障害手当金って何ですか? どんなときに受給できますか?

障害手当金って何ですか? どんなときに受給できますか?

年金制度の一つに「障害年金」があります。障害年金の疑問に専門家が回答します。今回は「障害手当金」とは何かについて解説します。

難しい年金制度について皆さんからの疑問に回答します。年金制度の一つに「障害年金」があります。障害年金の疑問に専門家が回答します。今回は「障害手当金」とは何かについて解説します。


■Q:障害手当金とは何ですか?
「体調を壊してしまいました。知人から障害手当金がもらえるかもしれない、と聞いたのですが、どういった人がもらえるのでしょうか?」(関東・50代)


■A:障害厚生年金の障害等級(3級)よりも軽い障害状態の場合に、一時的に支給される給付金です
障害手当金は、障害厚生年金の障害等級(3級)よりも軽い障害状態の場合に、一時的に支給される給付金です。一回のみ支払われる給付金ですので、「年金」ではありません。

障害手当金が支給されるためには、次の4つの受給要件が必要です。

【1】初診日(初めて医師の診察を受けた日)に厚生年金保険に加入している

【2】初診日までに一定の保険料を納付している
初診日の前々月までの公的年金加入期間のうち、保険料が納付または免除されている期間が2/3以上あること。初診日が65歳未満、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと。

【3】初診日から5年以内に症状固定している
症状固定とは、「これ以上の改善の可能性を期待できない状態」のことをさします。

【4】一定の障害状態である
一眼の視力が0.1以下、両眼の視力が0.6以下等、障害年金3級に相当する障害の程度よりやや軽い状態。

障害手当金は、「報酬比例部分の年金額×2」の金額が、一時金として支給されます。報酬比例部分とは、簡単にいうと、給与等の支払い実績等の報酬額と加入月数に比例する部分です。

障害手当金には、最低保障額117万1400円(令和3年度)が設定されています。相談者は体調を壊したとのことですが、精神または神経系統の障害の程度が、労働に制限を受ける程度、もしくは、労働に制限を加える必要がある程度の障害で、その状態が残っていれば、障害手当金の障害状態に該当します。

障害手当金は、症状が治ってから5年以内に請求する必要があります。申請が遅れてしまわないように、早めに請求をするといいでしょう。

監修・文:深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
(文:All About 編集部)

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