「マウンティング」したがる人への対処法…自慢話や不快な態度から身を守る3ステップ

「マウンティング」したがる人への対処法…自慢話や不快な態度から身を守る3ステップ

ブランド自慢や揚げ足取り、馬鹿にするようなことを言われたり、無視されたり……。それは「マウンティング」かもしれません。マウンティングしたがる人への上手な対処法・付き合い方を知っておきましょう。


■「マウンティング」とは? 言動・行動の具体例
相手より自分の方が上だとアピールする「マウンティング」。マウンティングの大元の意味は、動物が自己の優位性を示すために、他の動物に馬乗りすること。これが転じて、人が「自分の優位性」を誇示することを表す俗語になりました。

人間のマウンティングは、動物のように単純ではありません。被害者は気づかぬうちに、さりげなくターゲットにされてしまいます。次のような状況に心当たりがあれば、マウンティングをされているかもしれません。

・ブランド力(持ち物、学歴、職歴、生活水準など)を誇示され、差を感じさせられる
・自分の発言に対して「そんなのは常識」などと、価値を下げるような発言をされる
・気がつけば、会話がいつも相手の自慢話になる
・集団の中で誰かが軽視されたり、馬鹿にされたりする


■職場・友人間・家庭内でよく見られるマウンティング
職場でのマウンティングは、立場の上下だけでなく、職場内での影響力を背景にして行われることが少なくありません。同僚間でもしばしば生じており、影響力の強い人がそうでない人に対して押しの強い態度に出たり、いじったりすることがあげられます。

友人間や家庭内でも起こります。たとえば、お金持ちの同級生から、会うたびに持ち物や旅行などの自慢話を聞かされる。パートナーからいつも自分の仕事での成果を自慢され、「おまえは大したことないなぁ」と馬鹿にされる。このようなことがよく見られます。


■対策1. 被害の可能性に早めに気づく
マウンティングのターゲットにされないためには、何を心がければいいのでしょう?

まずは、マウンティングの可能性に気づくこと。相手の迷惑も顧みず、自慢話のオンパレードといった行為は、マウンティングの常套手段です。多くの場合、行為者は悪気なく行っており、「楽しく話しているだけ」と思っていることが多いのです。

その場の雰囲気が明るいノリに流れていると、マウンティングされていることに気づきにくいもの。ターゲットにされないようにするには、場の空気を読み、マウンティングのサインをキャッチすることです。


■対策2. 不愉快に感じたら「NO!」と伝える
マウンティングに気づいたら、タイミングを逃さずに「NO!」を伝えましょう。不快だという気持ちを伝えることで、相手に気づきを与えるのです。気軽に話せる間柄であれば、「悪いけど、今の言葉はマウンティングに感じるよ」と伝えてもいいでしょう。

言いにくい間柄であっても、自分の価値を貶められ、馬鹿にされていると感じたときには、「そういうことは言われたくない」と、自分の気持ちを言葉で伝えたほうがいいでしょう。毅然とした態度をとり、しっかり自分の主張を伝えれば、相手に内省を促すことができます。


■対策3. 交渉が不可能なら早めに距離を置く
それでも変わらない場合や「NO!」と言えないような間柄の場合、その場からいったん離れて自分の身を守ることも大切。軽く受け流してその場を去る、顔を合わせる機会を減らす、といった行動をとるのが得策です。

マウンティングは行為者の性格と結びついていることが多く、何度「NO!」を伝えても、わかってくれないことも多いもの。気をつけたいのは、マウンティングの常習者のターゲットにされないことです。ターゲットにされそうになったら早めに距離をとり、心の安全を確保しましょう。

マウンティングは、あらゆる環境で発生します。ターゲットにされると自尊心が損なわれてしまいます。ぜひ、マウンティングのサインに早めに気づき、対処していきましょう。

▼大美賀 直子プロフィール公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
(文:大美賀 直子(公認心理師))

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