「ぬるま湯家計」に陥りやすい人の特徴とは

「ぬるま湯家計」に陥りやすい人の特徴とは

お金に困っているわけではないけれど、なんとなく不安……そのように感じる家計の多くが、何に使ったかわからない支出、つまり使途不明金の多い「ぬるま湯家計」に陥っています。どんな人がぬるま湯家計に陥りやすいのか、その特徴をお伝えします


■使途不明金の多い「ぬるま湯家計」とは
多くの家計相談を受ける中、「今は困っていないけど今後がなんとなく不安」というお客様がとても多いことに気付きます。そのような場合、ほとんどがこれまでお金に困った経験が無いため、漠然とお金を使っているけれど、このままでいいのだろうか……?このままいくと将来ヤバイのでは?と薄々勘付いているわけです。

今現在困っているわけではないので、いわゆる「ぬるま湯」状態の家計で使途不明金が多いのが特徴です。ではなぜそのような「ぬるま湯家計」なのでしょうか? 大きく分けて2つ理由に挙げられます。1つ目は「困った経験がない」ことです。そして2つ目は「教育費や住宅ローンなどの家計に負荷がない」ことです。それでは詳しく説明していきましょう。


■「ぬるま湯家計」に陥りやすい人の特徴9つ
▼豊かな家庭に育ち、お金に苦労した経験がない中流以上の家庭に生まれ、特にお金に困った経験がない。戦後の高度経済成長期を経て、現代ではこのような日本人は多いのではないでしょうか? 豊かな日本に生まれ育ったため、「食うに困る」経験が少ないのが特徴です。また、お金を使って青春を謳歌する「バブル世代」と、30代の不景気時代が青春だった「デフレ世代」はお金に関する姿勢や付き合い方が少し違いますが、どちらも「食うに困る」程ではありません。「ゆとり世代」という言葉がありますが、お金に関しては、多くの日本人が「ゆとり」とも言えます。

▼年収が高い年収が高いとお金に困ることも少なくなります。結果的に家計管理に対して無頓着になりますので、「ぬるま湯家計」になりやすくなります。

▼常に親の援助がある結婚しても継続的に親の援助があったり、親と同居している場合、「収入の範囲内で生活する」ことが身に付きません。親の援助はありがたいですが、親から経済的自立を果たすことを疎かにすると、ただ親のすねかじりとなり無駄な支出が加速する原因となります。

▼学生時代に貧乏をしていない実家から大学に通うなど、学生時代も親元で暮らすと、やはり「食うに困る」経験をしません。

▼一人暮らしの経験がない一人暮らしの経験がないと、水道光熱費や食費など生きるために必要なお金がどの位かかるのか?といった家計管理の基礎を学ぶことができません。家計に対する金銭感覚がないまま結婚すると「ぬるま湯家計」に陥ることになります。

▼仕事をした経験が無い働いてお金を得る経験がないと、生活費を稼ぐ苦労を知ることがないため、お金を大切に扱うという意識が生まれません。

▼結婚していない結婚すると、家族を養うことや、家計を管理して家族を経済的に守るという意識が高まります。しかし、独身の場合はそれらの意識は高まりにくいでしょう。

▼子どもがいない子どもがいると必然的に生活費も教育費も増えます。また、自分は我慢しても子どもには十分な生活をさせたいという気持ちが生まれるので、節約意識やお金の対する姿勢も変わってきます。

▼住宅ローンがない賃貸に住んでいたり、親の所有する家に住んでいる場合、「大きな借金」がなく、税金や修繕費に関しても身軽です。しかし、ライフプランがないまま賃貸に住む場合、「ぬるま湯家計」にもなりやすくなります。

苦労や貧乏は若いうちに経験したほうがいいと言われますが、家計に関しても、「お金を貯めること・ローンを返済すること」は時間を要するものなので、立て直すのもできるだけ若いうちのほうがいいと思っています。将来の不安に薄々気付いている人は、ぜひこの機会に家計と向き合ってみてはいかがでしょうか。

ぬるま湯家計は居心地の良い分、抜け出すのに苦労します。しかし、多くの場合は必然的に「お金の苦労」をどこかで背負う運命にあるように感じます。特に人生の節目に「お金・仕事・健康・人間関係」のいずれかで問題を抱えるようになります。そう考えると、「お金の苦労や不安」は「これまでの生き方で良かったのか?」と一旦立ち止まり、あらためて自分の人生を考える時期に来ているとも言えます。

「ぬるま湯家計」から抜け出すことで、「お金の苦労や不安」が払拭できると、また新たな人生が進みだすのではと感じています。
(文:二宮 清子(マネーガイド))

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