることのできない支援もあるので、その辺を必要な方に知ってもらえたら嬉しいです、

――本の中で、たくさんのエピソードが紹介されています。ご自身で特に書いて良かった、と思われるエピソードはなんですか? その理由も教えてください。

そうですね……「共感覚」のお話は描くかずっと悩んでいたのですが、描いてみたら「私も共感覚あります!」「こんな不思議な感覚がありました」というような感想を多く頂けて楽しかったです。

――「発達障害」という言葉は、この数年でかなり一般的に知られるようになっているように思います。変化を感じること、これからもっと変わってほしいことを教えてください。

私の住んでいる地域だけでも支援施設が増えたり、支援の情報がネットの中で多く読めるようになったり、変化を感じています。

ですが、誤解や偏見もまだまだ少なくないように感じます。世間がすべての発達障害を理解するなんて難しいことですし、私も発達障害のすべてを知っているわけではありません。他の障害や病気のことだって知らないことだらけです。

でも知られることで減る誤解や偏見があると思うので、こんな人達もいる……ということを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

――この本を通じて、伝えたいことはなんですか?

情報が少なかったり、なかなか共有する機会がなかったりする発達障害児育児なので、少しですがこんな事例もあったということを情報として、興味のある人に伝えられたら嬉しいです。

――最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。

理解しにくい行動や、失敗や遠回りの多い凸凹家族の生活ですが、こんな生き方をしている人もいます。不恰好な生き方ですが、読んでいただけたら嬉しいです。

(構成/波多野公美)

この記事の続きを読む

関連記事(外部サイト)