クラフトビールもついにここまで来た! 安納芋×ビールの新境地を味わってきた

クラフトビールもついにここまで来た! 安納芋×ビールの新境地を味わってきた

食楽web

 相変わらずの盛り上がりを見せるクラフトビール界隈。昨今は柑橘類テイストのビールをはじめ、さまざまな種類が市場に登場。とくに苦味を抑えたものなどは、ビール党以外の層にも幅広く支持されるようになりました。

 また、中小のブルワリーのみならず、昨今では大手のビールメーカーが造るクラフトビールも見かけますよね。そんな中、「FARM to SVB」というテーマでユニークな取り組みを行っているのがキリンビールです。

「地域活性化」と「クラフトビール」のウィン・ウィンな関係

「FARM to SVB」とは、地域の農業と、代官山にあるキリンビールの系列店『スプリングバレーブルワリー東京』を繋ぐプロジェクトで、ビールの造り手が日本各地の特産物を探索し、ビール造りに活用するというもの。今年4月には広島県因島産のはっさく、8月には北海道厚真町産のハスカップを使ったビールをそれぞれ醸造し、好評を博しました。そして次なるターゲットとなったのが、鹿児島県種子島産の安納芋というわけです。

 ん? 安納芋って焼き芋やスイーツでお馴染みの糖度が高い芋ですよね。果たしてビールに合うのかな? なんて疑問を抱きつつ、スプリングバレーブルワリー東京で開催された試飲会に臨んだ次第。

 試飲会には地元・種子島の生産家の方や農協の方々も出席。安納芋ビールに対する期待と力の入れ具合がわかります。

地元・鹿児島県の食材を使いたかった、と熱弁をふるう『スプリングバレーブルワリー東京』のヘッドブリュワー・古川氏

地元・鹿児島県の食材を使いたかった、と熱弁をふるう『スプリングバレーブルワリー東京』のヘッドブリュワー・古川氏

 まず、同店のヘッドブリュワーである古川淳一氏が登壇。鹿児島県出身である同氏は、地元の名産品を使ったビールを手がけたいと考え、安納芋にたどり着いたそう。実際に種子島の安納芋農家を訪れ、栽培の難しさや特徴などを自身で体感し、試行錯誤の結果、安納芋ビールの完成にこぎつけたとのことです。

 と、そこへ、安納芋ビールが運ばれてきました。お待ちかねの試飲タイムの始まりです。

想像より「芋」感が全面に出ておらず、心地よい飲み心地

安納芋ビール(左)のほか、同時に販売される薩摩酒造株式会社のサツマイモを使ったクラフトビール「薩摩GOLD」「薩摩RED」も試飲に登場

安納芋ビール(左)のほか、同時に販売される薩摩酒造株式会社のサツマイモを使ったクラフトビール「薩摩GOLD」「薩摩RED」も試飲に登場

 一見、普通のエールタイプですが、ほんのりと焼き芋のような香ばしい香りが感じられます。口に含んでみると、安納芋のやさしい甘さと麦の旨みが絶妙にマッチしていることがわかります。想像よりも安納芋が前面に出ておらず、控えめなくらい。クセもあまりなく、むしろ飲みやすいくらいです。

 聞けば、風味を出しやすくするため、一度、焼き芋にし、それからペースト状にしたものを麦芽と一緒に仕込むことで、この絶妙かつ心地よい調和を実現したとのこと。

 そう「心地よい」という言葉がぴったりくるんです。これは万人受けしそうだと思いつつ、一気に飲み干してしまいました。

安納芋を使った料理も同時に展開。安納芋ビールとのマリアージュも楽します

安納芋を使った料理も同時に展開。安納芋ビールとのマリアージュも楽します

 ちなみにこちらの「鹿児島県種子島産 安納芋」は現在、『スプリングバレーブルワリー東京』にて数量限定で楽しめます(360ml・税込930円)。さらに、春には、新たな名産品を使ったビールも発表予定とのこと。来年もこのプロジェクトから目が離せそうにありませんね。

(取材・文◎室井康裕)

●DATA

スプリングバレーブルワリー東京

TEL:03-6416-4960
https://www.springvalleybrewery.jp/pub/tokyo/

キリン
https://www.kirin.co.jp/

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