今年で創業80年! 新宿のビアホール『ライオン』伝統の“一度注ぎビール”を飲んでみた

今年で創業80年! 新宿のビアホール『ライオン』で伝統の“一度注ぎビール”とは何か実際に飲んでみた

食楽web

 老舗の居心地のいい店、別に日本酒に限ったことじゃありません。ビールの美味しいお店にも歴史あり、雰囲気良し! のところがいっぱいあります。

 ということで、やってきたのは『ビアホール ライオン 新宿店』。新宿東口に店を構えて今年で80年。伝統の「一度注ぎ」によるこだわりの生ビールが味わえます。

JR新宿駅東口からすぐ、ビックロのそばにある新宿ライオン会館。気軽にサクッと飲めるB1と1Fのビヤホールのほか、スポーツ観戦もできる2Fの「THE DUBLINERS’IRISH PUB」、本格釜焼きのピザが美味しい3Fの「ワイン食堂 ブルマーレ」、ジンギスカン、しゃぶしゃぶ食べ放題も楽しめる4Fの「ジンギスカンビヤホール ライオン」、親方手仕事の料理が自慢の5F和食の「銀座ライオン 安具楽」。6Fの宴会場など、様々なシチュエーションで使い分けができます

JR新宿駅東口からすぐ、ビックロのそばにある新宿ライオン会館。気軽にサクッと飲めるB1と1Fのビヤホールのほか、スポーツ観戦もできる2Fの「THE DUBLINERS’IRISH PUB」、本格釜焼きのピザが美味しい3Fの「ワイン食堂 ブルマーレ」、ジンギスカン、しゃぶしゃぶ食べ放題も楽しめる4Fの「ジンギスカンビヤホール ライオン」、親方手仕事の料理が自慢の5F和食の「銀座ライオン 安具楽」。6Fの宴会場など、様々なシチュエーションで使い分けができます

 新宿の店のオープンは昭和14年4月。ですが、明治32年に銀座の新橋際(現・銀座八丁目)に日本初のビヤホール『惠比壽ビヤホール』ができ、明治44年に「カフェー・ライオン」が銀座に誕生。昭和6年に経営が大日本麦酒(株)へ移り、『ライオンヱビスビヤホール』として店名を変え、『ライオン』という名前でビアホールが広まったとのこと。ビールじゃなくて「ビヤ」なところに時代を感じます。

昭和14年当時の『新宿ヱビスビヤホール』。新宿なのに空が広い!

昭和14年当時の『新宿ヱビスビヤホール』。新宿なのに空が広い!

 新宿の店は、昭和12年に新宿の土地を購入し『ヱビスビヤガーデン』を開業。2年後の昭和14年4月17日に『新宿ヱビスビヤホール』と改称し、2階建ての建物で営業を開始します。その後、戦火で一時消失したものの、昭和21年にバラックで再建。幾度かの増改築を経て、昭和48年4月25日、現在の『新宿ライオン会館』ができました。

 ちなみに、現存する日本最古のビヤホールは『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』。昭和9年4月8日に竣工、開業以来ほとんど変わらない佇まいで、今も営業中。レトロ建築好きにも愛されています。

『ビヤホールライオン 新宿店』の副支配人、鈴木俊一さん。爽やかイケメン

『ビヤホールライオン 新宿店』の副支配人、鈴木俊一さん。爽やかイケメン

『ビヤホール ライオン 新宿店』のこだわり、一度注ぎとは? 早速副支配人の鈴木さんに聞いてみると、
「『銀座ライオン』で使用しているビールサーバーは一般的なビヤサーバーと仕組みが少し違い、“注ぎながら泡を作る”という注ぎ方にこだわっています」とのこと。

 泡と別々に抽出するのと、一度に注ぐのとは、どこが違うんでしょうか?
「一度注ぎは、グラスやジョッキを11〜12度に傾け、抽出口から勢いよく出るビールを、グラスの内側面で静かに受けて、左回りの渦を作ります。この瞬間、細かな泡が広がって液体内は白っぽくなるんですね。グラスをビールで満たし、渦の回転がゆっくりになると、液体内に広がっていた泡がビールの表面に上がり、ふんわりとした泡の層ができあがるんですよ」(鈴木さん)。

 一度注ぎのポイントは、注ぎながらグラス内でビールを回転させることにより、余分な炭酸ガスを抜き、雑味を泡に閉じ込めることで、すっきりとした飲み口と苦みの少ないビールに仕上がることだそう。なるほど。好みにもよりますが、苦味控えめスッキリ味は、ビールが苦手な人や、あまり飲み慣れていない人にも喜ばれそうです。

正しい7:3はこのグラスの場合、星の肩に泡の線がくるぐらい、とのこと。ちょっとずれたタイミングで撮っちゃいました。すみません!

正しい7:3はこのグラスの場合、星の肩に泡の線がくるぐらい、とのこと。ちょっとずれたタイミングで撮っちゃいました。すみません!

「もちろん見た目にもこだわってます。美しい生ビールは、ビールの液体と泡の比率が7:3であることが重要。黄金比率ですね」。銀座ライオンで出される生ビールはすべてこの7:3で提供されているとのこと。さすがです。

 今更の質問で恐縮ですが、泡って少ない方が、いっぱいビールを飲めてお得なイメージなんですが。3割も泡なのはどうしてでしょうか?
「ビールの泡は、ビールから炭酸が逃げ出すのを抑えるのと、空気と触れ合って味が落ちるのを防ぐフタの役目をしているんですよ」(鈴木さん)。

 なので、泡を残して飲みきるのが、美味しくビールを味わう秘訣なのだそうです。

定番こそ王道! 「唐揚げ」と「ソーセージ」

「LIONチキンの唐揚げ」890円。大きな唐揚げが4つでセットに

「LIONチキンの唐揚げ」890円。大きな唐揚げが4つでセットに

 ということで、美味しいビールの理由を知ったところで、イチオシのおつまみが知りたいです!

「まずは一番人気のLIONチキン唐揚げですね。開業以来、代々受け継がれている秘伝の味付けで、お酒に合う濃いめの味付けになっています。ジューシーな仕上がりと、サクサクした衣が自慢です」。

 確かにビールと揚げ物は黄金の組み合わせ! まさに外カリッ、中ふんわり、そして肉汁じゅわ〜。いわゆるファストフード系や定食屋の唐揚げよりも、確かに味が濃い。しっかりとした旨みを感じます。その油と旨みをビールの炭酸でスッキリ流して口の中をリセット。そしてまた唐揚げを一口。う〜ん、止まりません。

「ソーセージ5種盛り合わせ」2,880円。2〜3名で食べるのがオススメ

「ソーセージ5種盛り合わせ」2,880円。2〜3名で食べるのがオススメ

 そして、ビヤホールといえばやっぱりソーセージ! オクトーバーフェストなど様々なビールイベントでは、ビールに次ぐ主役です。「あらびきフランク」「ガーリックウィンナー」「チョリソー」「マスタードウィンナー」「ヴァイスブルスト」5種のソーセージがフライパンで登場!

 しかもこのソーセージ、北海道ポーク100%という素材のこだわりも。まずはそのまま一口、そして2口目は粒マスタードをつけていただきま〜す。

 口の中が肉の味で濃厚になったら、ビールを一口、または添えられたザワークラウト(キャベツの酢漬け)でリセットすれば、さらにまた一口! こっちはぷりっぷり&ジューシーな美味しさでビールが止まらなくなります。

 ちなみに、飲めるビールは「サッポロ生ビール黒ラベル」(620円〜)、「ヱビス」(700円〜)、「ヱビス プレミアムブラック」(700円〜)など王道ドラフトビールのほか、「プレミアムホワイト 白穂乃香」(800円〜)、「琥珀ヱビス」(760円〜)、「エーデルピルス」(700円〜)、「ヱビススタウト クリーミートップ」(700円〜)の8種(全て税抜き)に加え、ワイン、サワー、焼酎、カクテル、ハイボールなどもあるので、ビールがたくさん飲めない、という人は他のお酒も注文可能。もちろん、ソフトドリンクも注文できます。

北海道ポークで作るこだわりのソーセージ。熱々のうちに食べたい!

北海道ポークで作るこだわりのソーセージ。熱々のうちに食べたい!

 基本は1階または地下1階のビヤホール、サッカーなど国際試合を観戦しつつ飲むなら2階、デートなら3階……などシチュエーション毎にフロアと店舗を変えて楽しむのも良し、イタリアンにするか和食にするか、それともワイワイ賑やかにジンギスカンか、といった選び方も良さそう。どこのフロアでもこだわりの一度注ぎで入れたビールを味わうことができます。

 大人数での集まりで、参加者の好みや苦手な食べ物を聞いてまとめるのが大変な時にも、『ビヤホールライオン』なら全員満足してくれるはず。新宿で、大人数で、どこに行くのか困った! という時には新宿ライオン会館に行けばOK! そんな気持ちになる、懐の広い老舗ビヤホールでした。

●SHOP INFO

ビヤホールライオン 新宿店

住:東京都新宿区新宿3-28-9
電:03-3356-1717
営:11:30〜23:00、金・土・祝前日〜23:30、日・祝日〜22:00(LO各30分前)※他フロアは異なる
休:なし
※価格は全て税抜

関連記事(外部サイト)