新学年、子どもの担任が変わったときに親がすべきこと・してはいけないこと

新学年、子どもの担任が変わったときに親がすべきこと・してはいけないこと

最近では小学校のクラス替えが毎年行われますが、友だち以上に担任の先生が誰なのかが気になる親も多いでしょう。だからといって子どもの前でこんなことを言ってしまっていませんか?

最近の小学校ではクラス替えが毎年行われますが、友だち以上に担任の先生が誰なのかが気になる親も多いでしょう。

SNSで教師に関する情報は色々入ってくるでしょうが、子どもの前で「担任の先生、ハズレ!」というのはNGです。親のものの見方、発言によって、子どもの1年間の育ちに大きく影響を与える可能性があります。特に新しいクラスが始まる4月はとても重要です。

新しい担任の評価をするのがNGな理由、先生に不得意分野などがあると感じた際、家庭でどうフォローしたらよいか、などを解説します。


■「担任の先生、ハズレ!」は言わない方が良い
新学期はクラス替えが行われ、クラスのメンバーが変わります。親にとってそれ以上に気になることが担任の先生が誰になるのかでしょう。始業式から帰って来た子どもに対し、真っ先に「担任は誰だった?」と聞く親も多いはずです。

その際に親が気を付けたいことは、新しい担任に対し悪い評価をしないということです。極端な言い方は、「今年の先生はハズレね」という言葉です。親にとってはそれほど意識しないひと言なのかもしれませんが、子どもにとってその言葉の与える影響は非常に大きなものがあります。


■4月は子どもと担任の先生で信頼関係を築く時期
新しいクラスでは、子どもと教師とで互いの信頼関係を築いていきます。信頼関係が無い中では、伝えたいものがきちんと伝わりません。

学校において教師はときに子どもに対して厳しいことを言わなければいけませんが、信頼されていなければ、しっかり届かなくなってしまうでしょう。信頼関係があるからこそ、伝えたいことがきちんと伝わるものです。

親が発した「あの先生、ハズレ」はこの信頼関係を築く時期に大きな邪魔となります。親の言うことや考えることは、子どもにとって影響力があります。

子どもが新しい担任に対し、マイナスな評価で接するようになると、それは教師にも伝わります。教師からすると「扱いにくい子ども」という評価にもなりかねません。子ども、教師も互いに相手のことをマイナス評価していては、日々の生活の質に影響を与えてしまいます。


■4月は様々な様子を見る時期に
親は4月の1カ月間を担任や周りの友達などクラスの様子を見る期間にするとよいでしょう。今の社会は多くの情報が飛び交っているため、SNSなどにおいても先生の情報がたくさん流れてきます。

こういった情報の多くのものはネガティブ(マイナス)なものです。

「あの先生は、男子ばかりひいきをする」
「自分の好きな体育の授業の回数が多い」
「字が雑で、子どもへの指導も甘い」など

それまで関わったことのある他の親からとはいえ、色々な情報に接していると不安になったり、愚痴を言いたくなったりという気持ちにもなります。

SNSなどの噂などからは少し距離を置くようなスタンスが良いのではと私は思っています。直接話したこともない人を他の人の噂だけで判断するのは危険です。確かに噂の通りの部分があるのかもしれないですが、多くの場合、噂は話が大きくなって伝わっていきます。あることないことが付け加えられていることが多いです。

特に4月は、子どもからの日々学校の様子を聞くことで、担任やクラスの様子などをしっかり観察する期間にするとよいでしょう。そして4月の中旬から下旬に行われる授業参観や懇談会にはぜひ出席をして、自分の目で新しい担任を見るようにしたいものです。


■子どもの育ちのために担任の弱い部分を親がフォローしていく
1カ月程度、新しい担任の様子を見ていると、その担任の強い所、弱い所が見えてきます。先生に足りないと思うようなことがあれば、家庭でできるだけフォローをしていくとよいでしょう。

教師も個性がありますし、小学校の教員の場合、担任が担当しているものが多岐に渡ります。先生にもあまり得意でない分野もあるでしょう。私も長年教師をしていましたが、音楽がどちらかというと苦手でした。

もちろん教師として、授業においてはその学年で求められるものを伝えることはします。しかし、そのことの面白さをより一層伝えることはなかなか難しいことでした。逆に自然科学系や運動系は得意だったので面白さを伝えることは容易でした。

私のような場合は、親が音楽に関する面をフォローしていくと、子どもの学びがとてもバランスの良いものになります。最近では小学校のクラス替えは、毎年行われることが多いです。小学校で関わることになる担任は6人いることになります。その年々で違った個性の先生から良い部分をたくさん受け取ることができると思うとよいでしょう。

担任に関し「あの先生はハズレ」のように文句などを言っているばかりでなく、子どもの育ちのために親ができることを考えていくことが得策ではないでしょうか。そういったことが幅の広い学びや育ちにつながっていきます。
(文:鈴木 邦明(子育て・教育ガイド))

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