世界でも珍しい! チェコ共和国の「アプリコットワイン」を飲みに本場に行ってきた

世界でも珍しい! チェコ共和国の「アプリコットワイン」を飲みに本場に行ってきた

左からスパークリング、すっきりとした味わいのオリジナル、日本向けにさらに甘くしたタイプの3種を展開する | 食楽web

 チェコ共和国といえば、ビールの消費量が世界一を誇る、最強のビール大国。であるが故に、ビールにばかりクローズアップされがちですが、実はワインの醸造も盛んで、近年、ワイン通からも注目を集めているんです。

 中でも今、いちばん注目されているのが、アプリコットを使って醸造するワイン。近年、南モラビア地方で行われたコンクールで日本向けの製品が唯一の金賞を受賞するなど、今まさに注目度急上昇中のお酒です。

 アプリコットで醸造、というと、梅酒に近い印象を受けるかもしれませんが、梅酒とは違い、果実を使った醸造をしているので、風味や飲んだときのアタックは一段と上質です。

アプリコットならではの美しい琥珀色に見とれてしまう

アプリコットならではの美しい琥珀色に見とれてしまう

 世界には数百種のアプリコットがあると言われていますが、取材で訪れた『Vinarstvi Lacina』のオーナーPavel Lacina氏によると、ワインに適したものはわずか数種のみ。そのひとつがここで栽培されているものだそうです。

世界初、アプリコットのスパークリングワインが今年初登場

超キュートな、地下にセラーのある建物。『Vinarstvi Lacina』は現オーナーの祖父から続くワイナリーで、来年で100周年を迎える

超キュートな、地下にセラーのある建物。『Vinarstvi Lacina』は現オーナーの祖父から続くワイナリーで、来年で100周年を迎える

 アプリコットワインを造るうえで重要なのは、いかに香りを際立たせながら糖分を加えていくかだとPavel Lacina氏は語ります。アプリコットには元々多少の苦味成分が含まれているので、甘味をいかにバランスよくさせるかに尽きるそうです。

2つのセラーが繋がっている建物の地下は、国の遺産として保護されている

2つのセラーが繋がっている建物の地下は、国の遺産として保護されている

 将来的にはアプリコットの果糖を使う予定だそうですが、現在は醸造途中にブドウで造ったワインを入れて、酸度11、糖度45を基準に甘みを出しているとのことです。

アプリコット畑にはミーアキャットが住んでいる。これこそ、化学物質を使っていない証拠

アプリコット畑にはミーアキャットが住んでいる。これこそ、化学物質を使っていない証拠

 アプリコットワインは地域で健康酒としても知られており、血圧を下げるとともに心臓病にも効果があるとのこと。これは1リットルに25グラム含まれるポタシウム(カリウム)によるもので、1日の2グラムのポタシウムを摂取することで健康効果が発揮されるんだそうです。

 ちなみにオーナーの息子も病気でポタシウムが不足している状態になった際、病院で処方された薬ではまったく効果が無かったそうですが、アプリコットワインを沸かしてアルコールを抜いたものを飲ませたところ、3日と経たずに回復したそうです。

20℃以上になると香りが飛んでしまうので、氷温まで対応するシステムを作って完璧な温度管理をしながら発酵させている

20℃以上になると香りが飛んでしまうので、氷温まで対応するシステムを作って完璧な温度管理をしながら発酵させている

(撮影◎鈴木拓也 文◎島貫朗生)

●SHOP INFO

店名:Vinarstvi Lacina

住:Bri Mrstiku 18 691 06 Velke Pavlovice
TEL:+420 774 066 650

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