「健康に良い」ものなら、何を食べてもいいの?

「健康に良い」ものなら、何を食べてもいいの?

食品のメリットとデメリットを自分できちんと把握して

「健康に良い」として、毎日の食事に健康食品を取り入れている人も多いのでは。しかし、自分の体調や、体質に合ったものを食べなければ、逆効果になる場合もある。

「健康食品」は万人にいいわけではない

食物繊維を豊富に含んでいるため、便秘解消に良いとされる玄米。白米に比べ、ミネラルやポリフェノール、ビタミン、食物繊維を豊富に含んでいる。

玄米に含まれる食物繊維は不溶性食物繊維で、腸で水分を吸収してふくらみ、腸を刺激して排便をスムーズにする特徴を持っている。

しかし、すでに便秘になっている人や、高齢者の腸内は水分不足になっている。その状態で多量に摂取してしまうと、ただでさえ水分が不足している腸内の水分を食物繊維が吸収してしまうことで、便が硬くなり、便秘が悪化すると考えられている。

また、玄米には、体内の有害物質を排出し、抗酸化作用やがんの抑制効果も期待されている「フィチン酸」という成分が含まれている。だがこのフィチン酸は、鉄分や亜鉛、銅など、特に女性に必要とされるミネラルまで一緒に排出してしまうので、妊婦、授乳中の人、骨粗しょう症の人などは注意が必要だ。

また、今人気のスムージーは、糖質の多い果物・野菜で作ると、糖質過多になる恐れがあり、市販品の中には砂糖がたっぷり使われているものもある。

スムージーやジュースのような流動食ばかりを続けると消化器官が衰えるとともに、噛んで食べる機会が減るため、歯の健康にも影響する。

生野菜・果物は、手作りだと雑菌が混入しやすい。通常の食事であれば、口で咀嚼するときの唾液や胃酸で雑菌を殺したり刺激成分を分解するが、スムージーは液状のため、胃から小腸へ消化されずに移動し、殺菌や分解のプロセスを飛ばしてしまうため、胃腸の弱い人や体調が悪い人はお腹を下す場合もある。

持病もち、薬と食品の食べ合わせにも注意

持病がある人は、食品と薬の食べ合わせにも注意が必要だ。

たとえば、甲状腺の病気を患っている人は昆布や海苔、ひじきなどを食べ過ぎないほうがよいと言われている。海産物、特に昆布には人の生存や成長に欠かせない微量元素であるヨウ素が多く含まれており、甲状腺ホルモンの原料となる。甲状腺に異常のない人がヨウ素を多く摂取したとしても影響はないが、甲状腺の病気を患っている人は一時的に甲状腺が腫れたり、機能が低下することがある。

薬と食品の相互作用としては、高血圧の治療に使用されるカルシウム拮抗薬とグレープフルーツの組み合わせは降圧効果が増大して低血圧を招く危険があり、血液が凝固するのを防ぐ作用があるワルファリンと納豆やクロレラのようなビタミンKを多く含む食品の組み合わせはワルファリンの効果が低下する恐れがある。

「健康食品だから」と、むやみやたらに取り入れるのではなく、その食品が持ちうるメリットとデメリットを自分で把握することが大切だ。

医師・専門家が監修「Aging Style」

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