The Ventures来日公演後の打ち上げに潜入! 美味しいNIPPON

 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第8回は、The Venturesさん。「風来坊」に伺いました!!

 どん!と出された手羽先の唐揚げの山。それを嬉しそうに頬張るのは、アメリカのインストゥルメンタルバンド、ザ・ベンチャーズの皆さん。

 彼らが訪れたのは、愛知県を中心に数多く店舗を構える「風来坊」の錦店。愛知県豊橋市でのライブ後に開かれた打ち上げの席にお邪魔しました。

「前に名古屋に来た際、このスパイシーな手羽先の唐揚げにハマっちゃってね。美味しいから、奥さんが来日した際にも食べさせたくらい」(イアン・スポルディングさん)

「地元のテキサスにこのお店が出来たら絶対に流行るよ。間違いない」(ルーク・グリフィンさん)

 今夏、約2カ月かけて、全国30カ所を回ったベンチャーズ。各地で味わうローカルフードは、ツアーの醍醐味でもある。

「広島ではお好み村も行ったし、大阪で食べた焼き肉も美味しかったね。釧路は刺身が最高だった! 事件もあったからより印象的だね」(ルーク)

 なんでも釧路で呑み過ぎたイアンさんが、ホテルに帰った後、階段でズッコケて、そのまま床で寝てしまったのだとか。

「まったく、お前ら2人は呑み過ぎだよ(笑)。まぁでもビールは俺たちのガソリンだからな。今回のツアーは順調で、お客さんのノリも良くて嬉しいよ。一番盛り上がった会場? 全部だね(笑)」(リオン・テイラーさん)

 幾度かメンバーをチェンジし、今年で結成60周年を迎えた。長年、バンドに関わっているボブ・スポルディングさんに、日本の印象を聞くと、

「70年代頃から日本に来ているけど、驚くべき進歩だよ。昔は新幹線も東京―大阪間だけだったし、高速道路も殆どなかった。なのに、たった数十年で高層ビルが立ち並んでね、驚きだよ」

 その一方で、日本のお客さんの反応にも変化があったという。

「昔は、演奏中にお客さんが盛り上がって立つことが禁止されていてね。皆大人しく座って演奏を聞いてたんだけど、今は立って踊るお客さんもいて、そういう違いもあるよね」(リオン)

 ベンチャーズに歴史あり。長年にわたり日本の音楽シーンに影響を与え続ける偉大なバンドは、来年も日本での公演を楽しみにしている。

「週刊新潮」2019年9月26日号 掲載

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