伊東駅「幕の内弁当(伊東駅80周年・祇園の駅弁60周年掛け紙)」(810円)〜伊東線&伊豆急行線の結節点・伊東駅

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

251系電車・特急「スーパービュー踊り子」、伊豆急行線・片瀬白田〜伊豆稲取間

東京・新宿〜伊豆急下田間を走る、特急「スーパービュー踊り子」号。
東伊豆の海沿いを走る伊豆急行線は、最高の“スーパービュー”が楽しめる区間です。
JR東日本の251系電車は、平成2(1990)年デビューで、間もなく30年。
平成14(2002)年以降はリニューアルも行われながら、“平成と共に”、伊豆の鉄道旅を演出して来た立役者とも言えましょう。

伊豆急行8000系電車、伊東線・網代〜伊豆多賀間

一方、JR伊東線・伊豆急行線の普通列車を担うのは、伊豆急行の8000系電車。
元々は東急東横線を走っていた車両で、平成16(2004)年から、トイレや海側へのボックスシートの設置などが行われ、ハワイアンカラーの帯を巻いて活躍しています。
JR・伊豆急両社の車両が乗り入れ、バラエティに富んだJR伊東線・伊豆急行線。
その境界って、いったいドコでしたっけ…という方もいるかもしれません。

伊東駅

鉄道好きならご存知、境界は「伊東駅」。
熱海〜伊東間がJR伊東線、伊東〜伊豆急下田間は伊豆急行線となります。
このため、直通列車の場合、伊東駅で乗務員さんの交代が日常的に行われています。
伊東線は、昭和13(1938)年12月15日に全線開業、先日開業80周年を迎えました。
じつは伊東駅、リニューアルされながら、いまも開業以来の木造駅舎が使われています。

幕の内弁当(伊東駅80周年・祇園の駅弁60周年掛け紙)

伊東駅が開業して20年あまり、昭和34(1959)年の春、ついに伊東駅に駅弁が誕生。
市内のいなり寿し店「祇園」が、看板商品「いなり寿し」と共に駅弁に参入し、昭和36(1961)年の伊豆急行線開業と共に、その存在意義が一層高いものになって行きました。
そんな祇園の「幕の内弁当」(810円)が、12月1日から「伊東駅開業80周年・祇園の駅弁60周年」の記念バージョンの掛け紙で販売されています。

幕の内弁当(伊東駅80周年・祇園の駅弁60周年掛け紙)

【おしながき】
・ご飯
・鶏の唐揚げ
・サゴチの天ぷら
・チキンボール(肉団子)
・卵焼き
・かまぼこ
・筍煮
・煮豆
・香の物

幕の内弁当

大きな唐揚げ、サゴチの天ぷらなど、個性的なおかずが目を引く伊東の幕の内。
伊東の「幕の内弁当」を買ったら、ぜひやっていただきたいことが3つあります。

(1) 掛け紙をじっくりと眺め、結ばれた紐をゆっくりほどいてみる
(2) 経木の折のふたに、たっぷりと付いた白い米粒を、箸で取って食べる
(3) できれば、駅売店で一緒に「ポリ茶瓶」のお茶を買って飲む

紐で綴じられた掛け紙のある駅弁、経木の折が使われた駅弁、ポリ容器のお茶…。
平成の30年間で、駅弁から失われてしまった多くの旅情が、伊東にはまだあります!

251系電車・特急「スーパービュー踊り子」、伊東線・伊豆多賀〜網代間

開業から80年を迎え、これからも熱海・伊東をはじめ、東伊豆・南伊豆の各温泉地への観光輸送に大きな役割を果たすであろう「伊東線」。
相模湾・伊豆諸島の島々、沿線のみかん山、温泉の湯けむりといった風光明媚な景色はもちろん、単線区間での列車行き違いや懐かしい駅弁もまた大きな魅力の1つ。
年末年始は東京から1時間ちょっとで、プチタイムスリップ気分を味わってみませんか?

駅弁 望月崇史 ライター望月 駅弁膝栗毛

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