「健康行動」の理想と現実、実践ハードルが低いのは...

「健康行動」の理想と現実、実践ハードルが低いのは...

「興味のある健康行動と現在行っている健康行動の割合の差」

寒い冬の到来が近づくにつれ、ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、手軽な屋外エクササイズを敬遠する人が増えているのではないだろうか。

特定保健用食品の清涼飲料、いわゆる「トクホ飲料」に関する消費者動向調査「健康と飲料レポート」を2014年から毎年実施しているサントリー食品インターナショナルは、昨年発足した健康寿命延伸のための「100年ライフ プロジェクト」の一環として、今年は調査内容を拡張した「ウェルビーイングトレンドサーベイ2019」を8月に実施。10月に公表した調査結果では、「人生100年時代」の認知度から「予防したい症状」や「気になる健康キーワード」、「健康対策に対する考え方」などのほか、健康行動における理想と現実のギャップが明らかになった。

「興味のある健康行動」と「現在行っている健康行動」

「興味のある健康行動」に対し、実際に「現在行っている健康行動」のギャップが最も大きかったのは、「十分な休養をとる」(23.8ポイント差)と「健康的な筋肉量を保つ」(19.7ポイント差)。

健康の三大要素である「食事」「休養(睡眠)」「運動」のうち、休養と運動については重要という認識があるものの、必ずしも行動を伴わないことが浮き彫りになった。

「興味を持っている/行いたい健康のための行動」と「現在行っている健康行動」

また、「興味を持っている/行いたい健康のための行動」と、実際に「現在行っている健康行動」に関する設問への回答の筆頭は、「ウォーキング」や「ストレッチ」など手軽に実践できる運動。「興味を持っている」の1位は「歩く・ウォーキング」(29.4%)で、2位は「運動」(25.6%)。「現在行っている」の1位も「歩く・ウォーキング」(31.7%)で、2位が「ストレッチ・柔軟」(11.9%)と、特別な道具や費用が不要で手軽な運動が上位を占めた。

「早寝・早起き・睡眠」については「興味を持っている」での順位が3位(8.4%)、「現在行っている」では7位(4.6%)と落差が大きい一方、食生活に関連する項目に関しては「興味を持っている」「現在行っている」ともに最高でも8位と、健康のための行動としては食事の順位が運動や睡眠に比べて低いことが明らかになった。ただ、調査が実施されたのは8月のため、仮に同様の調査を冬に実施した場合、ウォーキングやジョギングなどの屋外エクササイズに関する回答結果はかなり変わるかもしれない。

そのほか、健康行動ができていない理由に関しては、「お金がかかる」(42.3%)、「意思が弱い・誘惑に負けてしまう」(40.8%)、「継続するのに手間がかかる」(37.1%)、「時間がなかなかとれない」(36.0%)、「ついついやることを忘れてしまう」(33.8%)などが上位に並んだ。行動タイプ別の内訳は不明だが、食事、特に飲料は健康行動としてのハードルが比較的低いだろう。

トクホ飲料選びに迷ったら...

同じ調査に基づき別途公表された「健康と飲料レポート2019」によると、2014年の調査開始以来、トクホや機能性表示食品の飲料が幅広い年齢層にとって日常的な飲料として普及が進んだことに加え、運動など他の健康行動を意識する「ブースター」として機能していることが再確認されたという。機能性表示食品は企業の責任において機能性を表示する届出制の食品だが、トクホは企業による臨床試験と国の審査を経て消費者庁の許可を受けた食品だ。

人間ドック健診による健康管理と健康増進の啓発・普及を推進する日本人間ドック健診協会は、生活習慣病の一次予防に効果的と判断した食品や機器などを推薦する推薦制度を実施しており、その商品一覧をウェブサイトに掲載している。掲載されているのは主にトクホ飲料で、スーパーやコンビニでもお馴染みの商品が並んでいる。「血圧が高めの方向け」、「体脂肪が気になる方向け」など、対象者や期待できる効果に関する情報も掲載されている。トクホ飲料の商品選びに迷ったときには参考にしてみてはいかがだろうか。

●「日本人間ドック健診協会が推薦している商品一覧」
 https://www.kenshin.gr.jp/suisen/ichiran.html

【参考】

サントリー100年ライフ プロジェクト
「ウェルビーイングトレンドサーベイ2019」調査結果

https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF0911.html

調査概要
 調査名称:ウェルビーイングトレンドサーベイ
 調査地域:全国
 調査期間:2019年8月13日(火)〜8月16日(金)
 調査手法:インターネット調査
 調査対象:20〜70代の男女
 ※飲料・食品・医薬品、広告・マスコミ・調査関連に従事する人を除く
 調査人数:
 スクリーニング調査 30,000人(男性14,805人、女性15,195人)
 ※人口構成比に合わせてウェイトバック集計
 本調査 2,700人(男性1,330人、女性1,370人)
 ※人口構成比とスクリーニング出現率に合わせてウェイトバック集計

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