買えるのはわずか50本! スコッチウイスキーの樽で日本酒を熟成した「リンク 8888」を飲んでみた

買えるのはわずか50本! スコッチウイスキーの樽で日本酒を熟成した「リンク 8888」を飲んでみた

食楽web

 ブレンデッドスコッチウイスキーの「シーバスリーガル」と、富山県の桝田酒造店の銘酒「満寿泉」がコラボした日本酒、「リンク 8888」をご存知ですか? 1801年に起源を持つシーバスリーガルは、以前も日本原産のミズナラ樽を取り入れたことはありますが、日本酒とコラボしたのは200年以上の歴史の中でも初のこと。

 しかも、リンク 8888が販売されるのは、わずか50本というのだから驚かされます。12月19日より桝田酒造店で発売しており、プレミアム日本酒として話題を集めること間違いなし。そんな激レアな日本酒を特別にいただいてきました。ウイスキー樽で熟成した日本酒はどんな味わいなのでしょうか?

人、国、職人芸を「リンク」する特別なお酒

 まずはこの「リンク 8888」という不思議なネーミングの由来からご紹介しましょう。シーバスリーガルと満寿泉の出会いは、2017年1月にシーバスリーガル主催のビジネスアワードにて中田英寿氏が受賞したことから始まります。

 中田氏はJAPAN CRAFT SAKE COMPANYという会社の代表を務めており、同社では日本酒の酒蔵や銘柄、文化を世界市場に発信しています。2017年には中田氏が満寿泉を使用した「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」を発売しており、いまや日本を訪れる外国人観光客が選ぶお土産の定番に。そんな中田氏を介して、シーバスリーガルが桝田酒造店を紹介してもらい、今回のプロジェクトがスタートしました。

桝田酒造店は1893年(明治26年創業)。昭和40年代から他社に先駆けて吟醸酒を作っていたパイオニア的な酒蔵でもある

桝田酒造店は1893年(明治26年創業)。昭和40年代から他社に先駆けて吟醸酒を作っていたパイオニア的な酒蔵でもある

 この「8888」という数字は、スコットランドのキースにある蒸溜所と、富山県の桝田酒造店の距離。そして、人と人や職人芸といったさまざまな“リンク”を「8」の数字が感じさせてくれます。

ウイスキー樽で熟成した4種類の日本酒をブレンド

 シーバスリーガルは、個性の異なるモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作られます。このブレンドのことを同社では“アート・オブ・ブレンディング(ブレンドの妙)”と呼び、まさにシーバスリーガルの真骨頂なんです。

シーバスリーガルは世界中でもっともよく飲まれているウイスキーのひとつ

シーバスリーガルは世界中でもっともよく飲まれているウイスキーのひとつ

 今回は、シーバスリーガル原酒の熟成に12年以上使用したアメリカンオーク樽をスコットランドから日本に送り、その樽で4種類の異なる日本酒を熟成させ、絶妙なバランスでブレンドさせた日本酒を作ったそうです。瓶詰めされたのは全部で250本。そして、そのうち50本が桝田酒造店で販売されています。

「リンク 8888」は、720mlで希望小売価格6,500円(税抜)。直接購入するには富山に足を運ぶしかない

「リンク 8888」は、720mlで希望小売価格6,500円(税抜)。直接購入するには富山に足を運ぶしかない

 これまでもウイスキー樽で熟成させた日本酒は世に出ていましたが、いずれもウイスキーの香りが強く、日本酒が負けてしまっていたそうです。そんな背景を踏まえて、今回のリンク 8888では、山田穂、山田錦、玄米などを用いた原酒を用意しています。玄米を混ぜているので「純米大吟醸」ではないものの、その割合は少ないので、純米大吟醸と言えそうなレベルに仕上がってます。
 実際に飲んでみたところ、想像していたよりも樽香が控えめで、きちんと「日本酒」であることがわかる味わいでした。全体的な印象としては、はちみつのような甘みがあり、少しクリーミー。このクリーミーさは玄米によるものらしく、ほのかなスコッチウイスキーの香りとともに余韻が楽しめます。

香りを楽しむタイプの日本酒なので、口の広いワイングラスで提供された

香りを楽しむタイプの日本酒なので、口の広いワイングラスで提供された

 よく冷えたときと少しぬるくなったときで味わいが異なり、温度が上がることでよりふくよかさが感じられました。また、数年寝かせることでさらにおいしくなるのではないかと、桝田酒造店の社長・枡田隆一郎氏は話しています。

 お披露目の試飲会では、そんなリンク 8888と一緒に「米麹でマリネした豚ロース肉のロースト 黒酢のソース」が提供されました。程よく脂ののった豚ロースと黒酢の組み合わせは少し中華風で、甘みのある日本酒とはぴったり。リンク 8888を飲んでいると、「日本酒なんだけど日本酒じゃない。初めて出会う新ジャンルの日本酒だ」と思えます。

日本酒といえば魚に合わせる印象が強いが、これだけボディがしっかりしたものなら脂ののったお肉に合わせるのもアリ

日本酒といえば魚に合わせる印象が強いが、これだけボディがしっかりしたものなら脂ののったお肉に合わせるのもアリ

満寿泉の繊細な味わいは洋食とのマリアージュにぴったり

 今回のイベントでは、リンク 8888以外にも、満寿泉を代表する日本酒をいただきました。上品さの極みのような純米大吟醸、全麹を使うことで熟したワインのようなもの、デザートワインのような貴醸酒です。 普段なら個性が強くて敬遠しそうなものの、合わせる料理次第で感じ方がまったく変わるんですね。

満寿泉「寿」Platina 純米大吟醸は、生産量の少ない希少品。フルーティーで華やかでありながら、山田錦の旨みも感じられる

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「炙り鰆と雲丹 ネギと柚子の香り」は、鰆の脂とウニの濃厚さを日本酒がすっと流してしてくれる。

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通常は麹を2割、掛米8割で作るのに対し、満寿泉 全麹ではすべてを麹にしている。甘みが強く、ワインやブランデーなど洋酒に似た趣がある

通常は麹を2割、掛米8割で作るのに対し、満寿泉 全麹ではすべてを麹にしている。甘みが強く、ワインやブランデーなど洋酒に似た趣がある

「銀鱈の西京焼き アーモンドの香りと」は、西京味噌の風味がほんのり感じられ、アーモンドの香ばしさと満寿泉 全麹の甘みが上手く溶け合う

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満寿泉 貴醸酒は、仕込みに水ではなく清酒を用いたお酒。はちみつのような甘さがあり、後味は軽やかだ

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「フォアグラのムースをカナッペに 金柑のコンポート」と貴醸酒の組み合わせは、塩気と甘みのコントラストがたまらない

「フォアグラのムースをカナッペに 金柑のコンポート」と貴醸酒の組み合わせは、塩気と甘みのコントラストがたまらない

 販売は50本とお伝えしましたが、実はリンク 9999をバイ・ザ・グラスで楽しめるお店が都内に期間限定で登場します。いただけるのは、六本木の「Mercedes me Tokyo UPSTAIRS」で開催される「CHIVAS REGAL Experience at Mercedes me Tokyo」内。12月19日から2019年1月9日まで、1杯1,000円で希少なこの日本酒を体験できます。

 シーバスリーガルと満寿泉という、ブレンデッドスコッチウイスキーと日本酒の代表がタッグを組んだこのお酒、飲まないわけにはいきません!

(取材・文◎今西絢美)

●SHOP INFO

Mercedes me Tokyo UPSTAIRS 外観

店名:Mercedes me Tokyo UPSTAIRS

住:東京都港区六本木7-3-10
TEL:03-3423-8775
営:ランチ11:00〜16:00(L.O.14:30)、 ティータイム15:00〜18:00(L.O.18:00)、ディナー18:00〜23:00(L.O.22:00)、バー11:00〜24:00(L.O.23:00)
休:年末年始 ※貸切イベント等で入場できない場合あり
https://success-is-a-blend.chivas-regal.jp

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