意外とかかる大学受験費用…平均はいくら?

意外とかかる大学受験費用…平均はいくら?

最後にして最大の教育資金である「大学の費用」。入学金や学費がクローズアップされますが、受験をするための費用も意外とかかります。これらの資金の準備の仕方と落とし穴をチェック!


■大学の受験費用、いくらかかるかご存知ですか?
教育資金を考える時、最後に控えるのは「大学進学費用」。かかる金額も高額となり、計画的に準備する必要があるといわれています。大学の入学金や授業料はなんとか計画的に準備しているという方もいるはず。

でも、ちょっと待ってください! 大学受験料や交通費・宿泊費など……大学に入学する前の「受験」の費用を忘れていませんか? 意外とかかる大学受験費用とその節約ポイントをご紹介しましょう。


■大学入学金や学費の平均相場……私立大学で初年度134万723円
大学の費用として、一番に考えられるのが入学金や学費でしょう。

国立大学では、入学金28万2000円、授業料53万5800円(年間)というところが大半。

また、私立大学(学部)の授業料平均は91万1716円(年間)、入学料24万8813円で、初年度学生納付金(授業料、入学料、施設設備費の合計)134万723円という結果に(文部科学省「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より)。


■ネット出願がメインだが、紙の願書請求には手数料が必要な大学も
大学受験をするためには、まずは願書の請求をしなくてはいけません。センター試験や国公立大学の願書は無料。私立大学の願書も無料のところが多いよう。

ただ、最近はネット出願を採用している大学が増えてきました。ネット出願の場合は紙の願書そのものが必要ないので、願書の請求などでお金が必要になることはないでしょう。ただし、自宅にインターネット接続されたパソコンやカラープリンタなどが必要になりますので、まずはこれらの環境整備が必要となります。

紙の願書が必要な学校は、郵送で請求することになります。多くの学校は無料で郵送されますが、1通200円から500円あたりが手数料(郵送代)として請求される学校もあります。


■大学受験料は私立5校受験で17万5000円!
次に必要となるのが大学受験料。国公立と私立それぞれの場合でみてみましょう。

●国公立大学の受験料
共通テストの受験料は、1万8000円(3教科以上受験)、国公立大学の2次試験受験料は1万7000円程度となっています。共通テストと2次試験の前期、後期を受験したとすると、あわせて5万2000円程度の受験料。国公立受験といっても、結構かかってしまいますね。

●私立大学の受験料
次に私立大学の受験料ですが、だいたい3万〜6万円と幅があります。3万5000円程度が平均のようです。受験料3万5000円として、3校受験すると10万5000円。5校だと17万5000円! 受験料といってもばかになりませんね。

また、共通テストの結果だけで合否がでる「共通テスト」もあります。この受験料は1万円から5万円といったところ。多くの学校は、1万5000円程度です。

また、同じ大学学部でも複数回の入試が行われていたり、一度の受験で複数の学部学科を受験できたりと、私学の受験はかなり複雑。複数受験で受験料の割引制度がある学校も。共通テストなどを上手くあわせて、受験料をおさえられるプランを探しておきましょう。


■遠方から東京に来て受験すると、大学受験費用は平均26万8800円!
遠方の学校を受験する場合は、他にも交通費や宿泊費などがかかってきます。受験日程によっては、何往復もしたりホテルに長期滞在になったりする場合も。また 親が付き添う場合は、親の分の交通費や宿泊費も必要になります。

都心のホテルなどでは、受験パックといったお得なプランもありますが、受験時期はどのホテルも満室状態。受験日程が決まったらすぐにでも、お得な受験パックなどでホテルを予約しましょう。

東京私大教連が発表した「私立大学新入生の家計負担調査(2019年度)」では、自宅外通学者の受験費用は平均26万8800円。地方から東京都心への受験は、特に費用が高くついているようです。受験するだけで27万円。受験費用もしっかり計画しなくてはいけませんね。


■大学受験費用にこども保険、学資保険の保険金はあてにできないかも!?
意外と多くかかることがわかった「大学受験費用」。でも、大学進学費用として、受験費用分もちゃんと貯めているわ、という人も多いことでしょう。

特に多いのが、こども保険、学資保険などで準備する方法。押さえておきたいのが、こども保険、学資保険は18歳満期、高校3年生の誕生日以降に満期を迎えるタイプが多いということ。

ここで注意したいのが、受験費用が必要となる時期。大学受験の一般入試が始まるのが1月。受験料などは年末から必要になってくることも。また、推薦入試では、それ以前に受験が始まります。 この時点で受験費用が用意できるかがポイントです。

学資保険の満期金を受験費用に利用するなら、満期金を受け取れるタイミングを確認しておく必要があります。もし、受験時期に間に合わないようなら、学資保険はあてにせず、別に受験費用を調達しないといけません。

学資保険といっても、17歳満期のものや誕生日に関係なく契約日から満期日が決まるものまで、いろいろとあります。加入している保険はどうなっているか調べておきましょう。


■大学受験費用の準備は家計からが基本
大学合格後は、入学金や学費、下宿生だと家賃や生活必要品などたくさんのお金が必要となってきます。それらを考えると、大学受験にかかる費用は少額ともいえますね。長年積み立ててきた教育資金は、本体の目的である大学の入学金や学費などにあてたいものです。

なので、大学受験にかかる受験料や宿泊費などの費用は、なんとか家計からやりくりしたいところです。目標を25万円としてみましょう。高校入学と同時に貯めるとすると、高校1年の4月から3年9月まで30カ月。月8300円を積み立てるといいことになります。 家計からやりくりするのなら、このくらいの額が限界でしょうか。

高校入学と同時に大学受験費用を積み立て。大学進学を予定している家庭ではぜひ実践していきたいものです。
(文:福一 由紀(マネーガイド))

関連記事(外部サイト)