「おりもの異常」はなぜ起きる? 普段の生活で実践できる予防法

「おりもの異常」はなぜ起きる? 普段の生活で実践できる予防法

おりもの異常を繰り返さないために、日常生活でできる免疫力の改善とムレを防ぐおりものシートの工夫、性行為時の注意点の3つを解説します。


■おりもの異常が起こる原因は?
膣内は元々じめじめしていて通気性が悪く適度な温度が保たれているため、細菌が増えやすい条件が揃っています。

さらに妊娠中や、体力や抵抗力が落ちているときは膣内が蒸れやすくなるため、雑菌が増えておりもの異常が起こりがち。おりもの異常が起こりやすい人のために、免疫力の改善とムレを防ぐ工夫、性行為時の注意の3つをまとめました。


■予防法1:日常生活の見直しで免疫力をあげる
免疫力が落ちると普段は何の悪さもしない常在菌が過度に増えやすくなり、おりもの異常を起こしがち。日常生活の改善で免疫力をあげましょう。常に注意するのは難しくても、疲れを感じたときにごく簡単なことから心がけるのが大切。

・疲れやストレスを溜めない
・体を冷やさない
・充分な睡眠を取る
・甘い物を摂り過ぎない

とくに、ストレス解消のために甘い物を過剰に食べてしまう人は要注意。糖分は細菌の栄養源になるため、血糖値が高いと雑菌が繁殖しやすくなるのです。


■予防法2:ムレを防ぐためおりものシートの使い方を見直す
おりものシートを使っていれば清潔が保てると思っている人も多いようですが、通気性の悪いシートを何時間もつけっぱなしにしていると逆に雑菌が増えやすくなってしまいます。ムレを防ぐためには以下の方法を試してみましょう。

・綿100%の通気性のいい下着をつける
・厚手のデニムやガードルをはかない
・おりものシートを使わない
・ナプキンやタンポンはこまめに換える

おりものシートを使用しないとどうしても下着の汚れが気になる場合は、綿100%の布製のシートを使うようにしましょう。


■予防法3:セックス時は必ずコンドームを使用する
おりもの異常を引き起こさないために最も大事なことは、妊娠を望んでいる時以外のセックスでは必ず正しくコンドームを使うこと。たとえ夫婦間であってもパートナーが1人でも、そして妊娠中でも、コンドームは必須だと思ってください。

コンドームを正しく使用しないと、お互いに雑菌を交換してしまうことになり、思わぬ感染症を引き起こすことがあります。コンドームの使用は自分と相手の健康を守るための最低限のマナーなのです。

おりものを気にしすぎる人の中には、コンドームを使っていないことが原因で、ちょっとした異変でもすぐに性病ではないか不安になってしまうという人もいるようです。余計な不安を作り出さないよう日頃から安全なセックスを心がけることが大切。もちろんセックスの前にシャワーを浴びてお互い清潔にしておくことは言うまでもありません。

特に妊娠中は抵抗力が落ちるため、ちょっとした雑菌にも感染しやすくなっています。おりもの内の雑菌が増えると早産や破水の原因になるリスクもあるので、絶対にコンドームは手放さないこと。

コンドームの目的が避妊だけだと思っている人は、なぜ妊娠中にわざわざコンドームを使うのかと疑問に思うかもしれませんが、そもそもコンドームは感染症を予防するためのもの。正しく使って健康を守りましょう。

▼清水 なほみプロフィール女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場診療にあたる。ネット・雑誌・書籍等の媒体を通し幅広く健康啓発を行っている。?
(文:清水 なほみ(産婦人科医))

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