ラーメン官僚もノックアウトされた西巣鴨『麺庵小島流』の至極の一杯とは?

ラーメン官僚もノックアウトされた西巣鴨『麺庵小島流』の至極の一杯とは?

食楽web

じっくりと実力を蓄え、2号店を始動。目指すは、ラーメンと他グルメとの融合!

 2018年11月24日(土)、西巣鴨の地で産声を上げた同店。ロケーションは、都営三田線・西巣鴨駅から徒歩1分程度。1号店(※)も、同線板橋本町駅からそれほど距離があるわけではないが、こちらの『西巣鴨店』は、ほぼ傘要らずの好立地だ。

「昔からの知人・友人が多く、馴染みのあるこのエリアを2号店の場所に決めました」と笑う小島店主。飾らない気さくな人柄が、多くの人々を惹き付ける。オープンして間もないにもかかわらず、店へと馳せ参じラーメンに舌鼓を打つ1号店の常連も多数。滑り出しは上々のようだ。

店主の小島氏

店主の小島氏

『西巣鴨店』が提供するのは「鶏清湯醤油ら〜めん」「鶏清湯塩ら〜めん」「ねぎ油そば」「鶏油の和えそば」など。「1号店を立ち上げた当初から、時間を掛けて形にしてきた品々です。なので、2号店でも基本的には1号店と同じメニューを出していくつもりです」。2号店を「セカンドブランド」として、1号店と異なる商品を提供する店舗が増えつつある昨今、個人的には、そんな店主のスタンスに心強さを感じる。食べ手にとって、多種多様な味が楽しめるのも純粋に嬉しいことだが、作り手が自信を持って送り出す味を堪能できることも、それに勝るとも劣らない喜びだ。

「鶏清湯醤油ら〜めん」850円

「鶏清湯醤油ら〜めん」850円

 そんな同店でまず召し上がっていただきたいのは、1号店創業当初から看板メニューとして君臨する「鶏清湯醤油ら〜めん」。スープの作成工程は、緻密そのもの。特に、出汁の主役である鶏の扱いはこの上なく丁重で、下処理に当たり皮や脂を可能な限り削ぎ落とす、鶏本来の持ち味を活かし切るために灰汁が生じる度に丹念に取り除くなど、雑味や過剰なうま味が生じないよう、細心の注意が払われる。

 このような過程を経て完成したスープは、口に含んだ瞬間、脈打つ鶏の鼓動が聞こえてきそうな説得力に満ち溢れた味わい。食べ手はただ、頬が落ちそうになるのを堪えるしか術がないだろう。

 このスープに、抜群の啜り心地を誇るしなやかな『三河屋製麺』製のストレート麺を合わせる。あえて柔らかめに茹で上げ、滑るような啜り心地を演出。看板メニューの座に相応しい風格ある逸品だ。

「ヌードルdeカルボナーラ」900円

「ヌードルdeカルボナーラ」900円

 原則として1号店のラインナップを踏襲しながらも、2号店ならではの「お楽しみ」要素もある。「元々、私は洋食業界の出身。『西巣鴨店』は、そんな経験をより色濃く打ち出したお店にしていきたいと考えています」。そんな想いを具現化したひと品が、1号店の限定メニューをレギュラー化させた「ヌードルdeカルボナーラ」だ。

 カルボナーラパスタを、店主の手腕によって、見事にラーメンへと仕立て上げた意欲作。「ソースにほんの少し塩味をプラスすることで、中華麺と合わせても違和感のない味が創り出せるんです」。ゆくゆくは、ラーメンと他グルメとの融合を更に推し進め、ラーメンという「食」の魅力をより多くの人々に伝えていきたいという。

 看板メニューと2号店初レギュラーとなる新作。どちらの作品も実に魅力的。思わず、店内で2杯連食してしまった。

・・・・・・・

(※)1号店のオープンは、2014年8月6日。洋食業界で長く経験を積んだ小島氏が、プライベートにおけるラーメン好きが高じて開業。今般の2号店のオープンは、1号店の開業から4年以上の歳月を経た、満を持したものだったと言える。

●SHOP INFO

麺庵小島流西巣鴨店

店名:麺庵小島流 西巣鴨店(めんあんこじまりゅうにしすがもてん)

住:東京都豊島区西巣鴨4-13-14-101
TEL:準備中
営:11:30〜14:30
休:不定休

●著者プロフィール

田中一明

フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。

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