夫「部長の家で豚はないだろ」→妻「何様だよ」→夫「オレは大黒柱だ!」。妻が呆れた夫の生態
2023年09月30日 22時15分All About

結婚して何年も経ってくると、本性が見え隠れすることがある。子どもと一緒に子どもになって、妻を呆れさせる夫。会社で昇進したから家でも偉そうになってしまう夫。どちらも家族にうんざりされているのには気がつかない。
夫という種族は、ある程度の年齢になると、家庭の中で妻に甘える「子ども」になるタイプと支配したがる「ひたすら居丈高」になるタイプに分かれるのだろうか。
■「子どもより子どもと化した」夫
「うちの夫、最近は子どもにまで『パパ、幼稚すぎる』と言われているんですよ。なんだか情けなくなってきた」
泣き笑いのような表情でそう言うのは、イクコさん(40歳)。3歳年上の夫との間に、9歳と6歳の子がいる。
「子どもが生まれたばかりのころは、夫もどう扱っていいかわからなかったみたいなんですが、立って歩いてしゃべるようになったら、ものすごく子どもがおもしろいと言うようになった。それはいいんですが、さらに大きくなった今は、子どもと一緒に遊ぶというよりは子どもに遊んでもらっている状態」
9歳の長女には、しょっちゅう「パパ、うるさい」「パパって子どもみたい」「しつこい」と怒られているそうだ。同じことを何度もやって笑わせようとするのだが、それがちっともおもしろくないと長女は不満を口にしている。
「家族で出かけるときも、玄関で靴を履こうとしてずっこけてみたり、帽子をくるっと回してかぶろうとして失敗したり。長女は『またやってる』って。放っておきなさいと言うしかありません」
子ども以上にはしゃいでみせる夫だが、子どもの機嫌をとっているわけではなく、本気でふざけているらしい。
「やっぱり笑いはシンプルがいちばんだよと夫は言うんです。だからコケてみたりするんでしょうけど、それはシンプルではなく単純なんですよね」
■「これって暴力だよね」と長女は冷たい
夫の好きなお笑いは、ドタバタのコント。最後には相方の頭を張ったりするものも好みだが、長女は「これって暴力だよね」と冷たく言う。
「私の影響でしょうか、長女は落語好きなんですよ。9歳にして、人の業を認めることがわかっているというか(笑)。だから夫をディスってはいるけど、そこはかとなく同情もしている感じで、私は娘の大人びた対応を偉いなと思っています。私なんか夫には『それ、つまらないから』とにべもなく言ってしまうので」
単純な笑いを好み、人間関係も「いい人だから好き」と言ってしまう夫。言葉の裏を読むことなどまったくないから、人を疑うこともない。そんな夫が会社では案外、重宝されてもいるらしい。
「まあ、人として悪い人ではないというただ一点で、結婚生活が続いているようなものです。私はもうちょっと深い話をしたいこともあるけど、夫は『結論が出ない話をしてもしょうがないよね』と明るく言うタイプなので」
困ることもあるものの、決定的に嫌いになれないのは、夫には「人のよさ」があるからだとイクコさんは言う。
■単純だけど居丈高
単純で幼い夫も困るが、嫌悪感は覚えない。だが単純で居丈高になると、これは笑ってはいられない。
「うちの夫がそのタイプ」だと、チナミさん(44歳)は言う。2歳年上の夫が、最近やけに偉そうになって困惑しているという。
「なんだか会社でちょっと昇進したらしいんです。年功序列みたいなものなんですけどね。でも昇進したとたん、家でも偉そうになってしまって。給料が特に上がったわけでもないのにと私としては言いたい」
一応、「部長」という肩書きがついた夫。特に出世が早いわけでもないらしい。夫がポロリと洩らした言葉をトータルで考えると、「なんとなく順番が回ってきただけ」なのだ。だが、夫は肩書きにすがっている。
「私もパートで働いてはいますが、子どもたちの習い事などで消えてしまう。貯金もしなくてはいけないし。食費だって節約していますが、中学生と小学校高学年の男の子がいるので、やはり栄養は考えないといけない。牛肉にしたいところを豚にするとか、スーパーの安売りを狙うとか、こっちはいろいろ努力しているんですよ、この物価高に」
■「部長の家で豚はないだろ」と呆れた発言
だが夫は豚肉を見ると、「部長の家で豚はないだろ」と言い始める。あげく、「子どもたちは豚でいいけど、オレには牛肉を用意して」と言い出す始末。
「そういうことが続いたので、ついに私が『何様だよ』と言ってしまったんです。子どもたちは吹きだしたけど、夫は顔を真っ赤にして怒っていました。子どもたちが寝たあとで、『この前、家計簿見せたでしょ。あなたの給料では毎度、牛肉にするのは無理なの。私は家族の中で食べ物に差をつけたくはない』とはっきり言ったんです。
『オレだって社会的地位が……』なんて言い出すから、社会的地位というより、社内的地位でしょ。しかもそれは家庭には適用されません、と断言しました」
夫はオレをバカにするのかと言ったらしいが、チナミさんは「バカにはしていない。家庭内ではみんながメンバーであって、そこに差はない。私の意見、間違ってる?」と詰め寄った。すると夫は「オレは大黒柱だ」と叫んだという。
「悲しいというか情けないというか。あなたは偉そうにして気持ちがいいの? 家族を言いなりにしたいの? と聞きました。結婚当初はそんな人じゃなかったよね、と。これは夫には堪えたみたいですが、言動はあまり改まってはいませんね」
最近は、夫が偉そうな発言をするとチナミさんも子どもたちも聞こえないふりをするようにすらなっている。
「早く自分の愚かさに気づいてほしい。私は楽しい家庭を作りたいだけなんだけど」
夫の「偉そうな言動」に、チナミさんが屈する日は決して来ないだろう。
▼亀山 早苗プロフィール明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))
■「子どもより子どもと化した」夫
「うちの夫、最近は子どもにまで『パパ、幼稚すぎる』と言われているんですよ。なんだか情けなくなってきた」
泣き笑いのような表情でそう言うのは、イクコさん(40歳)。3歳年上の夫との間に、9歳と6歳の子がいる。
「子どもが生まれたばかりのころは、夫もどう扱っていいかわからなかったみたいなんですが、立って歩いてしゃべるようになったら、ものすごく子どもがおもしろいと言うようになった。それはいいんですが、さらに大きくなった今は、子どもと一緒に遊ぶというよりは子どもに遊んでもらっている状態」
9歳の長女には、しょっちゅう「パパ、うるさい」「パパって子どもみたい」「しつこい」と怒られているそうだ。同じことを何度もやって笑わせようとするのだが、それがちっともおもしろくないと長女は不満を口にしている。
「家族で出かけるときも、玄関で靴を履こうとしてずっこけてみたり、帽子をくるっと回してかぶろうとして失敗したり。長女は『またやってる』って。放っておきなさいと言うしかありません」
子ども以上にはしゃいでみせる夫だが、子どもの機嫌をとっているわけではなく、本気でふざけているらしい。
「やっぱり笑いはシンプルがいちばんだよと夫は言うんです。だからコケてみたりするんでしょうけど、それはシンプルではなく単純なんですよね」
■「これって暴力だよね」と長女は冷たい
夫の好きなお笑いは、ドタバタのコント。最後には相方の頭を張ったりするものも好みだが、長女は「これって暴力だよね」と冷たく言う。
「私の影響でしょうか、長女は落語好きなんですよ。9歳にして、人の業を認めることがわかっているというか(笑)。だから夫をディスってはいるけど、そこはかとなく同情もしている感じで、私は娘の大人びた対応を偉いなと思っています。私なんか夫には『それ、つまらないから』とにべもなく言ってしまうので」
単純な笑いを好み、人間関係も「いい人だから好き」と言ってしまう夫。言葉の裏を読むことなどまったくないから、人を疑うこともない。そんな夫が会社では案外、重宝されてもいるらしい。
「まあ、人として悪い人ではないというただ一点で、結婚生活が続いているようなものです。私はもうちょっと深い話をしたいこともあるけど、夫は『結論が出ない話をしてもしょうがないよね』と明るく言うタイプなので」
困ることもあるものの、決定的に嫌いになれないのは、夫には「人のよさ」があるからだとイクコさんは言う。
■単純だけど居丈高
単純で幼い夫も困るが、嫌悪感は覚えない。だが単純で居丈高になると、これは笑ってはいられない。
「うちの夫がそのタイプ」だと、チナミさん(44歳)は言う。2歳年上の夫が、最近やけに偉そうになって困惑しているという。
「なんだか会社でちょっと昇進したらしいんです。年功序列みたいなものなんですけどね。でも昇進したとたん、家でも偉そうになってしまって。給料が特に上がったわけでもないのにと私としては言いたい」
一応、「部長」という肩書きがついた夫。特に出世が早いわけでもないらしい。夫がポロリと洩らした言葉をトータルで考えると、「なんとなく順番が回ってきただけ」なのだ。だが、夫は肩書きにすがっている。
「私もパートで働いてはいますが、子どもたちの習い事などで消えてしまう。貯金もしなくてはいけないし。食費だって節約していますが、中学生と小学校高学年の男の子がいるので、やはり栄養は考えないといけない。牛肉にしたいところを豚にするとか、スーパーの安売りを狙うとか、こっちはいろいろ努力しているんですよ、この物価高に」
■「部長の家で豚はないだろ」と呆れた発言
だが夫は豚肉を見ると、「部長の家で豚はないだろ」と言い始める。あげく、「子どもたちは豚でいいけど、オレには牛肉を用意して」と言い出す始末。
「そういうことが続いたので、ついに私が『何様だよ』と言ってしまったんです。子どもたちは吹きだしたけど、夫は顔を真っ赤にして怒っていました。子どもたちが寝たあとで、『この前、家計簿見せたでしょ。あなたの給料では毎度、牛肉にするのは無理なの。私は家族の中で食べ物に差をつけたくはない』とはっきり言ったんです。
『オレだって社会的地位が……』なんて言い出すから、社会的地位というより、社内的地位でしょ。しかもそれは家庭には適用されません、と断言しました」
夫はオレをバカにするのかと言ったらしいが、チナミさんは「バカにはしていない。家庭内ではみんながメンバーであって、そこに差はない。私の意見、間違ってる?」と詰め寄った。すると夫は「オレは大黒柱だ」と叫んだという。
「悲しいというか情けないというか。あなたは偉そうにして気持ちがいいの? 家族を言いなりにしたいの? と聞きました。結婚当初はそんな人じゃなかったよね、と。これは夫には堪えたみたいですが、言動はあまり改まってはいませんね」
最近は、夫が偉そうな発言をするとチナミさんも子どもたちも聞こえないふりをするようにすらなっている。
「早く自分の愚かさに気づいてほしい。私は楽しい家庭を作りたいだけなんだけど」
夫の「偉そうな言動」に、チナミさんが屈する日は決して来ないだろう。
▼亀山 早苗プロフィール明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))
ニフって下らない捏造記事ばかりが載るようになったね。 こんなニフに誰がしたんだろうね。 野島家のボンボンハ"カボンボン社長かな。
そんなことより、こんな男と結婚してしまった自分を恨むんだね。 こういう普通ではない人間は生まれながらの欠陥資質があるのかも。 もしかすると軽い発達障害があったのかもしれない。 学級崩壊ならぬ一種の家庭崩壊だな。実質の崩壊の前兆でしょ。 この記事がホントだとするとだが。