伊東駅・祇園「きざみそば」(420円)〜しっかり残そう! 伊東の駅そばの記憶・春からは駅弁一本へ!

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

185系電車・特急「踊り子」、伊東線・伊豆多賀〜網代間

2019年3月のダイヤ改正の概要が、JR各社から発表されました。
今回は中央線特急の「あずさ・かいじ」号が大きく変わり、E353系電車に統一されます。
従来のE257系電車は東海道線特急への転属が発表されていることもあり、「踊り子」の185系電車の去就も大いに気になるところでしたが、もう暫くは頑張ってくれそう…。
何と言っても、大きなモーターの音で走る、首都圏最後の「国鉄形特急」ですからね。

祇園・そば店(右側)

そんな「踊り子」号の今後の展開に先立って、少々残念な話題もありました。
伊東駅のリニューアル工事に伴い、伊東駅弁「祇園」のそば店が来年(2019年)3月末で、残念ながら閉店することになりました。(駅弁販売は売店の場所が変わって続きます!)
祇園によると、伊東駅にそば店を設けたのは、昭和37(1962)年2月11日のこと。
昔ながらの立ち食いですが、いまも地元の皆さんを中心に愛されている様子が伺えます。

きざみそば

今回は、いつも気になっていた「きざみそば」(420円)をいただきました。
関西エリアでは有名のようですが、JR東日本エリアで食べられるのは希少かも!?
祇園のメニュー表には、きつね・たぬきの定番は無く、油揚げとわかめの「きざみそば」が、実質的にその代りの役目を担っているようにも感じます。
じつはこの油揚げ、いなり寿しと同じものが使われているんです!

祇園(2016年取材時撮影)

祇園(2016年取材時撮影)

平成28(2016)年4月に「駅弁屋さんの厨房ですよ!」の第1弾で、祇園に伺ったときに、厨房の一角で、いい出汁の香りが漂っていました。
訊けば、駅そば用に作っていた麺つゆの香り!
立ち食いでも鯖の削り節でしっかり出汁を取って、一切、手抜き無し。
丁寧にそばつゆを作っている様子に感銘を受けたものです。

きざみそば

列車の発車時刻とにらめっこしながら、自家製つゆの香りに満たされるひととき。
伊東の駅そばをいただくことができるのも、あと3か月あまりです。
「時代の流れ…」としてしまうには、やりきれない思いもありますが、祇園の守谷社長も、苦渋の決断だったことを明らかにしています。
新しい時代の到来を前に、伊東の駅そばは1つの区切りを迎えることになります。

伊豆急行2100系電車「リゾート21」(キンメ電車)、伊豆急行線・片瀬白田〜伊豆稲取間

年末年始を伊豆の温泉で…という方も多いことでしょう。
また、初日の出を東伊豆の海岸で迎えようという方もいるかもしれません。
年越しそば代わりに、伊東の駅そばというのも十分にあり!
祇園」は基本的に年中無休ですが、年末年始は営業時間が変更されることもあります。
事前に公式HP・SNSなどで、営業時間をぜひご確認ください。
4月以降、「いなり寿し」をはじめとした駅弁・ポリ土瓶茶などは売店の場所が変わって、引き続き販売されるそうですので、変わる伊東駅もまた楽しみにしたいものです。

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