コシがなくてもうどんは旨い! 本郷『二代目 甚八』の「伊勢うどん」が人気の理由とは?

コシがなくてもうどんは旨い! 本郷『二代目 甚八』の「伊勢うどん」の美味しさの秘密とは?

食楽web

「うどんにコシは大事なのか」という議論がなされることが多い昨今ですが、個人的にうどんの思い出を振り返ってみると、「コシ」はさほど重要ではなかったことに気づきます。子どもの頃、お母さんが作ってくれたうどん、鍋の〆のうどん、蕎麦屋で食べた鍋焼きうどん。どれも柔らかくてもっちり。うどんの色が変わるほど味が染みていて……そうそう、似ているのは、喫茶店で食べるナポリタンです。アルデンテやコシなんてなくても、ほっこりした安心感があったのです。

 ところがいつの頃からか、「どうだ、硬いだろう、これがコシだ」と言わんばかりに、ゴワゴワ、ワシワシとしたうどんが幅を利かせるようになったのはご存知の通り。そんなコシ至上主義に、少々、顎も体も疲れていた折に、うどんの安心感を思い出させてくれるお店に出合いました。それが東京・文京区にある『二代目 甚八』。

文京区・本郷にオープンしたのは今から10年前の2010年

文京区・本郷にオープンしたのは今から10年前の2010年

 ここは三重県のご当地グルメ「伊勢うどん」が食べられる東京では数少ないお店の1つで、ランチ時はいつも大盛況の人気店なんです。「伊勢うどん」といえば、極太麺を1時間弱も茹でて、柔らかいのが特徴のご当地うどん。これは確実に安心感が得られるはず! とうことで、さっそく食べに行ってきました。

やみつきになる『二代目 甚八』のうどんの魅力とは?

「伊勢うどん 卵のせ」500円

「伊勢うどん 卵のせ」500円

『二代目 甚八』の「伊勢うどん」は450円。卵入りにしても500円と、かなりリーズナブル。丼には、真っ白なうどんと、ネギ、鰹節の佃煮。その下には“伊勢ダレ”と呼ばれる汁が入っており、よく混ぜていただきます。

 たまり醤油とカツオ出汁で作った真っ黒な伊勢だれが、白いもち肌のうどんに絡み、啜ってみると「スルスルッ、フワフワッ、ニュルッ、モッチリ」。最後のモッチリは、茹でたお餅を食べたときのように、噛んだ歯をゆっくりと押し返してくる、顎にも優しい感触です。ほんのりと甘い伊勢だれにもトゲトゲしさはなく、するりと喉を通っていく。ああ、こんなに安心できるうどんは何年ぶりでしょうか。

 しかも、ここのうどんは、全て並盛りで400g、大盛り600gにしても無料。ちなみに小盛り200gだと50円引き。とても良心的でますます安心できます。

タレとよーく混ぜて、麺がしっかり茶色くなったところでいただきます

タレとよーく混ぜて、麺がしっかり茶色くなったところでいただきます

 店長さんにお話を聞くと、こちらのうどんに使用する小麦粉は、三重県産の無農薬小麦粉「あやひかり」と北海道産の無農薬の小麦粉をブレンドして生地を作ることで、フワフワでもっちりの食感を出しているんだそう。ただし、三重県の本店では40分も茹でるのに対し、こちらのお店では15分ほどと、東京人の味覚に合わせて短くしているそう。それでも、あの柔らかくてもちもちの食感が出るように工夫しているそうです。

注文が入ってから茹でるので、伊勢うどんは提供に時間がかかるのが一般的ですが、こちらのお店では約15分程度で出してくれます

注文が入ってから茹でるので、伊勢うどんは提供に時間がかかるのが一般的ですが、こちらのお店では約15分程度で出してくれます

 ところで、この『二代目甚八』の魅力は、実はこの「伊勢うどん」だけではありません。他にもいろいろな種類のうどんがあり、茹で時間は伊勢うどんより若干短いので、食感はやや硬めのもっちりタイプ。その中から、人気メニューをいくつかご紹介しましょう。

 まずはここでは、三重県の無農薬野菜をたっぷり使った巨大なかき揚げをのせた「野菜天かけうどん」(750円)が大人気です。暑い時期は、冷たいおうどんで、キリッとした醤油だれと、カラッと揚った野菜の甘さを楽しめます。

「野菜天かけうどん」750円は、温冷を選べます

「野菜天かけうどん」750円は、温冷を選べます

 他にも三重県のブランド豚「みえ豚」を使った「ポーク」(750円)うどんや、お揚げを一枚丸ごと使った「きつね」(590円)うどんなども人気ですが、特に、男性に人気は「かれー」(710円)うどん。

「かれー」710円。いわゆる蕎麦屋のカレーよりも、さらに本格的でスパイシーな味わいです

「かれー」710円。いわゆる蕎麦屋のカレーよりも、さらに本格的でスパイシーな味わいです

 カレースープも、これまたほっとする安心&安定の美味しさです。香辛料がスープによく馴染んでいて、牛肉の旨みとカツオ出汁の香りがちょうど良い。もっちりふわっとしたうどんとの絡み具合も最高で、最後の一滴まで飲み干してしまえる美味しさなんです。

 ちなみに、こちらのお店には、「お野菜ビュッフェ」というコーナーがあって、うどんを注文すればプラス200円で、大根の煮物やポテサラなどの家庭の味の惣菜が楽しめるようになっています。東京にありそうでない、ホッとできるうどん屋、『二代目 甚八』にぜひ行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

二代目 甚八 外観

店名:二代目 甚八

住:東京都文京区本郷3-22-9
TEL:03-3868-2819
営:11:00〜21:00
休:無休
http://www.yebisu-company.co.jp/s-jinpachi/

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