株で損切り貧乏になる人って?ポジポジ病で失敗しない方法

株で損切り貧乏になる人って?ポジポジ病で失敗しない方法

株が暴落したとき、ビビッて株を売って「損切りに失敗した!」という方は多いハズ。そこで今回は、「損切りで失敗しないコツ」についてまとめます。

株が暴落したとき、ビビッて株を売って「損切りに失敗した!」という方は多いハズ。そこで今回は、「損切りで失敗しないコツ」についてまとめてみました。


■損切り貧乏にならない基本は「トカゲのしっぽ切り」
損切りとは「含み損(評価損)の株を手仕舞って、傷が広がらないうちに切る」ことを指します。損切りの目的は「トカゲのしっぽ切り」です。だから、しっぽ切りにならないものはすべて失敗します。中でもありがちなのが、以下の2つのケースです。

<損切り貧乏にありがちな失敗>
1. 相場が好調なとき損切りしている
2. 暴落した直後に株を損切りしている

これらは株での損切りあるあるです。損切りが有効なのは「下がったけど戻らない株」を売るから。しかし、「1」も「2」も待っていれば戻るケースが多いです。だいたいの失敗はこの2パターン。

「1」のように、相場が好調なときは、だいたいの株は待っていれば上がります。「2」のように暴落した直後も、よほど危ない株でもない限り反発します。

だから、「1」や「2」に当てはまるときに損切りすると、「トカゲのしっぽ切り」ならぬ「トカゲの胴体切り」になってしまうわけです。


■損切り貧乏になる人の典型例は「ポジポジ病」
ここまでは基本的なお話。ここからはもう少し踏み込んだ話をします。直接的ではありませんが、間接的に損切りで失敗する人がいます。それが、「ポジポジ病」です。

ポジポジ病とは「ポジション(株を買い持ち/売り持ちすること)」を持たずにはいられず、「ポジション! ポジション!」となる人のこと。

ポジポジ病の人は、1つの損切りがうまくても、売った矢先に違う株へと乗り換えます。そして、そっちで損をしてしまい、せっかくうまくいった損切りを台無しにします。

チャンスがないときには「株を持たず、現金で待機する」ことも大事です。損切り貧乏になりたくない方は、ポジポジ病から脱却するとよいでしょう。

損切りで失敗したくない人は、以上3つの点をひっくり返すとよいです。

1. 相場が不調なときに損切りする
2. 暴落していないときに損切りする
3. チャンスがないときは「現金化」する


■損切りがうまい人の特徴
ここまで「損切り貧乏」の話をまとめました。ここで気になるのが、「じゃあ、損切りがうまい人はどんな人なんだ?」という点。

損切りが上手な人は「利益が出ていようが、損失が出ていようが、適切な頃合いを見計らって株を手仕舞うことができる人」のことです。

利益か損失かは関係なく、「退きどきをわきまえている」ということです。しいて「損切りの腕」を測るのであれば、それは税金の扱いに長けている人です。損切りをすれば税金を節約できる場合があります。

この法制度を巧みに駆使して、トカゲのしっぽ切りと「上手く節税する」ことを両立できる人は損切りの達人といえるでしょう。


■まとめ
話をまとめると、以下のとおりです。

<損切り貧乏・ポジポジ病で失敗しない方法>
1. 損切り貧乏にならない基本は「トカゲのしっぽ切り」
2. 損切り貧乏になる人の典型例は「ポジポジ病」
3. 損切りの達人=退きどきをわきまえた「節税の達人」

そして最後に、そもそも論の話を補足します。株の達人は、そもそも損切りが少ないです。なぜなら、「損切りが必要=期待を裏切られた失敗」だから。

たまに「ワシは損切りがうまい!」なんて自慢をする人がいます。損切りがうまいのは立派ですが、それでは目的から逸れています。

損切りは柔道でいえば「受け身」です。ダメージを最小限に食い止めるためには重要ですが、理想は「受け身を取らずに勝つ」こと。

「ワシは受け身がうまい!」なんて言われても、柔道家からは尊敬されません。受け身の達人ではなく、柔道の達人になりたいものです。

「損切りなんて要らない」というのが理想。損切りはあくまで保険です。保険は必要ないのがベスト。基本を押さえたあとは、使わずに済ませるために知恵を絞るのが本筋です。

参考資料:株で損切り貧乏になる人って?ポジポジ病で失敗しない方法(https://allabout.co.jp/gm/gc/483747/)

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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