やっぱり「アンダーヘア」の脱毛は必須!?

やっぱり「アンダーヘア」の脱毛は必須!?

手や足のようにツルツルが必ず正解とも言えないし、友達にも気軽に聞ける話でもない……。


■そこにあるアンダーヘアは「ムダ毛」ですか? あえて残した「必要な毛」ですか?
最愛のパートナーに格別なこだわりでもない限り、日本女性ならワキだけでなく腕も背中もお尻も脚も、1本の毛もないスベスベ美肌でいたいもの。けれどいわゆるデリケートゾーン、アンダーヘアの処理については「これぞ正解!」と断言できる女性はそんなにいないように思います。

アンダーヘアの処理を何もしないのは論外ですが、他パーツのようにツルツルが絶対とも言えないし、友達にだって気安く出せる話題でもない……そこでさまざまな美と健康のプロフェッショナルに、昨今のVIO事情や今後脱毛するにあたってのアドバイスを伺いました!


■人気婦人科医は知っている!「日本女性のアンダーヘア、今昔」
ここ十数年の間で日本女性のアンダーヘアは激変の時代を迎えている、そんなお話をしてくださったのは「アヴェニューウィメンズクリニック」院長・福山千代子先生。のべ何万人もの女性のお悩みを解決してきたベテランドクター曰く、日本女性のアンダーヘア事情はここ20年で著しい変化を遂げているそう。

福山院長(以下、敬称略):「私が産婦人科医となった2001年頃は、アンダーヘアは手つかずの方が多く、せいぜいが下着からはみ出そうなところを自分で剃ったり短く切り揃えている“自己処理派”の女性ばかりでした。ですから今でいうところのハイジニーナ(アンダーヘアを全て処理した状態)をされている方は大変珍しかったですね。ドクターになりたての私にとって、ツルツルのデリケートゾーンは内心すごい衝撃でしたね(笑)」

2001年といえば18年前。とっくに成人していた私にとってはかなり最近の話です。

福山:「その後、徐々にアンダーヘアの処理をしている女性の割合が増えていったのですが、Vゾーンの処理の仕方は、その都度アンダーヘアの形の流行りがありました。例えば12〜13年前くらいのビキニラインはIやOゾーンはツルツル、Vゾーンにだけ黒々とした長方形の毛が残っているいわゆる“味付け海苔”のような形が殆どだったんです。その頃になると無毛もそこまで珍しくはなかったと記憶しています。最近では処理済み女性と手つかず女性の割合が完全に逆転していますね」

VIOの処理の方法に何か変化はありましたか?

福山:「昔は剃り後が青々としていたり、肌荒れしているようないかにも“自己処理っぽい”女性が多かったんですが、最近はエステやクリニックでちゃんと処理を済ませた方が断然多いですね。ただアンダーヘアの処理率には地域差があるようです。地方の産科に勤めていた友人も、最近都内で開業したのですが『患者さんの処理率が高すぎる!』とショックを受けていましたから(笑)」

ここ20年でデリケートゾーンのムダ毛は「手つかず」から「お手入れ済み」が主流に。美容クリニックやエステでしっかり処理して理想の状態を手に入れる人が増えているようです。

【お話を伺った福山先生のクリニック】
■アヴェニューウィメンズクリニック


■アンダーヘアの脱毛/クリニックはレーザー、エステは光やワックスが主流
クリニックとエステサロンでは脱毛の方法が異なります。

クリニック脱毛はレーザーが主流。アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーといった黒色に反応する医療用レーザーで毛を作り出す組織(毛母細胞)に熱ダメージを与え、永久的な脱毛効果をもたらすものです。それでも毛周期の関係上、1回で脱毛完了ということはありません。なくしたい毛の太さや量にもよりますが、数カ月おきに複数回通う必要はあります。

エステサロンの脱毛は「光」がメイン。フラッシュ脱毛、ライト脱毛などお店によってさまざまな呼び方がありますが、医療機関でなくても使えるやや弱い出力のマシンが使われます。クリニック脱毛と比べると痛くはないけれどパワーが弱いから脱毛効果も一時的、と言われていますが、その分安価であったり、痛みが少ないおかげでストレスなくリピートできるため、結果的に満足のいく効果が得られる人も多いようです。

また、トロトロのワックスを肌にのばし毛を密着させてから引きはがすことで、毛を毛根から取りのぞく「ワックス脱毛」もエステサロンならではのメニュー。1度で1週間程度ツルツル状態が楽しめ、数カ月もすれば元通りに生え揃うので、一定期間だけ毛をなくしたい人、アンダーヘアのデザインをいろいろ楽しみたい人に人気です。

さらに最近では「SHR式」という新しい脱毛マシンも登場。毛を作り出す組織ではなく、その組織に毛を作るよう指令を出す別の細胞を破壊するというもので、

・毛周期に関係なく脱毛ができる
・毛の太さに関係なく脱毛効果がある
・肌色を選ばず照射できる

という脱毛メリットが謡われています。

登場してまだ間もないため、従来の脱毛レーザーのように10年、20年後の効果までは分かっていませんが、感度の高いクリニックやエステサロンでは従来の脱毛マシンと併用し、より着実な効果を狙うなど積極的に活用しているようです。


■イマドキのVIO脱毛、必勝法! カリスマドクター&エステティシャンに聞きました!
腕や脚の毛は根こそぎなくすべきと断言する人も、ことアンダーヘアとなると皆さん「どこまでなくしていいの?」「恥ずかしくて人に聞けない」と躊躇しがち。

そこで今回は任せて安心と口コミ評価の高いクリニックやサロンに最新のVIO脱毛事情や、脱毛をするにあたっての心がまえ等を詳しく教えてもらいました。

お話を伺ったのはこちらのお三方。テレビや雑誌で毎週のように役立つスキンケア情報を発信している銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長、オーダーメイド美肌プログラムが大人気のイデリア スキンクリニック代官山の佐治なぎさ院長、都内で光とSRS式のハイブリッド脱毛をいち早く取り入れた高感度エステサロン「クランシュプール」のオーナーエステティシャン松本如央さんです。


■アンダーヘアの脱毛/I&Oラインは無毛、Vラインは幅を狭める人が大多数
慶田朋子院長(以下、敬称略):「アンダーヘアの脱毛を希望される患者様の7割は『形はどうしたらよいでしょうか?』と最初に相談されます。その場合は

【I&Oゾーン】
 清潔、臭い対策、性行為での痛み予防、ナプキンかぶれ予防、はみ出しリスクゼロなどを考慮し全脱毛。

【Vゾーン】 
 ある程度減らした状態から形を

1. ナチュラル三角:着用したいショーツやビキニの1〜1.5cm小さい形で
2. コンパクトな三角:ブラジリアンタイプの水着も安心
3. 小判型:まろやかな印象。小さめの下着やビキニも問題なく対応
4. 長四角:ハイレグタイプの水着には特に安心

と提案させていただきます。

Vゾーンについては1〜3のいずれか選ばれる方が殆どで割合もほぼ同数です。三角もやや角を取って丸めにするのがナチュラルで人気ですね。最初からハイジニーナ(無毛)は稀です。しばらくしてからもう少し小さくしたい、やっぱりハイジニーナにしたいと、段々にご自身の希望を出していらっしゃる場合が多いように感じます」

松本如央さん(以下、敬称略):「私どものサロンではフェイシャルやボディのオプションとして脱毛される方が殆どです。傾向として20〜30代で全身脱毛、それが完了した方や40代のお客様がいよいよそこに手を付けるかといった感じで始められる方が多いです。その一方でいざ脱毛を始めようとしたら彼やご主人様に反対されてしまい、泣く泣く諦めたというお客さまもいらっしゃいます」


■初回〜3回まではVラインも全取り。その理由は?
IOラインは全取り、Vラインの幅を狭めるというという女性が大多数のようですが、脱毛サロン&クリニックでは初回から3回目の処理まではVの毛も全て処理することを推奨しているそうです。脱毛賢者のお三方も

慶田:「殆どの日本人のアンダーヘアは剛毛系ですから。毛量が多い場合は、Vラインは3回程度全脱毛して毛量を減らし、毛を柔らかくしてから形を整えます」

佐治なぎさ院長(以下、敬称略):「やはりVIO全体を3〜5回程度照射して毛量を減らした後、I&Oラインは全脱毛、Vラインは丸みのある台形に整えることをおすすめすることが多いです。最終的にVラインは残す方でも最初の頃は全て剃毛しますから、婦人科検診や温泉旅行と重ならないようアドバイスをすることもあります」

松本:「ある程度毛量を減らしてから最終形に近づけていったほうが仕上がりは断然ナチュラルです。ただ自分の無毛に見慣れくるせいか、4回目以降も全部お願いしますと言われる女性も少なくはないですね」

とほぼ同意見。残された毛の面積と毛質のバランスを取りながら最終形に近づけていく……美のプロならではのこだわりですね。


■アンダーヘアのは他のパーツより時間がかかる
脱毛できるボディパーツの中でも面積小さめ、手のひらサイズと言っても過言ではないデリケートゾーンですが、脱毛のプロたちは我々が考えているより、1回の処理にたっぷり時間をかけるよう。

松本:「VIO以外の脱毛なら全身でも1時間程度で終わりますが、VIOはそこだけで20〜30分は時間がかかります。敏感な部分ですからその人の肌質や状態を見極めてマシンの出力を調整するという手間がかかること、パッと見て分からないところにムダ毛が隠れていたりするので、脚を広げたり、うつぶせにポーズを変えたり、時には皮膚を引っ張りながら丁寧にあてる必要があるんです」

また自宅で剃毛をしてから向かう場合は、その処理の甘さが問題となるケースも。

松本:「照射当日はサロンにいらっしゃる前に、ご自身で剃毛されるようお願いをするのですが、恥ずかしくてよく見ず剃るのか皆さん剃り残しが多いんです。もちろんその場でお手伝いはしますが、その分照射時間が短くなってしまうこともありえますから、やはり自宅で丁寧に処理してから来店したほうが恥ずかしい時間も早く終わりますし、回数も少なく済みますね」

プロのアドバイス通りにアンダーヘアを脱毛すれば、永遠に安心&快適なVIOライフが待っている、と言いたいところですが、実は毛をなくした後で思わぬ悩みが出現するケースも。

【今回お話を伺ったクリニック&エステサロン DATA】
■銀座ケイスキンクリニック
■イデリア スキンクリニック代官山
■クランシュプール表参道店


■ムダ毛をなくすことで現れる! 発表! VIO処理済み女子のお悩みTOP3
ムダ毛とおさらばしてしまえばニオイやムレの不快感ゼロ、水着はもちろん生理時ですら超快適な日々を満喫できる……と思いきや! 実はその後、予想だにしなかった悩みが出現することがあるんです!?

最後に脱毛を済ませた女子のお悩みトップ3とその解決方法をお話します。


■VIOラインのお悩み第1位「脱毛部位の肌の黒ずみ」
福山:「有色人種はデリケートゾーンが他より色が濃くて当然。これはエストロゲンという女性ホルモンの働きによるもので、下着や経験人数は一切関係ありません。ただ誰もが子供の頃の無毛状態しか記憶にありませんから、毛がなくなった後のデリケートゾーンを見るとショックが大きいんですね」

女性ホルモンが原因なので閉経すれば自然と色は薄くなりますが、そんな長い間待てないわ、という人に外用薬やレーザーによる美白ケアを。

福山:「当院ではハイドロキノンとレチノイン酸を使ったデリケートゾーン専用の美白クリーム『HQRA』を処方しています。毎日寝る前に擦り込むだけの簡単ケアです。またご予算のある方や何がなんでも目立たなくしたいという方には、肌のメラニン色素を少しずつ削り肌色のトーンを明るくしていく『レーザートーニング』をすすめています。それでも肌の色と同じにすることはできませんが、数回繰り返すことで大体皆さん満足されていますね」

慶田:「最新美白レーザー『ピコトーニング』によるVIO照射が断然人気です。施術中の痛みもダウンタイムもなく、3回で平均約2トーンアップします。より大きく早い結果を求める場合は、1〜2日間は細かな点状の赤みが出ることがありますが『ピコフラクショナル』も。皮膚表面には傷をつけずに、点状に皮下のメラニンを確実に壊してくれます。真皮の自己再生機能にスイッチを入れ、お肌を若返らせる効果もあるので、黒ずみもたるみも気になる方に好評です」

【黒ずみ対策おすすめメニュー】※以下、全て税別表記
レーザートーニング 1万円(VIO)/アベニューウィメンズクリニック
HQRA 5g 2000円〜/アベニューウィメンズクリニック
ピコトーニング 3万円(VIO)、ピコフラクショナル 6万円(VIO)/銀座ケイスキンクリニック


■VIOラインのお悩み第2位「白髪(しらが)」
早い人だと30代でも出てくるVIOゾーンの「白髪(しらが)」。黒い毛がある時は目立ちませんが脱毛をし始めた途端気づいてショックだったという女性も。

福山:「白い毛の脱毛にはニードル脱毛を提案しています。局所麻酔をした後、毛穴に針先を差しこみ電流で毛根を焼き切るのですが、タイミングよく毛周期にあたれば1回で完全になくなる方も。ただ本数が多いと時間も予算もかかりますから、サロンでのワックス脱毛をおすすめすることもあります」

松本:「当サロンでも取り入れているSHR方式の脱毛は白髪にも効くとは言われていますが、私の体感としてはやはり弱いです。一番良いのはやはり白くになる前に処理を終えてしまうことですね」

解決策は皆無ではないものの、やはりムダ毛は黒いうちの対処が良いようです。

【白髪対策おすすめメニュー】
しらが脱毛 1本 1000円(針代1000円別)/アヴェニューウィメンズクリニック


■VIOラインのお悩み第3位「たるみ、イボなどの老化現象」
毛で覆われていた時は気づけなくとも、老化現象は平等に訪れます。毛をなくした途端、ツルツルとは名ばかりのだるんと弾力のない大陰唇、ホクロと思ったら実はイボだったなど見た目によろしくないものが雪崩式に!?

慶田:「脂漏性角化症(イボ)はCO2レーザーで簡単に取ることができます。大陰唇のたるみは以前ご取材いただいたヴィーナスハイフが人気です。膣の引き締めレーザーですが、外陰部に照射すると真皮層のコラーゲンを増やし、昔のふっくら若々しい見た目に戻ります」

デリケートゾーンのイボは再生の早いエリアなので絆創膏で保護する手間もなくとっても手軽。ヴィーナスハイフは昨年こちらの記事で紹介しましたが、1度の施術でもたるみがうんと目立たなくなる優秀メニューでしたよ!

【老化対策おすすめメニュー】
CO?レーザーによるイボ除去 2mm未満1000円(1個につき)、6mm未満2000円(1個につき)/銀座ケイスキンクリニック
ヴィーナスHIFU大陰唇タイトニング 初回トライアル8万円/銀座ケイスキンクリニック


■アンダーヘアには「最後の決断」をするタイミングがある
脱毛はそこに毛がある限りいつでもできそうに見えますが、実はそうでもないんです。

佐治:「問題はやはり白髪です。白い毛はメラニン色素がないからレーザーに反応しないんですよ。40〜50代の患者様に髪の毛同様、VIOの毛も白くなりますという話をすると、慌てて始められる方が多いです」

松本:「白髪が増えれば増えるほど、脱毛はしづらくなります。いつか自分が介護される側にまわることを考えると、早めに手を打つべきですね」

老後を見据えて脱毛を始める「介護脱毛」という言葉も最近徐々に認知されてきました。介護老人保健施設での勤務経験があるという佐治院長は、

佐治:「もちろん患者さんが脱毛されていなくとも我々医師、看護師、介護士たちはプロですから仕事は怠りません。それでも脱毛しているほうが清潔にしやすい、患部に薬が塗りやすいということはありました。それよりも意識がクリアなのに介護を受けなければならない状態で、ご本人が恥ずかしかったり、申し訳なかったりという心理的なストレスでケアや治療を拒んで悪化するというケースが辛いですね。それを考えると早めにデリケートゾーンの脱毛をしておくことは、将来の不安を減らすひとつの手立てであるといえます」

親の介護が現実味を帯びてくる40〜50代は、デリケートゾーンに白髪が増えて脱毛効果が得にくくなる時期と見事にかぶります。自分が介護される側になる将来を見据えて、真面目に考える時期ですね。

最新のアンダーヘアの脱毛事情、いかがでしたか? 私は今回の取材を経て「流行はあっても鉄則はなし。残す形も毛の量も自分で好きに選べばいい」というとても前向きな結論に至りました。日本女性のVIOの未来は明るいです!

それでも身近な人には言いにくい話かもしれません。その時は美と健康のプロたちに相談しましょう。最後の最後まで快適な女の人生楽しみましょうね!
(文:惣流 マリコ(エステ・美容医療ガイド))

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