40代で身に付けておきたい「お金の習慣」

40代で身に付けておきたい「お金の習慣」

40代になると人生の3大支出が現実に迫り、家計を見直す必要がある人も増えます。家計のどこを見直し、未来に向けどんな取り組みをしていけばよいのか? お伝えします。


■人生の3大資金がリアルになる40代
40代になると、住宅ローンの支出に加えて、子どもの中学受験や高校・大学進学と教育費にかかる費用が家計の多くを占めてきます。

さらに、60歳以降の老後資金に関しても不安を覚えるようになるのが40代の特徴です。このような40代だからこそ、やっておくべきお金の習慣についてお伝えしましょう。


■正社員として社会復帰を果たそう
40代になれば子どもの手が少し離れることもあり、仕事に就きやすくなります。これまで専業主婦やパートという方も正社員として社会復帰し、キャリアアップとともに収入アップを図れるようにしていくことが大切です。

▼正社員として働くメリット1:安定収入が増える正社員になるメリットとして、1つ目は安定収入が増えることです。時給計算ではないので、毎月安定した収入になり、頑張り次第では収入を増やしていくこともできるでしょう。

子どもが大学等に進学する頃に、収入をしっかり増やせるようにしていくことが大切です。

▼正社員として働くメリット2:社会保険に加入しリスクに強くなる2つ目は、社会保険の存在です。自分の病気やケガ、または親の介護で休職する状況になっても、傷病手当や介護休業給付金等、休んでいる間も、給料の約7割のお金が支給されます。

これらの給付が受けられる条件を満たしていないパートのように、休んだら収入が無くなるということが防げるため、自分と家族の生活を守ることができます。

▼正社員として働くメリット3:厚生年金加入により老後資金を増やせる3つ目のメリットは、厚生年金の加入により老後資金を増やすことができることです。

ただでさえ支出が増える40代の時期に、老後資金としてさらに貯蓄を増やすというのは意外と難しいものです。

しかし、正社員であれば厚生年金の加入により、必然的に老後資金の確保ができるようになり、漠然とした老後の不安も確実に減らすことができます。


■60代以降、好きなことで稼げる未来をつくり始めよう
これからの時代、老後資金を年金と貯蓄だけでカバーするのは不安があります。やはり60歳以降も働けると、不安も減るでしょう。

しかし、高齢になれば、体力の衰えは否めません。また、「雇用される」ということも、決して簡単ではありません。雇用主からすれば、若くて元気な人を雇いたいと思うものです。

だからこそ、60代以降は自分のペースで好きな仕事をして、稼げるようになりたいものです。

そのためにも、好きなことや得意なことを特化させていく必要があります。その分野で稼ぐにはどのようなスキルや物事、人脈が必要なのか?ということを考えて動き始めましょう。ポイントは「40代から」勉強を始めることです。

本業をこなしつつ、副業で稼げる自分をつくるには「時間」「体力」「情熱」が必要になります。50代になって考えるのではなく、時間・体力・情熱のある40代から考え、行動をスタートさせたいものです。

副業に関する規制が緩和されはじめたので、早ければ50代で副業を本業にすることも可能になるのではないでしょうか? そうすれば、より自分らしい人生を送ることができるでしょう。


■節約力をアップさせ家計のスリム化計画
40代の家計相談を受けていると、夫婦共働きで世帯年収が多い割には、貯蓄ができないご家庭が多いことに気付きます。

その原因は、40代は消費意欲もまだまだ高く、子どもにもお金がどんどんかかる時期なので、収入が増えた分だけ消費に回してしまうことにあります。

そして、40代半ばから50代前半には子どもが大学等に進学し、教育費の負担が増え家計が一番苦しい時期を迎えます。だからこそ、その時期に向けて、40代のうちにできるだけ家計をスリムにしておきましょう。

▼家計のスリム化のためにできること・住宅ローンの繰上げ返済
・保険の見直し
・車にお金をかけ過ぎない
・ボーナス払いはしない
・ガス、電気の契約の見直し
・携帯の家族割利用、格安携帯への移行
・節約レシピなど、料理の腕を上げる

▼夫婦別財布の場合また、共働きの場合、夫婦別財布になっているご家庭も少なくありません。夫婦別財布の場合、支出に関して透明性がないので、お互いが何にいくら使っているのか把握できない分、節約意識は高まりません。

夫婦別財布であっても、貯蓄の計画だけは一緒に話し合い、教育費・老後資金の確保に向けて取り組んでいくようにしましょう。

▼子どもに金銭教育を与えよう子どもと家計やお金の話をスタートさせ、「なぜ、節約や貯蓄が必要なのか?」「教育費にいくらかかるのか?」と家族で考え、家族で取り組む必要性を伝えていくことで、親子で金銭感覚を整えていくことができるようになります。


■スリムにした分を貯蓄に回す
上記で節約できたお金は貯蓄に回し、大学等の教育費に備えていきましょう。さらに公的年金以外の老後資金の確保として、iDeCoやつみたてNISA、個人年金等を利用し、積立をスタートさせるべき時期です。

お金を貯めるには時間がかかりますので、一年でも早く始めることがポイントです。時間を味方にし、資産運用を取り入れた老後資金の積立がオススメです。

ボーナスはなかったものとしてできるだけ貯蓄にあて、ボーナスで何かを買うという習慣は子どもが大学等を卒業するまでは封印しましょう。


■家族団らんにはお金を使う
40代は家族全員が忙しい時期になります。親は仕事、子どもは習い事や塾、部活などで、それぞれが忙しく家族旅行に行きたくても、家族全員の休みを合せることが難しくなります。

家計やお金と向き合うのは、全て「自分と家族の今と未来の幸せのため」です。だからこそ、家族団らんやレジャー・イベントなどにはお金を使って幸せな時間を過ごすことも大切です。

お金は倹約と貯蓄だけが美徳ではありません。倹約して貯めたものを、自分と家族の今と未来の幸せのためにどう使っていくのか?ということを40代で改めて考えていきましょう。

文:二宮 清子(ファイナンシャルプランナー)

家計管理や節約を軸に、生活に寄り添った提案を行うファイナンシャル・プランナー。家庭科の教師としての勤務経験があり、赤字家計を脱出した自分の体験から、ユーザー目線でのアイデアを発信している。
(文:二宮 清子(ファイナンシャルプランナー))

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