令和の「レトロ映え」グルメ特集。アイスやドリンクも懐かしくて美味しい!

"トレンドの羅針盤"と勝手に呼んでいる「スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)」。そんなスタバから、懐かしさを感じるレトロな「フルーツ牛乳」をモチーフにした商品が春先に登場しました(※現在販売終了)。

私がこの商品から感じたトレンドは、"レトロ映え"です。そこでスーパーやコンビニでも、レトロ映えする商品が最近増えているのではないかと思い、探してみました。

■レトロ映えの象徴「クリームソーダ」がアイスに!

まずは、アイスから紹介します。

(1)「メロンソーダ&バニラバー」(フタバ食品)

昨年、メディアでは昭和レトロに注目が集まり、「クリームソーダ」がメディアで取り上げられていました。その「クリームソーダ」がアイス化しています。

実は、アイス業界では昨年のトレンドが翌年アイス化されるという事例は多々あります。例えば、タピオカミルクティーが流行った翌年にはタピオカミルクティー味のアイスが登場し、レモネードが流行った翌年にはレモネードやレモンアイスが発売されます。

フタバ食品から出たこのアイスは、メロンソーダかき氷とバニラアイスの2層のアイスバーです。

メロンソーダかき氷の中には、しゅわしゅわラムネが入っています。

飲み物の「クリームソーダ」はバニラアイスから食べる派ですが、このアイスバーに至っては、メロンソーダ部分から食べます。

おー、メロンシロップの味わいが広がり、しゅわしゅわラムネ菓子とかき氷の食感がとても楽しい。最後のバニラアイスも懐かしい味わいでクセになりそうです。

こちらは、一部店舗での取り扱いですが、オンラインでも購入可能です。

(2)「セブンティーンアイス カラフルゼリー〈みかんジェラート〉」(江崎グリコ)

メロンソーダをモチーフにしたアイスだけを紹介しようと思っていましたが、自動販売機で見つけたレトロ映えアイスと出会ってしまいました。

カラフルでぷるぷる食感の桃ゼリーが入った、みかんジェラートです。食感も楽しく、噛むたびに味わいが口の中で広がり、懐かし味わいながらもジェラートとゼリーの食感が斬新! 昭和に味わったあの味がこの一本に詰まったアイスでした。

■令和に生まれた「昭和レトロ」ドリンク

ドリンクでも、"レトロ映え"を見つけました。

(1)「クラフトボス ミルキープレッソ ダブルホワイトラテ」(サントリー食品インターナショナル)

新発想×新製法でミルクの満足感を存分に味わえるラテ「クラフトボス ミルキープレッソ」が新ラインナップとして仲間入り。牛乳瓶をモチーフにした、透明感のある新ボトルを開発し、"見た目から"もミルクの満足感が味わえるラテを表現しています。

中身からボトルまでこだわられており、間違いなくレトロ映えではないでしょうか!

従来ペットボトル容器の場合、保存などの観点から使用できる牛乳の量が定められています。そこで牛乳に植物由来の素材を組み合わせ、ミルクの味わいを強調。実際、飲んでみるとミルク感MAX! 「ミルキープレッソ」を象徴する味わいだと思いました。これはお風呂上がりに腰に手を当ててゴクゴク飲みたい! その姿もレトロ映えでしょう。

お風呂上がりにコーヒーと牛乳両方飲みたいという方、キンキンに冷やしておためしください!

ちなみに同時発売の「クラフトボス ミルキープレッソ ビターラテ」はコーヒー感MAXで、仕事で行き詰まったり、モヤモヤしたときに気分転換で飲みたくなる味わいでした。

(2)「マウントレーニア クリーミーバナナラテ」(森永乳業)

こちらは見た目というより味わいが"レトロ"な商品ですが、紹介したいと思います。

チルドカップコーヒー売上No.1ブランド「マウントレーニア」ブランドから、新ラインナップとして「フルーツラテ」が登場。シズル感のある可愛いパッケージデザインにも注目です。

味わいはまさに、マウントレーニアの世界観そのもの。「ミルクと素材のバランスを徹底的に追求」してきたマウントレーニア。乳製品の一部にクリームを使用することで、クリーミーな味わいになる様に仕上げられていました。

同日発売の「マウントレーニア ストロベリーラテ」は、イチゴの果汁についても国産のとちおとめ果汁を使用されており、ミルクのおいしさでイチゴの味わいが楽しめます。

■あのひと粒チョコもレトロ映え

まだありました! 最後は、誰もが通ってきたチョコレート菓子の登竜門「チロルチョコ」。

チロルチョコの誕生は1962年。今年で60周年とロングセラーチョコレート菓子です。なんと言っても、発売当初から子供のおこづかいでも夢が叶う価格設定。低価格にも関わらずチョコの中身がお値段以上のクオリティが人気の秘訣ではないでしょうか。

そんなチロルチョコから、60周年を記念して「ミルクキャラメル」味が当時のパッケージデザインで誕生! ミルクヌガーでもお馴染みのチロル坊やの横顔は健在で、"レトロ映え"しています。

「ミルクキャラメル」味はチロルチョコの歴史の中で1番最初に作られたフレーバーであり、九州地方では根強い人気があるそうです。ミルクヌガーをミルクチョコで包み、中にはアクセントのピーナッツが入っています。

チロルチョコをかじったら、中には柔らかいキャラメル!? その中にクラッシュピーナッツが!! 驚きのマトリョーシカ状態です。

パッケージもレトロ映えですが、自分の中では小学生の頃に行った遠足のおやつで柔らかくなったチロルチョコとの思い出がよみがえり、味わいとともに懐かしさに浸れました。

レトロ映えも良いですけど、レトロに浸る時間も大切ではないでしょうか? みなさんも今回ご紹介したレトロ映え商品に触れて過去の自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。

シズリーナ荒井(荒井健治)

シズリーナ荒井(本名:荒井健治)

アイス現場評論家兼アイス研究家。これまでに5万個以上ものアイスを食べ歩き、年間4000個のアイスを研究する。TV、ラジオなどメディア出演多数。市販アイスのアレンジレシピや企業同士の商品コラボも手がける。著書に「魔法のアイスレシピ」(KADOKAWA)がある。
【Twitter】@sizzleeena/【Instagram】sizzle_feeling426

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