薄毛の悩みに「機能性ペプチド」を使った治療法が注目されている 日本美容皮膚科学会2017レポート(9)

薄毛の悩みに「機能性ペプチド」を使った治療法が注目されている 日本美容皮膚科学会2017レポート(9)

写真はイメージ

大阪市で開かれた日本美容皮膚科学会では企業が共催する各種セミナーも開かれた。企業展示だけでは使い勝手や効果がわかりにくい機器や薬の使用経験などを、一足先に導入した医師らから報告してもらうものだ。2017年 7月30日のランチョンセミナーから薄毛治療に効くという話題の毛髪用注入剤を紹介しよう。

「DR.CYJヘアフィラー」(以下、ヘアフィラーと略)を開発した韓国・ケアジェン社のチョン・ヨンジ社長が「世界初の機能性ペプチド含有」の中身を紹介した。アミノ酸が結合したペプチドに他の物質を接合させ、脱毛防止や発毛促進、血流改善作用のある機能性ペプチドを作りあげた。

これを2週に1回、計4回、頭皮に注射すると、徐々に少量ずつ流れる。効果を維持するため、併用を勧めるシャンプーやローションにはイトヒメハギ葉、コノテガシワエキス、イチョウ葉エキスなどの生薬を配合した。男女、年齢を問わず、脱毛のひどい人、薄毛の人、毛髪移植後の生着率を高めたい人などに効果が見られるという。

チョン社長に続き、2人の医師が使用経験を報告した。ヘアフィラーは副作用がほとんどなく、安定で保存もしやすい。頭頂部から効果が見られる、飲み薬や外用薬での増毛効果が見られなくなった人にも効果が見られたこと、などを報告した。

日本では未承認の注入剤。現時点では、個別に医師が個人輸入をして使用している。

ヘアフィラーを導入している美容クリニックは増えている。自由診療のためクリニックによって価格はかなり違うが、1回6万円程度のところが多いようだ。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

第35回美容皮膚科学会総会・学術大会
ランチョンセミナー8
「機能性ペプチドを用いた薄毛治療の新たな試み〜ヘアフィラー・ぺロバームによる臨床報告〜」
※敬称略
座長:山田秀和(近畿大学医学部奈良病院)
演者:
DR.CYJ Hair Filler & Pelo Baum Hair Revitalizing System
Yongji Chung(CAREGEN CO.Ltd)

DR.CYJヘアフィラー 機能性ペプチドを用いた毛髪再生医療
石井 良典(大宮スキンクリニック)

当院における薄毛治療の新たな試み
堀内 祐紀(秋葉原スキンクリニック)

医師・専門家が監修「Aging Style」

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