千葉県の名店が葛飾に復活! ラーメン官僚が激賞する『麺道わがまんま』の旨さの秘密とは?

千葉県の名店が葛飾に復活! ラーメン官僚が激賞する『麺道わがまんま』の旨さの秘密とは?

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千葉県から凱旋した実力店! 移転を機にメニューを一新し、絶品創作麺を提供

 東京都と、千葉県松戸市、埼玉県三郷市との境界を形成する一級河川・江戸川。同河川に隣接する都内東北端の街・葛飾区金町は、20世紀の残滓が小気味良く漂う過ごしやすい下町だが、その地に2019年6月21日に産声を上げたのが、今回ご紹介する『麺道わがまんま』だ。

 と、ここまで書いて、同店の名に聞き覚えを感じた方は相当なラーメンマニアだろう。ピンときた方はご明察。2014年2月に千葉県鎌ヶ谷の地で産声を上げ、5年間にわたり、同地を代表する人気店として君臨し続けた『麺道我飯』。同店は、その移転リニューアルなのだ。

店主の秋田さん

店主の秋田さん

 同店を切り盛りするのは、ラーメン好きが高じるがあまり、飲食業とは関係のない他業種のサラリーマンからラーメン職人の道へと入った秋田倫宏氏。「石神さん(ラーメン評論家)が主宰する『食の道場(千葉県八千代市)』で、ラーメンづくりのイロハを習得した後、すぐに開業しました。経験が少ない分、試行錯誤も多かったとは思いますが、私にとって、ラーメンづくりは無上の楽しみ。苦痛を感じたことはないですね」と笑う。

「我飯醤油らーめん」800円

「我飯醤油らーめん」800円

 秋田店主の人柄は、屈託なく天真爛漫。会話を重ねるにつれ、霧がかった気持ちでさえ晴れていくような気がするほどだ。屋号の『麺道わがまんま』は、店主の友人夫婦からの“愛のムチ”に着想を得たもの。「私は、彼らから常々『面倒くさいヤツ』『本当にわがままだなあ』と言われてまして。面倒にわがままをプラスしたのが店名です」。洒落っ気のある店名の由来に、思わずニンマリとさせられた。

 金町に移転する直前までは純豚骨ラーメンを提供していた(※)が、今般の移転を契機にレギュラーメニューを一新。鎌ヶ谷時代の人気限定メニューだった「我飯醤油らーめん」を看板商品へと昇格させ、「醤油らーめん」と並び立つ二本柱のひとつとして、新たに「麺道旨塩らーめん」を開発した。

「『我飯醤油』はポルチーニ茸を活用した創作麺なので、塩ラーメンも『醤油』に負けないだけのギミックを凝らす。その方針自体はすぐに立ったのですが、具体的な味の方向を定めるのが大変で、数週間は悩みました。味の決め手となる香り・旨み・コクといった要素はもちろん、お客さんに面白いと感じてもらえるかどうかも考慮すると、選択肢が多すぎて」。散々考え抜いた結果、ホタテ&チーズという、ラーメンの世界ではあまり馴染みのない食材を主役に抜擢することを決断。

「麺道旨塩らーめん」780円

「麺道旨塩らーめん」780円

 この両主役を下支えするのは、動物系素材(鶏ガラ・ゲンコツ・モミジ等)を手間ひまかけて炊き上げた清湯出汁。過剰に陥らないギリギリの際まで旨みを演出させた塩ダレの介添えも相まって、喉元を通過する刹那、身体中の細胞が歓喜で震え出すほど分厚い滋養味を実現している。

 麺を啜ればふわりと宙を舞う芳香もまた、特筆に値する。香りの一翼を担うのは、なんとトリュフ。

「プロセスチーズにトリュフのフレーバーを施し、こんがりと焼いたものをフードプロセッサーで細砕しています」。チーズを細砕する際に貝柱を織り交ぜ、ホタテとチーズの旨みをクロスオーバーさせる。ラーメンという枠に収まらないダイナミックな発想力も、食べ手を惹きつける強力な武器だ。

 気が付けば、スープまで一滴残らず飲み干してしまっていた。「これからも、楽しみながらラーメンを創っていければと思います」と、相好を崩す秋田店主。新天地・金町でも八面六臂の活躍を遂げられんことを、心から祈念したい。

・・・・・・・

(※)2014年のオープン当初は、「濃厚鶏そば」という鶏白湯ラーメンが看板メニューだった。その後、2017年5月に豚骨ラーメン専門店へとリニューアル。

●SHOP INFO

麺道わがまんま 外観

店名:麺道わがまんま

住:東京都葛飾区東金町1-39-1 グリーンハイツ金町 1F
TEL:非公開
営:11:30〜15:00、17:00〜22:00 ※スープなくなり次第終了
休:不定休

●著者プロフィール

田中一明

フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。

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