高田馬場で味わえる本場のウズベキスタン料理とは? 大鍋で作る炊き込みご飯「プロフ」がめちゃくちゃ美味しかった!

高田馬場で味わえる本場のウズベキスタン料理とは? 大鍋で作る炊き込みご飯「プロフ」がめちゃくちゃ美味しかった!

食楽web

 世界にはさまざまな料理がありますが、見た目やかたち、調理方法が似た料理もたくさんあります。例えば中国の水餃子的な料理でいえば、ネパールのモモやイタリアのトルテッリなどが有名です。一方で、似てはいるけど、いざ食べてみると予想と全然違う未知の味だった、なんて経験もよくしますよね。

 さて先日、テレビのグルメ番組で、東京・高田馬場にあるウズベキスタン料理専門店の「プロフ」というお米の料理が紹介されていました。映像で観たその「プロフ」は大鍋で作られていて、見た目はチャーハンかパエリアのような感じです。しかし、筆者はウズベキスタンに行ったこともなければ、現地の料理もよく知りません。どんな味なんだろう、と思っていたら、ちょうど遊びに来ていた友人が「これ、ウズベクで食べたことがある!」と言い出しました。

 いわく、「日本の炊き込みご飯や釜飯っぽくて美味しかった」とのこと。彼女は大学時代にスポーツの国際大会でウズベキスタンやカザフスタン、キルギスなど中央アジアの国々に何度も遠征した経験があり、その時この「プロフ」を食べたそうなのです。

 ちなみに東京からウズベキスタンに行くには、飛行機で9時間以上かかるとのこと。ヨーロッパほどではないにしろ、かなり遠いですよね。しかしご安心あれ。現地に行かずとも本場の味を楽しめるのが、2021年10月に東京・高田馬場にオープンした『サマルカンド・テラス』というお店。ということで後日、その友人と実際にプロフというお米料理を食べに行ってきたので、その味と魅力をレポートしたいと思います。

ピラフのようで違う独創的な味わいの「プロフ」とは?

ビルの3階にあり、テラス席もあります

ビルの3階にあり、テラス席もあります

 JR高田馬場駅からほど近い商店街「さかえ通り」沿いのビルの3Fに『サマルカンド・テラス』はありました。扉を開けると、予想外に明るくてコンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュなカフェ空間。そこかしこに中央アジアの雑貨が置かれていて、おしゃれな店内にまず驚きました。店内にある黒板のメニュー表に書かれていたランチメニューは4品。「プロフセット」、「ラグマンセット」、「スープセット」、「ケバブセット」です。

 スープとケバブはなんとなく想像がつきますが、前述の「プロフ」と「ラグメン」がピンと来ません。そこでウズベキスタン人の店員さんに聞くと、「ラグマン」は中央アジア一帯で食べられている手打ち麺だそう。そして「プロフ」は、同様に中央アジアのお米料理で、食材や味は各家庭で違うようですが、大きな鍋で牛肉や羊肉をスパイスと一緒に揚げ焼きにしたのち、生米・ヒヨコ豆・野菜を入れて炊きこんで作るとのこと。

 なるほど、最初に肉を揚げ焼きにすることで、鍋の中に旨みのベースを作るわけですね。なかなか手が込んでいます。今回のお目当ての「プロフ」はお米料理なので、おかずになりそうな「ケバブ」を選んで、2人でシェアすることにしました。

店内に設置されたプロフ用の窯鍋

店内に設置されたプロフ用の窯鍋

 ちなみにこのお店には、店内にプロフ専用の窯鍋が設置されており、そこで、大量にプロフが作られています。というわけで、最初に運ばれてきたのは「プロフセット」です。横にはうす焼きのパンと、別皿でサラダが付いてきます。カラフルでなんとも美味しそう!

「プロフセット」1100円(サラダ付き)

「プロフセット」1100円(サラダ付き)

 プロフの上には牛肉、そしてウズラの卵、青唐辛子がのっています。まずはプロフだけをスプーンですくってみると、ほのかなクミン&コリアンダーの香り。お米はアルデンテでちょい硬め。そして1粒1粒がオイルに包まれていてパラパラしています。食感はパエリアに似ていますが、香りがめちゃくちゃエスニック。炊き込みご飯や釜飯とはまったく違いますね。

 なかでも圧倒的な存在感を放っているのが、甘〜いニンジンとほっくり香ばしいヒヨコ豆。牛肉は繊維がホロホロほどける柔らかさで噛むほどに旨みが染み出す味わい。全体が口の中で一体になると、ニンジンの甘みが最初に際立ちます。ニンジンってこんなに甘かったっけ? と思うくらい。

アルデンテの米粒ととろりと甘いニンジンの相性抜群

アルデンテの米粒ととろりと甘いニンジンの相性抜群

 お米をよく噛み締めていくと、しっかり牛肉の味が染み込んでいて旨みたっぷり。これは後を引く味です。友人も「そうそう、コレコレ。まさにこの味だった!」と言ってパクパク食べています。食材は馴染みのものばかりなのですが、お米の食感、ニンジンの甘み、ヒヨコ豆の香ばしさ、スパイスの加減。やっぱり食べたことがない新鮮な味でめちゃくちゃ美味しいです。

 さて、そうこうしているうちに「ケバブセット」も登場しました。

「ケバブセット」1300円

「ケバブセット」1300円

「ケバブセット」は、牛ミンチ肉を串に巻きつけたシシケバブ2本。揚げ餃子(コブルマ・バラク)、チーズや挽肉などを薄い生地で包んだラザニア風の料理、そしてトマトスープ、トルティーヤ状の薄いパンという構成です。

 ケバブは、粗挽きの肉々しいタイプで、日本のつくねに似ていますが、味は粗挽きのハンバーグといった感じ。とにかく肉々しさ満点で、こちらもまた噛むたびにジューシーな肉汁が口内にほとばしります。うーん、これは絶対ビールに合うはず!

 揚げ餃子は1個が手のひらサイズの大きさで、しかも皮がしっかり厚め。ガリッとした食感で、かじると中から挽肉と玉ネギが登場。これをトマトのスープにつけて食べると、酸味がアクセントになって、これまた非常に旨し!

揚げ餃子はかなりガリガリりした食感

揚げ餃子はかなりガリガリりした食感

 というわけで、初めて体験したウズベキスタン料理は、どれもどこかで見たことや食べたことがあるようなビジュアルなのに、食べてみると想像とは違う味わいで、ひと口ごとに驚きがありました。

プロフ、最高でした!

プロフ、最高でした!

 やはり国や気候風土が違っても、料理や食文化は自然に広がり、それぞれの地域で独自の進化をしていくんだな、と改めて感じるとともに、これをきっかけにこれまで行ったことがない中央アジアを旅行してみたくなりました。気軽に世界を旅できる日が早く戻ってくるといいですね。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

サマルカンド・テラス外観

店名:サマルカンド・テラス

住:東京都新宿区高田馬場3-5-5 3F
営:11:00〜21:00
休:火曜

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