これは血!? 白目の一部が突然真っ赤になる原因

これは血!? 白目の一部が突然真っ赤になる原因

朝起きると、白目が真っ赤に! 痛みも思い当たる原因もないのみ、充血とは全く違う血のにじみ方に驚く方もいるようです。これは「結膜化出血」で、1〜2週間で自然治癒し、視力低下などの影響の心配もありません。わかりやすく医師が解説します


■朝起きたら白目が真っ赤に! 怖い病気の初期症状?
「充血とは全く違う感じで、いきなり白目に血がにじんでいます。痛くもかゆくもなく、思い当たるフシも全くないです。何かひどい病気の前触れでしょうか? 救急車、呼んだ方がいいですか?」 嘘のように感じる方もいるかもしれませんが、これは私が実際に電話でいただいたことのある質問です。

意外かもしれませんが、実は同様の「白目部分の出血」に関する相談は、割と受けることの多い質問のひとつです。確かに何も知識がない状態で、いきなり白目の一部が真っ赤に出血したようになっていたら、びっくりしてしまうのも無理はないかもしれません。この状態にはどう対処したらよいのでしょうか? 何か大きな病気の前触れや初期症状だったりするのでしょうか?


■白目の一部が出血で赤く染まる「結膜下出血」
結論から言いましょう。「あまり心配しなくて大丈夫です」

白目部分が一部赤く染まるのは結膜下出血といい、結膜下の小さい血管が破れ出血したものです。これといって思い当たる原因がないことも多く、大体1〜2週間で自然と吸収されなくなり、きれいな白目に戻りますのであまり心配はいりません。イメージしにくいかもしれませんが、結膜というのは、眼の外側なので視力が落ちたりすることもありません。

白目の部分は結膜という膜で覆われており、その下にある血管が破れて出血するので赤く見えるのです。血管が走っているのは「白目が充血」することからもよくわかりますよね。ちなみに、充血は血管が拡張して良く見えるようになることで、結膜下出血とはちょっと違います。余談になりますが、黒目は「角膜」という膜で覆われていますが、ここには血管が走っていません。そのため黒目部分は充血したり、結膜下出血のように突然真っ赤になったりはしないのです。


■眼科受診をした方がよい場合
結膜下出血は先述の通り、自然治癒するもので、後遺症のようなものもないので気にしなくても大丈夫ですが、
・明らかな眼の外傷の後に起こった
・ 繰り返し起こる
・ 目やにやかゆみ、発熱など、他の症状もある
といった場合や、不安なときは一度眼科を受診し診察を受けましょう。他の病気が隠れていたり、処置が必要な場合があります。
(文:山田 恵子(医師))

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