こんなに違う?公立・私立高校でかかる学費はいくら?

こんなに違う?公立・私立高校でかかる学費はいくら?

公立・私立高校でかかる学費


■高校はどれくらいお金がかかる?
文部科学省「子どもの学習費調査2014年度」のデータをもとに、高校でかかるお金を、公立と私立に分けて見ていきます。

2014年度より高校授業料無償化制度に所得制限が設けられたことや、低所得層向けに新設された給付金制度についても確認しておきましょう。


■公立高校の学習費総額(1年あたり)
公立高校で、1年間に平均してかかるお金の合計と内訳は次のとおりです。

●公立高校でかかる学習費
合計 40万9979円
― うち学校教育費   24万2692円
― うち学校給食費        0円
― うち学校外活動費 16万7287円

学校教育費には授業料が含まれており、2010年度から「高校授業料無償化」が導入されたことで、導入前より一段下がった水準になっています。

続いて、学年別推移でみると以下のようになります。

●学年別 公立高校でかかる学習費
高校1年 48万8134円
高校2年 39万2965円
高校3年 34万5724円

やはり、入学年度はほかの年よりも学習費がかかります。


■公立高校でかかる学校教育費の内訳
学習費のうち、学校教育費の内訳を見てみましょう。

高校授業料無償化制度により、2010年度のデータでは授業料は「0円」となっていましたが、2014年度からは所得制限が設けられ、一定以上の所得の世帯では助成が受けられなくなっています。

●公立高校の学校教育費
授業料                7595円
修学旅行・遠足・見学費  3万436円
学校納付金等        4万3831円
図書・学用品・実習材料費等 3万7195円
教科外活動費        3万9840円
通学関係費         7万4735円
その他  4060円


■公立高校でかかる学校外活動費の内訳
次に、学校外活動費(年平均)の内訳を見てみましょう。

●公立高校の学校外活動費
家庭内学習費   1万5992円
家庭教師    1万3903円
学習塾費    9万5450円
その他(補助学習費) 9444円
体験・地域活動   3644円
芸術文化活動     8632円
スポーツレクリエーション活動 8428円
教養・その他   1万1794円

大学受験に向けて、学習塾費がかさんでいるのが読み取れます。


■高校授業料無償化制度に所得制限
高校授業料無償化制度により、2010年度以降、公立高校の年間授業料11万8800円が無料になっていました。しかし、2014年度より所得制限が設けられ、対象世帯が一定年収以下に絞られました。

対象になるのは夫婦と子ども2人の4人世帯で世帯年収910万円未満(共働きの場合は合算)の世帯のみに限られます。


■低所得層対象の「高校生等奨学給付金」が新設
授業料無償化と同時に、低所得層への給付型奨学金「高校生等奨学給付金」も設けられました。一定以下の低所得の世帯に支給されます。


■私立高校の学習費総額(年額)
ここからは、私立高校でかかるお金について見てみましょう。1年間に平均してかかるお金の合計と内訳は次のとおりです。

●私立高校でかかる学習費
合計 99万5295円
― うち学校教育費    74万144円
― うち学校給食費       0円
― うち学校外活動費 25万5151円

学年別推移でみると下記のようになります。私立で入学金があるため、入学年度はほかの年よりも学習費がかかります。学習費自体も、公立に比べてかさみます。

また、「学校給食費」が0円となっていますが、これもかからないのではなく、別途昼食費がかかっているということになります。

学年別で見ると、やはり入学年度は高くなっています。

●学年別 私立高校でかかる学習費
高校1年 117万8991円
高校2年  93万9161円
高校3年  85万5640円


■私立高校でかかる学校教育費の内訳
学習費のうち、学校教育費の内訳は次のとおりです。高校無償化制度(正式には「高等学校等就学支援金制度」)や自治体ごとの私学助成制度などにより、授業料は抑えられています。

●私立高校の学校教育費
授業料   25万8542円
修学 旅行・遠足・見学費  5万1766円
学校納付金等  22万8655円
図書・学用品・実習材料費等  3万9191円
教科外活動費  4万5892円
通学関係費  11万1297円
その他  4801円


■私立高校でかかる学校外活動費の内訳
学習費のうち、学校外活動費は下記の通り。公立高校と同様、やはり学習塾費が大きいことがわかります。

●私立高校の学校外活動費
家庭内学習費   2万6249円
家庭教師   1万9545円
学習塾費   14万2063円
その他(補助学習費)     1万6785円
体験・地域活動          6806円
芸術文化活動  1万5180円
スポーツレクリエーション活動 1万17円
教養・その他 1万8505円


■低所得層への「高校生等奨学給付金」は私立でも対象
2010年度以降、公立高校同様、私立高校でも授業料が軽減されてきました。私立は授業料が平均約38万円(年間)と公立より高いことから、公立と同額の年間11万8800円を基準にして、所得に応じて最大2.5倍の加算もあります。

しかし、公立高校同様、2014年度より所得制限が設けられます。夫婦と子ども2人の4人世帯の例で世帯年収910万円未満(共働きは合算)の世帯のみ対象になりました。

また、2014年度から公立・私立を問わず対象になる、低所得層への給付型奨学金「高校生等奨学給付金」も設けられました。返済不要の給付型奨学金で、とても助かります。私立のほうが公立よりも若干高めになっています。
(文:豊田 眞弓)

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