グルメライターの実家に伝わる絶対おいしい「甘くて茶色い玉子焼き」の作り方【我が家の定番レシピ】
2023年02月05日 10時49分食楽web

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●どの家庭にもある「我が家だけに伝わる秘伝の味」。グルメライターの家に伝わるのは、おばあちゃんとお母さんそれぞれが作る、味の異なる「甘い玉子焼き」。そのレシピをこっそり教えます。
我が家に伝わる「懐かしの一皿」、ないですか? と編集部から相談されました。「我が家は特にないなぁ」と思ったのですが、よくよく考えてみると「玉子焼きの味付け」ってみなさんどうしていますか?
地域ごとに砂糖派、出汁派に分かれますし、実は“コレ”というレシピがないのでは?
そう思いたち、実家の母にどういう味付けだったか聞いたところ、なんとおばあちゃん、お母さん、お父さんで全員味付けが違っていたのです。こちらの記事ではおばあちゃんとお母さんの「玉子焼き」の味付けを紹介します。
※お父さんの超個性的な「玉子焼き」はこちらからチェックしてみてください。
砂糖も醤油もいっぱい入れる、おばあちゃん流「甘くて茶色い玉子焼き」

◎材料
・卵3個……(Mサイズ)
・白砂糖……大さじ2強
・醤油(あれば昆布醤油)……大さじ1強
・塩……少々
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春は家族で山菜取りに出かけていました。そこで、おばあちゃんが手作りの玉子焼きと太巻きを作ってきてくれて、温かいほうじ茶と一緒に食べるのが楽しみでした。
祖母の玉子焼きを初めて見た時は、「なんで茶色いの? もしかして悪くなってる?」と聞き、おばあちゃんもお母さんも笑っていました。恐る恐る食べてみると、甘くて醤油の香ばしい香りがなんとも絶妙! 山菜取りで疲れた身体を癒してくれるそんな味でした。
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懐かしさに浸りつつ早速作っていきますが、見てください、この色を。砂糖の多さにも戸惑いましたが、醤油の多さにも驚きです。見た目がイマイチになることはお構いなく、「味がしっかりついていた方がおいしいに決まっている」というおばあちゃんの確固たる意志を感じました。
注意点としては、砂糖も醤油もたくさん入っているので、焦げやすいというところ。かなり巻きにくかったですが、なんとか完成です。

茶色を通り越して、黒いかも? スイーツのように照りっと光沢のある見た目。そうそう、これ。アルミホイルに巻いて持ってきてくれたんですよ。
食べてみると、ド直球な甘さと醤油の風味が懐かしい。ちなみに、焼き立てをすぐ食べるよりも、冷蔵庫で数時間寝かせた方が、味が全体になじんでおいしいのです。
そんなおばあちゃんの玉子焼きで育ったお母さんは、どんな玉子焼きで筆者を育てたか、気になりませんか? ということでレシピはこちら。
やっぱり玉子焼きは甘くなくちゃ! お母さん流「甘くて黄色い玉子焼き」
◎材料
・卵……3個(Mサイズ)
・砂糖……大さじ1
・塩……小さじ1/4
・醤油……(醤油さしで)3~4滴

おばあちゃんの一品と比べると、だいぶマイルドな味付けになりました。栄養士の仕事をしていた影響か、わりと薄味だと思います。でもやはり、おばあちゃんの味で育っているので、砂糖はしっかり入れるのがポイントだそうです。

巻きやすく、仕上がりも綺麗な色。砂糖の甘さがきいていて、ほのかに醤油の風味を感じられます。朝食とお弁当に必ず入っていた味なので、久しぶりに食べてこちらも懐かしく思いました。
ちなみに筆者は関西出身の夫がいるので、出汁で作ります。でもやっぱり玉子焼きは甘い方が好きなので、卵3個に対して砂糖大さじ1/2を入れて、ほんのり甘めに。
玉子焼きは「我が家の味」が一番出る料理。他のご家庭ではどんな味で食べているのか気になります。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
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