寒い季節はリスク増、乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防する3つのポイント

寒い季節はリスク増、乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防する3つのポイント

「乳幼児突然死症候群(SIDS)」対策強化月間ポスター

睡眠中に赤ちゃんが死亡する乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)。それまで元気にしていた赤ちゃんが、主に睡眠中に突然死してしまう病気で、窒息などの事故とは異なる。

厚生労働省のSIDS診断ガイドラインでは「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群」と定義されている。

厚労省によれば、2018年(平成30年)には60名(概数)の乳幼児がSIDSで死亡し、乳児期の死亡原因の第4位。生後2カ月から6カ月に多いと言われている。SIDSの原因はいまだに不明で、死亡に先立って何らかの症状が明確にあるわけではなく、予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る。

SIDSは気温がぐっと下がる12月以降の冬期に発生しやすい傾向があることから、厚労省は、毎年11月をSIDS対策強化月間と定め、SIDSの予防啓発に取り組んでいる。

今のところSIDSの予防方法は確立していないが、厚労省はこれまでの研究から、SIDSの発生率が低くなるというデータに基づき以下の3つのポイントを守ることを推奨している。

【乳幼児突然死症候群(SIDS)発生リスクを低くするための3つのポイント】

@ 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発生しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。

A できるだけ母乳で育てましょう
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。

B たばこをやめましょう
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

また、赤ちゃんの睡眠については窒息事故にも気をつけたい。事故防止のための主な注意点は以下の通りだ。

@ ベビーベッドに寝かせ、柵は常に上げておきましょう
できるだけベビーベッドを使用し、国が定めた安全基準の検査に合格した製品であることを示す、PSCマークが貼付されたベビーベッドを選びましょう。
また、赤ちゃんは日々成長し、できることが増えるため、動かないだろうと油断せず、転落しないように、柵は常に上げておきましょう。赤ちゃんの頭や身体がはさまれないよう周囲の隙間やベッド柵と敷布団・マットレスの隙間をなくしましょう。

A 敷布団・マットレス・枕は固めのものを、掛け布団は軽いものを使いましょう
ふかふかした柔らかい敷布団・マットレス・枕は、うつぶせになった場合に顔が埋まってしまい、鼻や口がふさがれて窒息するリスクがあります。赤ちゃん用の固めの寝具を使いましょう。
掛け布団は、赤ちゃんが払いのけられる軽いものを使用し、顔にかぶらないようにしましょう。
また、保護者が添い寝をする時は、赤ちゃんを身体や腕で圧迫しないように注意しましょう。

B 口や鼻を覆ったり、首に巻き付くものは置かないようにしましょう
赤ちゃんは、寝返りをしたり、ずり上がったり、寝ている間も動き回ります。
このため、枕、タオル、衣服、よだれ掛け、ぬいぐるみなどが口や鼻を覆ったり、ヒモなどが首に巻き付いたりしてしまうリスクがあります。

【参考】

厚生労働省:乳幼児突然死症候群(SIDS)について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html

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