耳の形のうどんって何!? 栃木・佐野市の名物グルメ「耳うどん」を食べてきた!

耳の形のうどんって何!? 栃木・佐野市の名物グルメ「耳うどん」を食べてきた!

食楽web

 栃木県の南部に位置する佐野市。青竹で打たれた麺でいただく、佐野ラーメンが名物グルメですが、それ以外にも様々な名物グルメがあることで知られています。そのうちの一つが「耳うどん」というもの。正月三が日に「悪魔の耳」になぞらえ、「耳うどん」を食べるという珍しい慣習が伝わるものだそうです。

「悪魔の耳を食べてしまえば、我が家の話を悪魔に聞かれることがなくなるため、その1年は無事に過ごすことができる」「耳を食べてしまえば、悪口を聞くこともなくなるため、ご近所さんと円満に過ごすことができる」など、様々な言い伝えがあるようですが、この珍しい「耳うどん」とは果たしてどんな味なのでしょうか。JR佐野駅から程近い有名店『野村屋本店』でいただくことにしました。

そば、うどん、ご飯ものなどに加え、「耳うどん」のメニューが7種も!

真っ赤な器に入れられ着丼した「耳うどん」

真っ赤な器に入れられ着丼した「耳うどん」

『野村屋本店』はそば、うどん、ご飯ものなど、一般的なお蕎麦やさんと同様のメニュー構成ですが、これらに加えて「耳うどん」があります。同店で「耳うどん」と名のつくメニューは全部で7品。その内訳は以下になります。

「耳うどん(ゆず・しいたけ入り)」780円(税込)
「けんちん汁耳うどん」850円(税込)
「かも汁耳うどん」900円(税込)
「煮込み耳うどん(みそ味)」900円(税込)
「もつ煮込み耳うどん」900円(税込)
「カレー煮込み耳うどん(もち・チーズ入り)」900円(税込)
「グリーンカレー耳うどん(温泉たまご入り)」900円(税込)

 とにもかくにも耳うどん! どのメニューも気になりますが、ここはあえてデフォルトの「耳うどん(ゆず・しいたけ入り)」をオーダー。数分後に着丼した器は、かわいいお碗付きの真っ赤なもの。冒頭でも触れた言い伝えと合わせて、なんとなく「かしこみかしこみ」の気分になる筆者でしたが、開けてみると、風味豊かな良い香りが漂ってきました。

「耳うどん(ゆず・しいたけ入り)」780円(税込)のお碗を開けたところ

「耳うどん(ゆず・しいたけ入り)」780円(税込)のお碗を開けたところ

 お出汁の心地よい香りに加え、ゆずやしいたけの芳醇な香りがどこか高級なお雑煮のような印象を感じさせる一品。「耳うどん」の上にはかまぼこ、出汁巻、なると、カニカマ、わかめ、にんじん、ねぎ、鶏肉などが乗せられており、実に豪華です。

 さっそくお出汁をすすってみると、これがもう絶品。滋味深い味わいで、かなり繊細にとられたお出汁であることがよくわかります。このお出汁・具材と合わせて、肝心の「耳うどん」をいただくわけですが、従来の小麦粉ベースのうどんを「耳風」に作られており、独特の食感です。

肝心の耳うどん

肝心の耳うどん

 どこか懐かしく感じる食感ですが、噛めば噛むほどに小麦の風合いが口の中に広がり、次々に食べたくなるような、不思議な美味しさがあります。前述のようなアレンジメニューにも絶対に合いそうに思いました。

『野村屋本店』の「耳うどん」は全粒粉によって全て手打ちで作られている!

『野村屋本店』では、この「耳うどん」を全て手打ちで作っているそうです。全粒粉を使用していることで、生地の細部がツブツブしているのも特徴とのこと。ただし、形や食感こそ、一般的なうどんとは違うものの、成形までの工程はうどんと同じで踏んで寝かせて作っているそうです。

 佐野市内では、数軒のお蕎麦屋さん、道の駅、サービスエリアなどで耳うどんを食べることができるようですが、『野村屋本店』では1970年代から提供を始めたという、現代では先駆的な存在であるそうです。歴史の味、郷土の味、佐野市ならではの味の「耳うどん」。佐野に行かれた際は、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。楽しい食感、美味しい味に出会えることウケアイですよ!

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:野村屋本店

住:栃木県佐野市相生町2819
TEL:0283-22-0396
営:11:00〜18:30(第4水曜のみラストオーダー14:00)
休:木(祭日は営業)

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