テイクアウトもOK! 絶対食べておきたい東京の「最旬カレー」3選

テイクアウトもOK! 絶対食べておきたい東京「最旬カレー」3選

食楽web

 “初夏の香り”といえば、連想するものがいろいろあると思いますが、カレーの香りという人もいるのではないでしょうか。筆者はまさしくそのひとり。特に近年はスパイスカレーがブームなこともあって、クミンやコリアンダー、カルダモンといったスパイス名まで口をついて出てくるようになりました。5月、6月と次第に暑くなってくると、爽やかなスパイス香るカレーが無性に食べたくなるのです。

 そこで今回は、筆者が取材した中でも、非常にスパイス使いが印象的だった新店3軒を紹介したいと思います。

インド料理バル『マロロガバワン』|新井薬師前

ランチ限定の「唐揚げ定食」(900円)は、「チキン2020」と、好きなカレー1種類、ライス、サラダが付きます

ランチ限定の「唐揚げ定食」(900円)は、「チキン2020」と、好きなカレー1種類、ライス、サラダが付きます

 まずは、今年(2020年)1月、東京・中野の新井薬師にオープンしたインド料理バル『マロロガバワン』です。昼はインドカレーや定食などのランチセット、夜はスパイスの効いた一品料理やタンドール料理などをアテにお酒を楽しめるお店です。

 店を切り盛りするのは若い礒邊夫婦。ご主人・和敬さんは、南インド料理の名店『エリックサウス』に15年間務め、奥様の麻由さんはフレンチバルで腕を振るってきたという実力派コンビ。

お店で料理を振る舞う礒邊和敬さんと麻由さん

お店で料理を振る舞う礒邊和敬さんと麻由さん

 初来訪の際は、礒部さんのカレー6種類をいっぺんに味わえるランチの「全部のせプレート」(1500円)がオススメです。

 6種類のカレーは、チキン、キーマ、バターチキン、サンバル、野菜のカレー、日替わりの豆カレー。かいつまんで特徴をいうなら、サラサラの骨付きのチキンカレーは肉の旨味がたっぷり、バターチキンは甘ったるさがなく、トマトの酸味と爽やかな辛さ、日替わりの豆カレーは、絶妙な硬さのブラックダ─ルの食感が後を引く、これまで食べたことがない風味を感じます。

ランチの「全部のせプレート」1500円は、カレー6種類と無糖のヨーグルト、真ん中のパパド(豆のおせんべい)の下にはライス(おかわり自由)。この他にサラダ、インドのお茶が付く

ランチの「全部のせプレート」1500円は、カレー6種類と無糖のヨーグルト、真ん中のパパド(豆のおせんべい)の下にはライス(おかわり自由)。この他にサラダ、インドのお茶が付く

 そして、特筆したいのはキーマカレー。粗挽きの鶏肉のホロホロッとした食感。赤くないのにじわりと辛く、上品なスパイスが香って、ココナッツのまろやかさもたまりません。とても深い味がします。

 礒邊さんがインド料理の道に進んだきっかけは、彼が子どもの頃に厚木にあった『マドライ』のキーマカレー。初めて食べた時の衝撃が忘れられず、その味を求めて、彼のキーマカレーは完成したと言います。このキーマを食べたら、すぐにマロロガファンになると思います。

 夜の一品料理も焼きたてのタンドールや、オリジナルのスパイス唐揚げなど、お酒が進むものもたくさんあります。ぜひ昼夜のスパイス料理を楽しんでみてください。

スリランカ家庭料理『ヤムヤムカデー』|白山

 続いてご紹介するのは、昨年(2019年)5月24日に、東京・白山にオープンしたスリランカ家庭料理の『ヤムヤムカデー』です。店主は長年、インド料理やスリランカ料理の教室を主宰してきた古積由美子さん。お店では、古積さんの料理をランチプレートでいただくことができ、ディナーには予約制のブッフェが楽しめます。さらに、不定期で古積さんのお料理を習える教室も開催しているのです。

 まずは、ランチで古積さんのスリランカプレートを味わってみてください。内容は、日替わりで、メインが2種類からチョイスし、副菜が4品つきます。ちなみに2種盛り(1500円)が筆者のオススメ。例えば、キリマール(魚のカレー)やチキンカレーのように、表情の全く異なるカレーをいっぺんに味わうことができます。

手前がチキンカレー。奥がキリマール

手前がチキンカレー。奥がキリマール

 そして、副菜には、ジャガイモとインゲンの煮物、パリップ(レンズ豆の煮物)、唐辛子のふりかけ、青菜とココナッツの和え物(マッルン)といった、本場スリランカの家庭料理が盛りだくさん。

 副菜とカレー、ライスを少しずつ混ぜ合わせて食べると、辛い、酸っぱい、甘い、苦いなどの多様な味と複雑な香りが様々な方角から押し寄せてきて、その奥深さに感激します。

お皿の手前に空間があるので、そこで、カレーや副菜を少しずつ混ぜて食べるのがポイント

お皿の手前に空間があるので、そこで、カレーや副菜を少しずつ混ぜて食べるのがポイント

 お料理の作り方や、スリランカの食文化などを質問すると、気さくに答えてくださる古積さん。食べるだけではなく、習いたくなる。そんな魅力がたっぷりのお店です。

ガルワール地方のインド料理『チャミヤラキッチン』|根津

 最後は、インドの郷土料理が味わえる根津の『チャミヤラキッチン』。実は昨年(2019年)6月までは荒川区東尾久にあり、同年9月に根津に移転しました。その移転先が決まるまでの空白の3ヶ月間。実は、多くのファンたちが、いつ再開するかと気を揉んでいたのです。

 このお店の魅力は、インド・ガルワール地方チャミヤラ村出身のオーナー・ネギ・アヌさんが作る豆や野菜をふんだんに使った村の郷土料理です。

「本日のサブジ」780円

「本日のサブジ」780円

 例えばインドの野菜の炒め煮「サブジ」。どこのインド料理店にもある一品ですが、『チャミヤラキッチン』のそれは、一味も二味も違います。日によって具材が変わりますが、この日のサブジは、小松菜とジャガイモ。葉の苦味&えぐみ、トマトの酸味、ホクホクのジャガイモの甘みが、スパイスと共に口の中で広がり、フォークが止まらないほど後を引くのです。

「ミックスダールカレー」980円

「ミックスダールカレー」980円

 常連さんのほとんどの人が注文するというのが「ダールカレー」。ひよこ豆、レンズ豆などを使った豆のカレーです。いわばインド料理屋の定番でもありますが、ここのダールカレーは、言葉を失うほど、飛び抜けた美味しさです。遠方のインド人のお客さんもこれをわざわざ食べに来るという逸品です。

「ダヒプーリ」6P760円

「ダヒプーリ」6P760円

 そして、『チャミヤラキッチン』のもう1つの魅力は、インドの屋台スナックも豊富に揃っているところです。上の画像はインド人も大好きという「ダヒプーリ」。薄く揚げた衣の中に、潰した豆&ジャガイモを入れ、ヨーグルトやハーブやスパイスで味付けをしてあります。口の中でパリッと消える衣。そのあとに、ホクッとした豆とジャガイモ、ヨーグルトやタマリンド、ハーブと異なった酸味と旨味が広がるのです。

・・・・・・・

 3軒ともに本格カレーの超実力店。まずはランチから食べに行ってみてください。

●SHOP INFO

店名:マロロガバワン
住:東京都中野区新井1-35-12 マロロガバワン
TEL:080-8150-3523
営:11:00〜15:00、17:00〜22:30(LO)
  日・11:00〜22:00(LO)
休:月

店名:ヤムヤムカデー(yumyum kade)
住:東京都文京区向丘1-9-18
TEL:080-6696-0715
営:11:00〜17:00(カレーがなくなり次第終了)
休:月・日・不定休

店名:チャミヤラキッチン
住:東京都文京区根津2-19-4 2F
TEL:03-3823-6585
営:11:30〜15:00、17:00〜22:00
休:無休

※新型コロナウイルス流行の影響で、営業時間・店休日が記載と違う場合があります。事前に店舗にお問い合わせください。

(撮影・文◎土原亜子)

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